過去に「ヴィクトリアズ・シークレット」(通称 ヴィクシー)の広告塔を務めた人気モデルたちが再集結し、話題に。アレッサンドラ・アンブロジオなど「エンジェル」と呼ばれた彼女たちが“ゴミ”で作られたランジェリーをまとった姿が披露され、注目を集めています。

かつて毎年開催された豪華なショーが名物イベントだったアメリカ発のランジェリーブランド「ヴィクトリアズ・シークレット」。数多くのトップモデルを輩出したことでも有名です。

今回、アレッサンドラのほかキャンディス・スワンポールなど9名の元ヴィクシーエンジェルが雑誌<More or Less>に登場。ヴィクシーのショーでお決まりだった、背中に大きな翼(“エンジェル・ウィング”)をつけた姿を彷彿とさせるスタイルも披露しています。

彼女たちが身につけているアイテムはすべて、“ゴミ”をアップサイクルしたものだというから驚き!

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アレッサンドラはオークションサイトに出品されていた使い古しのぬいぐるみやおもちゃで作られたボディスーツを着用。一方「Save Water」というタイトルの別の写真では、捨てられたペットボトルとゴミ袋で作られたウィングを身につけています。

その他にも誌面には、新聞紙で作られた「In the News」や、ピクニックブランケットを着た「Picnic」、サッカーボールを切り開いてブラトップにした「Football」など様々なルックが登場しました。

<More or Less>誌の創始者であるジェイミー・パールマン氏は「ゴミを(ランジェリーに)アップサイクルし(て行っ)た今回の撮影は、エンジェルたちのルーツだけではなく、気候変動や大量生産・大量消費といったとても現実的な問題への示唆も含んでいる」と<New York Post>に語っています。

「今、ファッション界で最も大きな破壊力をもつものはユーモア。だから、私たちはいつもシリアスなテーマにユーモアを取り入れようと努めているんです。ファッションは時に真剣になりすぎることがあって、そうすると人々は『重い話題だから』と、環境に配慮した行動をとるのを躊躇するんだと思います」

多くの人にメッセージを届けるためにエンジェルたちを起用したというジェイミー氏。「彼女たち自身の“リサイクル”も暗示している」と言います。

彼女たちがモデルを務めた「ヴィクトリアズ・シークレット」は2019年に象徴的だったファッションショーを休止。その後、2021年には専属モデル“エンジェル”制度を廃止しました。

「たくさんの人に支持されている彼女たちの多くは、心からサステナビリティに関心をもっています。そして私たちは、ファッションショーシステムの外にあるファッションに注目したいと思いました」

今回モデルたちが着用した「Kezako Paris」のランジェリーは「セクシーでいるために服が新しい必要はない」という重要なメッセージも訴えていると、パールマン氏。

彼女たちの大胆な作品は観る人に消費やファッションについて今一度考えさせるきっかけになりそう。