自分で作ることなんてできないと思い込んでいたのだけれど、作ってみたら意外にも簡単だった!という食べ物の筆頭が、私にとってはクラッカーだ。クラッカーとチーズのコンビネーションは学生の頃から大好きで、貧乏だというのに、輸入食材店に行くと必ず、クラッカーもチーズも数種類は購入していた。好みは、薄くてパリパリとした、少し固めのクラッカーに、どっしりとしたチーズを合わせたおつまみ。ここに冷えた飲みものがあると、それ以外はほんの少しの野菜だけで十分だ……という程度に、好きなのだ。クラッカーに関してはお気に入りのブランドがあったのだけれど、いつの間にか店頭から姿を消していた。

仕方がないので、とりあえず自作してみようと思い立ったものの、ネット上にはクラッカーのレシピは星の数ほどある。いくつか試してみたものの、なかなかしっくりくるものがない。やわらか過ぎたり、サクサク過ぎたり、うーん、もう少しパリッと、ピリッとなぁ……なんて、自分にしかわからない細かいこだわりを満たそうと、試行錯誤して辿りついたのが今日のレシピ。細かいことは苦手なので、今週も大ざっぱな分量で申し訳ありません。

薄力粉100g、ピザ用チーズ50g、塩小さじ1/2、胡椒少々、オリーブオイル大さじ2から3をボウルに入れて、よく混ぜ合わせる(調理用ビニール袋を使うと片付けが少なくていい)。水分が足りないようなら、水を少しずつ加えていき、耳たぶの固さの生地にまとめる。生地をラップにくるんで冷蔵庫でしばらく寝かせた後、薄く伸ばして好きな形に切り分け、180度のオーブンで10分から15分程度焼く(焼き加減はお好みで)。作業はこれだけだ。一時間もあれば、美味しいクラッカーが20枚程度は焼き上がる。

焼き上がった直後は柔らかいけれど、あら熱を取れば、パリパリとした、ビールによく合うクラッカーになっている。チーズの量が多めなので、塩胡椒は好みによって調節して欲しい。ハーブを混ぜたり、チーズの種類を変えたりと、アレンジが簡単なのもお勧めのポイントだ。

材料 (2人前)

薄力粉 100g

ピザ用チーズ 50g

オリーブオイル 大さじ2から3

塩胡椒 適宜

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