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優秀素材「竹」を使った意外なアイテム18選！抗菌、脱プラ、軽量etc...
おしゃれなアパレルから日用品まで！生育が早く再生力に優れた竹（バンブー）は、サステナブル素材としても注目されています。
毎年七夕が近づくと、見かけることの多くなる“竹”。日本ではかつて家具や籠などを作るのにも重宝され、身近な存在でした。しかし最近は、木材やプラスチック、化学繊維などに代わる素材として、活用の分野がどんどん拡大中。さらに、「生育が早く再生力に優れている」というサステナブルな側面も大きな注目を浴びています。
ここでは竹繊維を生かした「takes.」の服や「BOODY」の下着から、竹製のインテリアが数多く揃う「イケア」まで、おしゃれで機能性にも優れた“竹素材アイテム”18選をご紹介。
竹が注目される理由とは？
竹が注目される理由には、大きく分けて「機能面」と「サステナビリティ」の2つの理由があります。
- 機能面 竹には高い抗菌・消臭性があると言われています。というのも、竹の皮にはフラボノイド色素や高級脂肪酸など、抗菌性のある成分が含まれており、これが天然の抗菌効果を発揮するんだそう。かつておにぎりなど食材を包むのに竹の皮を使っていたのは、このためとも言われています。
- また、竹は軽量性・耐久性に優れているのも特長。さらに、多孔質のため高い通気性も持ち合わせています。このため、「天然の機能材料」などと呼ばれることもあります。
- サステナビリティ 実は「世界で最も成長が早い植物」として、ギネスブックにも登録されているのが竹（1日に91センチ成長したという記録が！）。一般的に、樹木が木材として利用できるようになるまで10年以上かかると言われていますが、竹は約3年で収穫ができるようになります。それでいて、化学肥料や農薬がなくても成長し、雨水だけでもじゅうぶん育つため、資源効率の良い植物なのです。
- また、竹同士は根で繋がっており、未成熟な竹に対して成熟した竹が栄養を送ります。そのため、伐採したあとも一部の竹が残っていれば、苗や種を植えたりすることなく、再び生えてくるという強靭な生命力が注目されています。つまり、竹は繰り返し収穫することができる循環型資源なのです。
- 一方で、その強い繁殖力ゆえ、管理されていない竹林が他の樹木の成長を妨げて元の生態系のバランスを崩してしまうという“竹害”も問題視されています。そのため、FSC認証（※）を得た、適切に管理されている竹林からの調達を方針に掲げるブランドも増えています。
- そしてもちろん、竹は天然素材なので、生分解性があります。この点でも、土や海に何百年と残るプラスチックに比べ、環境負荷が少ない素材と考えられているのです。
- ※森林管理協議会（Forest Stewardship Council）による国際的な森林認証制度で、適切に管理された森林でできた木材・製品に与えられる。
takes.
takes.（テイクス）は「竹を使った素材で人々を健康に」という思いから生まれた日本のブランド。2021年にスタートしました。
同ブランドが採用したのは、ナファ生活研究所が開発した竹原料100％で作られた“TAKEFU”。竹が持つ抗菌作用を生かし、もともと医療用ガーゼのために開発されたものです。吸水性・吸湿性・保温性に優れ、消臭・抗菌機能も持つこの素材と、ハリとコシのあるオーガニックコットンを組み合わせることで、型崩れしづらく、風合いのある軽い生地を生み出しました。
こちらのマキシ丈ワンピは、その柔らかな生地感を存分に楽しめる1着。摩擦も起きにくいため、足さばきも良いのが特徴です。
WOMEN'S DRESS ￥20,900
takes.
夏にはひんやりとした接触冷感を発揮する「takes.」の無地Tは、ワードローブに何枚も揃えておきたくなるアイテム。なめらかな肌触りだけでなく、竹が持つ天然の消臭・抗菌性により一段と快適に過ごせるはず。
「土に還るTシャツ」を目指しているという「takes.」は、TAKEFU以外も天然素材にこだわっており、縫い糸には綿糸を採用。扱いやすいスパン糸やポリエステル糸ではなく、繊細な綿糸で縫われた Tシャツは、熟練の技術の証です。
WOMEN'S TEE ￥9,900
問い合わせ先／シンゾーン表参道本店
tel. 070-1389-5295
BOODY
TAKEFU
TAKEFUの原料となっているのは中国西南地区に生育する慈竹という種類で、古来より中国では解毒や消化促進のための漢方薬として重用されてきたのだそう。繊維のもととなるセルロースを抽出するために必要なアルカリ剤などは、徹底したリサイクルを行い、生産時の環境負荷を低減する取り組みも行っています。
こちらはTAKEFUとコットンを7:3の割合で組み合わせたフラットシーツ。シルクのようになめらかな肌触りが心地よい眠りへと誘ってくれるはず。
抗菌性のほか消臭機能も持つTAKEFUは、寝ているあいだに汗をかいても安心。また、制電性もあるため、就寝中の摩擦による静電気がほとんど起きないのも嬉しいポイントです。
天竺フラットシーツ（シングル） ￥7,700
問い合わせ先／TAKEFU
tel. 0120-13-7728
マナ
沖縄発のライフスタイルブランド「マナ」は、リユーザブルアイテムや自然素材を使ったサステナブルな日用品を展開しています。こちらのヘアブラシは、なめらかな手触りの孟宗竹を本体とピンに使用。原材料の竹が育つ竹林は、FSC認証を受けています。
竹自体にはもともと天然油分が含まれており、これが頭皮や皮脂になじみ、地肌をすこやかな状態へと導いてくれるのだそう。また、竹の持つ制電性により、髪を梳かした時に静電気が起きづらく、からまりも抑えてくれます。地球だけでなく、髪も喜ぶヘアブラシです。
バンブーヘアブラシ ￥1,650
MiYO ORGANIC
一晩で捨てられてしまうホテルのプラスチック製歯ブラシに疑問に思ったことがきっかけで誕生したというのが、「MiYO ORGANIC」の竹歯ブラシ。FSC認証を取得している竹林から、良質な約3年目の竹を調達し、柄の部分に採用しています。ブランド代表の家業が竹の割箸作りだったことから、そのノウハウを生かすことができたのだそう。
京都「GOOD NATURE HOTEL」や金沢「香林居」など、数々の有名ホテル・旅館のアメニティとしても採用されている「MiYO ORGANIC」。お土産感覚で家に持ち帰って使い続けることを推奨しているほか、ホテルで廃棄されてしまう竹アメニティやプラごみを回収し、リサイクルする取り組みも行っています。
オーガニック竹歯ブラシ 左からふつう、やわらかめ 各￥319
問い合わせ先／MiYO ORGANIC
tel. 052-761-9858
バンブーロール
毎日使う生活必需品こそ、環境保護を意識したいもの。「バンブーロール」は、森林と比べ伐採後の再生にかかる時間が短い竹に着目し、竹100%でできたトイレットペーパーを展開しています。原料となる竹は、FSC認証を取得している中国の竹林からとれたものを採用。その方針や調達先を選んだ理由もホームページに詳しく明記されています。
また、加工工程が増えることによる水などの消費増加を避けるため、紙はあえて無漂白。自然な風合いはトイレにあたたかみのある空気を運んでくれそうです。
バンブーロール （1箱18ロール、定期便） ￥1,980
問い合わせ先／竹でつくったトイレットペーパーの定期便バンブーロール
hi@bambooroll.jp
limerime
「天然素材を使ったサニタリー用品が日本には圧倒的に少ない」――そんな思いから2023年にスタートしたのが、竹を使ったサニタリー用品を展開する「limerime（ライムライム）」。
その第一弾として発売されたパンティライナーには、デリケートゾーンに直接触れるトップシート部分に竹繊維が採用されています。創業者の須藤紫音さん自身が国内外のナプキンを取り寄せ試した中で、とても肌触りがよかったのが竹製のトップシートだったこと、また、竹の持つ抗菌・消臭効果と水分を吸収する特徴が、サニタリー用品にぴったりだったのがその理由。
従来の生理用品はおよそ9割がプラスチック素材でできているとも言われており、それらは土に還るまで途方もない時間が必要です。一方で、「limerime」のパンティライナーは、97％もの生分解比率を達成。ライナーを包むラッピングフィルムには100%生分解性のBioフィルムを採用しています。
パンティライナー（20枚入り） ￥726
問い合わせ先／limerime
hello@limerime.com
ZAO
製品のキー成分が竹に含まれるシリカという、南フランス発祥のヴィーガンコスメブランド「ZAO」。定番商品のスキンケアパウダー“ZAO ミネラルシルク”は、竹の微粉末がベースで、肌にのせた瞬間はさらさら、時間とともにしっとり、透明感のある自然なキメ肌を作ってくれるアイテムです。竹に含まれるシリカは皮膚や髪などを構成している元素でもあることから、肌にすっと馴染んでくれるのだそう。
また、ネイルやペンシルを除くすべての商品で、リフィル対応しているのも「ZAO」の大きな特徴。そのパッケージに使われているのももちろん竹！ 姉妹ブランドである「DYP COSMETHIC」も同様に竹製のリフィルケースを採用し、こちらはカラフルな色合いが特徴となっています。
ZAO ミネラルシルク 500番 ￥5,280、リフィル ￥3,300
問い合わせ先／ZAO JAPAN
tel. 078-262-1954
ザボディショップ
ビューティ産業におけるサステナビリティの取り組みをリードしてきた、イギリス発のコスメブランド「ザボディショップ」。同ブランドは、洗って繰り返し使うことのできるコットンパッドに、100%オーガニックのコットンと、竹繊維を採用。竹の持つ抗菌性としなやかな肌触りが、化粧水の塗布やメイク落としにぴったりと人気の定番アイテムになっています。
7枚入りで、遊び心あふれる曜日の文字入りタグは、毎日のスキンケアタイムをもっと楽しいものにしてくれるはず。洗濯用のランドリーバッグも付属しています。
リユーサブル バンブーコットンパッド ￥1,815
問い合わせ先／ザボディショップ
tel. 0120-992-570
MEETS TAKEGAMI
日本人のライフスタイルの変化とともに使用が激減してしまった日本の竹。竹林整備で伐採されたあと行き場のない竹の問題を解決するため、地域貢献の一環として「中越パルプ工業」が作るのが「竹紙」です。この「竹紙」と社会の接点を増やすために、デザインチーム「minna」との協業で生まれたのが「MEETS TAKEGAMI」というソーシャルアクション。
「竹紙」は、鹿児島を中心に集荷した国産竹100%を原料としている珍しさや、サステナビリティに注目が集まりがちですが、実はパリッとした風合いが折り紙にぴったり。「一発で線が出しやすい」と折紙作家や愛好者に好評なのだそう。遊び心あふれるポップな色とデザインは、折らずに飾っておくだけでも◎
筆を選ばぬ書き味の“竹紙100ノート”や、国内外のカレンダー展で多数の受賞歴を誇る“竹紙カレンダー”も根強い人気があるんだとか。
竹紙ORIGAMI-KESHIKI ￥550
問い合わせ先／MEETS TAKEGAMI
info@meets-takegami.jp
イケア
こちらも自然な風合いが美しい竹製の洋服ハンガー。ひとつひとつ色や木目が異なり、個性を楽しむことができます。木製ハンガーほどの重みはないのに、冬物のコートなど厚みのあるアイテムを掛けても安定感抜群。
また、美しいカーブにより、薄手のトップスなどの肩が出ないのも人気の理由！
TJENARE/ティエナレ 洋服ハンガー（5ピース） ￥899
問い合わせ先／イケア・ジャパン カスタマーサポートセンター
tel. 0570-01-3900
Joseph Joseph
便利でスタイリッシュなキッチンウェアで人気の「Joseph Joseph（ジョセフ ジョセフ）」からは、竹製のまな板がお目見え。この“チョップ 2 ポット”シリーズは、折りたたむことができ、まな板から鍋やフライパンに直接食材を入れやすいと人気で、こちらはその竹製バージョン。
美しい風合いはもちろん、竹材は繊維の密度が高く丈夫なので、耐水性に優れ、包丁跡も付きにくいのだそう。フルーツ、野菜、お肉などを切るのに適しています。
チョップ 2 ポット バンブー ¥4,070
問い合わせ先／Joseph Josephカスタマーサービス
tel. 0570-031-117
