新型コロナウイルスの感染が拡大する中、世界中で感染予防対策の整備が進められています。中でもあらゆる国と地域が共通して推進しはじめているのが「自主隔離」。イギリスでも同様に、公衆衛生を守るために、感染の疑いがある人は公的な場所へは行かず、自主隔離を徹底するようにイギリス国民健康サービス(以下NHS)が呼びかけています。
※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
※また、日本における新型コロナウイルスに関する最新情報については厚生労働省やWHOのサイトをご確認ください。
今回はグッド・ハウスキーピング イギリス版から、イギリスの専門機関が勧める自主隔離の必要性やガイドライン、隔離に疲れてしまったときの対処法までご紹介!
【INDEX】
なぜ「自主隔離」が必要なのか
「感染者によるウイルス感染拡大の速度を遅めることによって、ワクチンや特効薬を研究する時間を稼ぐことができ、『医療崩壊』の発生を防ぐことができます」と語るのは、インペリアル・カレッジ・ロンドンの公衆衛生学部の教授であるグラハム・クック氏。
「感染者の多くは症状も軽く、早期受診する必要がないことが多いです。しかし、(外に出たり医療機関へ訪れることによって)さらに感染を広げてしまう可能性があります。『自主隔離』することによって、間接的に多くの命を救うことに繋がるのです」とのこと。
自主隔離の方法って?
NHSでは、咳が止まらなくなったり、体温が37℃以上になった場合には、無条件で7日以上の自主隔離をすすめている様子。
以下が国民健康サービスが提唱している、自主隔離方法です。
- 仕事や学校、公共スペースにはいかず、基本的に自宅に滞在する
- 他の人と接触しないよう、部屋のドアは閉め、部屋の窓は少しだけ開ける
- もしも隔離できる部屋がない場合には、周りとは最低2メートル(3歩程)離れる
- 特に年配の人や、持病を持っている人には近づかない
- 手洗いを徹底する。(20秒間洗う必要があるため、石鹸を付けて揉み洗う際には「ハッピーバースデーの歌」を2回歌う)
- 咳やクシャミをする際には、ティッシュで口を覆う。そのティッシュはできるだけ蓋のあるゴミ箱に入れ、その後手を洗う
- 自分のゴミ(ティッシュなど)は、他の人とは別々にする。ゴミ袋は2重にし、72時間は外に出さない
- 歯ブラシ、食器類、飲み物、タオル、ベッドシーツなどは、共有しない
- 服は、他の人たちのものと一緒に洗うことはできるが、洗う前に服を払ったりすると菌が飛び散る可能性があるので禁物
- 浴室を共同で使う必要がある場合は、自分が触った部分は除菌タオルなどで拭く
- 水分補給をこまめにする
7日間の自主隔離後は、外に出ていい?
NHSが提唱する「7日間ルール」は、大多数が症状が出始めて7日間経つと、周りへの感染リスクがなくなるという、今までの統計があるからなのだそう。7日間の隔離後に咳も熱もなく、健康な状態になったと判断できるならば、外にでることは可能なのだとか。
「自主隔離」が心と身体に負担となる場合は?
「隔離疲れ」という言葉あるように、他人との接触を減らしてできるだけ一人で部屋に閉じこもることを推奨されている自主隔離中には、心身両面で参ってしまうという人も少なくない様子。
隔離されることで引き起こりうる、心と身体への負の影響に対処するために、以下を実践してみて!
- 社会的な繋がりを断絶してしまわないためにも、友達や恋人とこまめにメッセージのやりとりをしたり、テレビ電話でバーチャルに繋がることがおすすめ。
- この機会に普段忙しくてできない読書や映画鑑賞、ポッドキャストを聴くと刺激もあり勉強にもなるはず!
- 体を動かせるほど軽症であれば、YouTubeのエクササイズ動画を見ながら、部屋で軽く体を動かすことも◎。
※この翻訳は抄訳です。
Translation: Aryung Kim