ウィル・スミスとジェイダ・ピンケット・スミスの娘ウィロー・スミス(19歳)が、交際相手と言われているタイラー・コールと24時間にわたってガラスの箱の中にこもるというパフォーマンスアートを披露。彼女がアートを通して伝えたかったのは、不安障害の8つの感情。


幼い頃から不安障害と向き合ってきたと明かしているウィロー。不安障害を意味する「The Anxiety」という新アルバムの発表直前に不安障害を擬人化したいという想いで、彼らはロサンゼルスにある美術館に設置されたガラス張りの部屋に24時間にわたって閉じこもったのだ。

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彼らは3時間ずつに分けて、偏執症、怒り、悲しみ、無感覚さ、高揚感、強い好奇心、同情、そして受容という8つの感情を表現。

ウィロー曰く、このパフォーマンスは見る人を驚かせたり怖がらせることが目的ではなく、あくまでメンタルヘルスの啓蒙のためだったそう。パフォーマンス前にはこのように話していた。

「最初に壁に書くことは、『恐怖心の受け入れこそが理解への第一歩』になると思う。本気で行動しているんだと分かってもらうためにね」

ウィローとタイラーが過ごした部屋は3面が真っ白い壁で、一面がガラスという無機質な空間。ソファーやスプレーペイント、そしてはしごなどは置いてあったけれど、小道具は最小限に抑えられていた。そんな部屋も、時間が経過するにつれアートだらけに。「感情は聖なるもの」や「エゴを捨てて」などとメッセージを書くことで、観客に不安障害を伝えた。

二人は部屋の中を歩き回ったり、ソファーに座り考え込むような仕草をとりながら過ごし、会話をすることはほとんどなかったという。一方で、叫んだり、うめいたり、歌うことはあった様子。トイレや軽食をとるための休憩は一回2分までと事前に決められていたんだそう。

▼偏執症(パラノイア)を表現している2人

▼ 途中ウィローが頭を剃る一幕もあり、ママのジェイダがInstagramでシェアしている。

観客は最長15分間、直接ガラス越しにアートを鑑賞することができた上、ネットで無料配信もされていた。また、美術館の別室には自己啓発本が置かれていたほか、メンタルヘルスをサポートする団体への寄付を募っていたそう。

「とてもセンシティブな内容であることは理解しています。私たちが表現しているものだけが不安障害だ、ということを伝えたいんじゃないの。これはあくまで私たちが経験してきたことを表現しているだけ」とも話していたウィロー。

10年前に自身の曲がヒットし、突然有名になったことについていけなくなり、一時は自傷行為も経験したウィローだからこそ、彼女自身が感じるメンタルヘルスを伝えることができたのかもしれない。