予てから、LGBTQ+コミュニティーをサポートしていることで知られるレディー・ガガ。そんな彼女が、今週再びLGBTQ+の若者への支援を呼びかけた。「ブリティッシュ・ファッション・アワード」へ参加するためイギリスを訪問していたガガは、多忙なスケジュールの合間を縫って、ロンドンにあるLGBTQ+のホームレスをサポートする施設を訪れたのだ。

性的マイノリティの人々は、統計的にホームレスになる可能性が8倍高いと言われているのをご存知だろうか。ホームレスになる原因の多くは、親に見放されたり家族から差別や虐待を受けることにあるんだそう。今回ガガが訪問したのは、そのような様々な理由でホームレスになってしまった25歳以下の若者たちをサポートする施設。洋服がたっぷり入った大きな袋を何袋も持ち、ホールフーズというスーパーで購入した食品をこれまたたんまり持って、サプライズで訪れた。何時間も施設で過ごし、職員や若者から彼らがの直面している苦悩や状況について聞いたようだ。

その後、インスタグラムを更新し、このようにコメントした。

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「今日はロンドンにある『アルバート・ケネディー・トラスト』へ行って、ホームレスになるなどし、苦しんでいるLGBTQ+の若い人に会ってきたの。(ガガが母親と2012年に立ち上げた精神疾患を患っている若者を支援する)「ボーン・ディス・ウェイ・ファウンデーション」の代表として、そして #ShareKindness(優しさを伝える)ためにね。みんな本当に優しい人で、才能があり、意欲的な人ばかりよ。だけど、彼らにとってのクリスマスホリデーは私たちの思っているものとは違う。だからプレゼントを持ってお互いの人生経験をシェアしたの。私は彼らが生きるために本当に必要としているものは何なのかリサーチしたわ。彼らは前向きな言葉をかけてもらうことを必要としているわ。それに、寄付があれば見放された若いLGBTQ+のホームレスが路上で暮らすことや、危険なシェルターへ行くことを避けられる。みんな普通のいい子たちなの。私は今日丸1日彼らと過ごしたわ。彼らにも、人生で本当の挑戦をするチャンスが与えられる権利があるわ

#ShareKindnessは米テレビ局NBCが立ち上げたキャンペーンで、今年中に100万件の"優しさ"を行うことを目標にしている。ガガも賛同し、「暴力やヘイトから守ってくれるのは優しさだと思うし、私も家族や医者の優しさに人生を救われたことがある」と話す。

「メリークリスマス! ここにいる若者たちのことが大好き! みんな彼らをサポートして、この素晴らしい施設へ寄付をしてね」

また、ガガはアメリカでもLGBTQ+でホームレスになり、精神疾患を患っている若者を支援する施設を訪問。そこでも洋服やメイクなどたくさんのプレゼントを持ち、さらに彼女自身も19歳でレイプをされ、PTSDで自らも苦しんでいると明かした。レイプされてから7年も言うことができなかったというガガ。トラウマを抱えているからこそ、周囲の苦しみも理解ができると話した

2011年に発売されたシングル「ボーン・ディス・ウェイ」では、人種やセクシャリティに関係なく、「人はみな生まれながらにして美しい」と歌ったガガ。施設で出会った若者の中には、ゲイであることを家族がサポートしてくれなかった時、ガガの歌に救われたという人もいたんだとか。歌で勇気づけ、自らの辛い経験を話し、さらにこうして直接若者たちと向き合い支援をする姿は本当に素晴らしい。