健康な身体づくりのために必要不可欠な、水分補給。健康増進におけるその効果は計り知れません。しかし、その一方で「日常生活では忘れがち…」という人も意外といるのでは?

常にボトルを持ち歩き、こまめに水分補給をするのは大変かもしれないけれど、毎日十分な量の水を飲むことでスキンケアやサプリにかけるコストを節約できる可能性も。

では、最適な一日の水分摂取量は一体どれくらいなのでしょう? 専門家によれば、カロリーと同様に水分の必要量も体重などいくつかの条件によって異なるとのこと。

そこでこの記事では、十分な水分補給の健康へのメリットと一日に必要な水分量の算出方法を、<コスモポリタン アメリカ版>と<イギリス版>からご紹介します。

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十分な水分を摂らないとどうなる?

病気のリスクが高まる

コスモポリタン アメリカ版>で全米医学アカデミーが伝えたところによると、水分の摂取量が多いほど、腎臓結石泌尿器がん結腸がん心臓発作などの疾患のリスクを下げられるとのこと。

新陳代謝が悪くなる

スキンケアブランド「Murad(ミュラド)」の創立者で皮膚科医のハワード・ミュラド氏が2010年に出版した『The Water Secret』によると、水分補給ができている人のほうが基礎代謝率(安静時の代謝量)が高いことがわかりました。

食欲が増加する!?

2010年にアメリカで発表された45名の成人を対象にした研究では、食事の前に1杯約240ミリリットル(ショートサイズのコーヒーカップ程度)の水を2杯飲んだ人は、そうでない人よりも食事中の摂取カロリーが75〜90カロリーも少ないことが判明。

この実験を3カ月にわたって実施したところ、食前に水分を摂取した人のほうが、そうでない人よりも平均で約2.2キロ多く減量する結果に!

肌のシワが増える

ムラド先生の『The Water Secret』によると、水分の摂取量が増えれば、肌の潤いが補われることで小じわやくすみの改善につながるそう。

一日の水分摂取量の算出方法

健康を推進するNPOである<マヨ・クリニック>によれば、一般的に女性は一日9杯(2リットル強)、男性は一日13杯(約3リットル)の水を飲むことが推奨されるそう。体重に応じた正確な容量は、以下の方法で簡単に算出できるとのこと。

1.年齢に応じて、体重(キロ)に以下の値を掛ける。

  • 30歳未満の場合:×40
  • 30歳以上55歳以下の場合:×35
  • 56歳以上の場合:×30

2.上記の値を「990.5」で割った値が、一日にとるべき水分量(リットル)。

運動する人に必要な水分量

運動量と必要な水分の考え方はもっと簡単。定期的に運動をする人は、そうではない人よりもたくさん水を飲むべきとのこと。アメリカスポーツ医学会によれば、30分の運動に対し約350ミリリットルを、一日にとるべき水分量にプラスして飲めば良いそう。

食事でも変わる水分摂取量

摂取すべき水分量は食生活にも大きく左右されるそう。栄養学で修士号を取得し、登録栄養士かつ公認栄養士であるジェシカ・フィッシュマン・レヴィンソンさんが<Self>誌に語った内容によれば、水分をたくさん含む食べもの(レタス、キャベツ、セロリなど)は、体内に溜まる余計な水分を排出する作用があるため、それらを食べたときには排出された水分を補うためにさらなる水分をとるべきとのこと。

一方で、塩分を多く含む食品(ポップコーンやスープなど)は、体内に水分を保持する作用があり、血圧を高くするのだとか。食べると身体が水分を欲してのどが渇くのは、そのため。この場合は、水分補給は適度にして、塩分を控えた食事を意識するのが良いよう。

日頃から自分に合った量の水分をとることで、より健康的に過ごしましょう!

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Takako Fukasawa(Office Miyazaki Inc.)、YUUMI IKEUCHI
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