数々の話題作に出演するオスカー女優のニコール・キッドマン(53歳)が、1月11日(現地時間)にポッドキャスト『WTF With Marc Maron』に登場。そこで、自身が出演したミステリードラマ『ビッグ・リトル・ライズ』や『フレイザー家の秘密(The Undoing)』での役柄が、心身の健康にどのような影響を与えたかについて告白。
ゴールデン・グローブ賞4冠、エミー賞8冠と名だたる賞を総なめにした大ヒットドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』。『NYタイムズ』紙ベストセラー小説をテレビドラマ化した同作は、ニコール・キッドマンとリース・ウィザースプーンが制作総指揮&テレビドラマ初主演を務め、セレブなママ友たちの華やかな生活に隠された裏の顔を暴きながら、殺人事件の真相に迫っていくミステリードラマ。
一方、『フレイザー家の秘密』はロマンティック・コメディの帝王と呼ばれるヒュー・グラントとニコールが夫婦役を演じる心理サスペンスドラマ。同作は、幸せな生活を送るセレブ一家だけど、ある日起きた殺人事件をきっかけに夫が失踪し、そこから妻の知らない夫の事実が次々と明るみになっていくというストーリー。
ニコールは、ポッドキャスト番組でこの2つの作品の役作りについて語り、強烈なシーンの影響により体調を崩したことを明らかに。
「『フレイザー家の秘密』の撮影中でさえ、現実世界でもドラマの中にいるかのような気分になりました。私は不安で、本当の自分が誰であるのかと強迫されているように感じたんです。その後私は1週間ほど体調を崩しました。体は、演技と真実の違いがわからないからだと思います」
ただ、これについてニコールは「俳優にはよく起こること」だと言い、「みんなは役を演じているときに、体を鍛えることが出来るが私は出来ない」ともコメント。また、撮影現場を離れると調子が悪いと感じ、不安になって寝れないこともあるとのこと。
さらに、前夫のトム・クルーズと共演した1999年公開の映画『アイズ ワット シャット』を手掛けたスタンリー・キューブリック監督が1999年に亡くなったと知ったときのことについても語り、トラウマになったもう一つの出来事を明らかに。
「そのニュースを知る前の晩、監督は私に電話をするようにとファックスを送ってきました。けれど私は電話をしなかったのです。次の日の夜、私は彼のアシスタントから電話で監督の死を聞きき、私はただ叫び、膝から崩れ落ちました」
「このようなニュースを何度も聞かされてきたので、夜にかかってくる電話が恐ろしくなりました。私の父のときもそうだったんです」
またそんな悲しいときそばにいてくれたのは、前夫であるトム・クルーズだったそう。
また、『アイズ ワット シャット』をスタンリー監督と撮影している間は、「トムの方が仕事量が多く、大変だった」とも告白。ニコールは、出演シーンまで待機している期間には、シドニーやパリに旅行していたと明らかに。
「毎日撮影していたトムには脱帽しました。私は、毎日のように『家に帰って待機していてもいいよ』と言われていたんです。でも2カ月間待機していても一度も呼ばれなかったから、数日パリに行くことにしました」
撮影期間の待機している間に旅行を満喫していたというニコール。家にいるかどうかを確認するために共演しているトムが電話をかけてきたりしたけど、友人が代わりに嘘をついたりていたんだとか…!
作品のキャラクターがプライベートにまで影響を与えることや、元夫との撮影裏話まで赤裸々に語ってくれたニコール。役に入りきることが出来る彼女だからこそ、観る人たちの心を動かすのかもしれないですね。