海外諸国の結婚式では、ふうふとなる二人が初めて踊るお披露目のダンス「ファーストダンス」はもはや定番。先月末ある花嫁が、パートナーにゆかりのあるサモアの伝統的な踊りを披露。敬意を捧げた彼女を、称える声が上がっています。

サモアの伝統を学び…

ニュージーランドから北へ2300km進んだところに位置する、島国のひとつであるサモア。透明度の高い海に囲まれ、豊かな自然やポリネシアの伝統、慣習が多く残ります。

そんなサモア出身のパートナーとともに、サモアはウポル島の村、ラファガで結婚式をあげることになったコル・ティアティアさん。サモアの文化に敬意を示そうと伝統の踊りを覚えたほか、現地の言語を覚えてスピーチを行ったそう。

これはtiktokの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

これに感銘を受けた新郎の姉、リラ・シアラさんはTikTokに結婚式の様子を投稿。テキストをそえて、喜びを表現しています。

「動画内テキスト:なんて美しいの! 私の愛する弟は、素晴らしい女性と結婚をしました。これを披露するために学びにいって、素晴らしい踊りを見せてくれました」

動画でコルさんが躍っているのは、「タウアルガ」と呼ばれるサモアの伝統的な踊り。これを踊る女性は「Taupou(タウポウ)」と呼ばれ、特別な祝いの席で踊るのが通例なんだそう。当日は参列していた家族や親族たちも踊りに加わったり、掛け声で応援したりして、場を盛り上げました。

また動画ではゲストがサモアのお金をウェディングドレスに挟む様子も見られますが、<IN THE KNOW>によるとこれは、ダンスや花嫁自身を認め、愛を贈るという意味がある伝統的慣習なんだとか。

文化を尊重する姿勢に称賛の声

Tiktokのコメント欄では彼女の行動を称え、「涙した」と語る多くのコメントが寄せられています。

  • 私の心は今、愛と喜びでいっぱい。全世界がもっとこの家族のようになればいいのに
  • こうやって異なる文化的背景をもつカップルが、お互いのために学ぶのを見られてうれしい。結婚おめでとう!

ほかの投稿では、結婚式の最後に新郎新婦だけでなくゲスト全員で踊る姿も見られ、これらのサモア文化を尊重した結婚式に多くの人が感動したようです。