プラスサイズモデルとして活躍する傍らで、写真修正に反対したり、人々の肉体に対する美の固定概念を覆すべくニューヨークの地下鉄内でストリップするなど、ボディアクティビストとしての顔も持つイスクラ・ローレンス。

そんな彼女が自身のInstagram上で、まもなく開催される「ニューヨーク・ファッションウィーク」と、現代のファッション業界に向けて送ったメッセージが話題になっている。

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ニューヨーク・ファッションウィークへ。誰がウォーキングするかは重要なことです。新たに発表された研究結果によると、アメリカのファッション業界で働くモデルたちは、仕事のために健康を犠牲にしていると言われています。今は健康を第一に考え、ダイバーシティ(多様性)を祝福する時代です。(中略)ダイバーシティ(人種、年齢、身長、サイズ、体型、ジェンダー)が私たちの強みであることを世界に示しましょう

そう語ったイスクラは、Instagramのトップページに、イスクラ他34名のモデルが連名でニューヨーク・ファッションウィークへ宛てた手紙へのリンクも公開。その手紙の内容がとてもパワフル!

「私たちはモデルとして、お互いの健康や幸せを心配しています。ニューヨーク・ファッションウィークのシーズンが近い今、強くお願いしたいことがあります。今シーズンのランウェイでは、どうか健康を優先し、ダイバーシティを祝福してください

モデルたちの健康が脅かされている一例として、「摂食障害」についても言及。

摂食障害の死亡率は他の精神的健康障害よりもはるかに高いのです。また、生存したとしても、取り返しのつかないダメージを受けることが多いのです。ですから私たちはこうして『Model Alliance』と『Nation Eating Disorders Association』とタッグを組んで問題提議しています」(「Model Alliance」はモデルの労働環境の改善に取り組むNPO、「National Eating Disorders Association」は摂食障害と戦う人やその家族をサポートするNPO)。

そして、まだまだファッション業界に欠けているといわれるダイバーシティ(多様性)の必要性についても。

私たちはあなた方に、ランウェイでは健康とダイバーシティを推進することに精一杯取り組んでほしいと考えています。これはチャレンジです。このチャレンジに賛同してくれた業界のリーダーの名前は、私たちがソーシャルメディアを介して何百万人もの人に発表します」

今このような時代だからこそ、ダイバーシティこそが我々の強みであると証明するべきです。デザイナー、雑誌の編集者、エージェント、キャスティングディレクターの皆さんが先頭に立ち、前向きに、新たな考えを受け入れ、正しい道へと業界を導いてくれることを願っています」

確かにランウェイを見ると、主に活躍しているのは若く細身なモデルたち。先日も、南スーダン出身の黒人モデルが、ファッション業界に蔓延する「ヨーロッパ中心的な美の基準」を告白したばかりだ。

ファッション業界がこれらの声に耳を傾け、まさに世の中がそうであるように、スキニーなスタイルも含めて様々な体型や人種、年齢、性別がミックスされた色鮮やかなランウェイを見られるようになる日が近いことを祈るばかり。