大好きな映画、ゴッドファーザーシリーズの『ゴッドファーザーPART II(※2月16日訂正)に、こんなシーンがある。

コルレオーネファミリーのマフィアの一人、クレメンザがキッチンでミートボールを作っている。そこにやってきたファミリーの三男で、後にゴッドファーザーとなるアル・パチーノ演じるマイケルに、その作り方を伝授する。

クレメンザは、「まずはニンニクを刻んでフライパンで炒め、そこにトマトペーストを加える。しばらく沸騰させたら、ソーセージとミートボールを入れて、少しの赤ワイン、それから砂糖をひとつまみ入れるのが秘訣さ」と、興味深そうに眺めるマイケルに説明するのだ。

私はこのシーンがとても好きで、クレメンザのマネをしてミートボールをよく作るようになった。おいしいし簡単だし、見た目も豪華で週末のランチにぴったりだからだ。

クレメンザのレシピのように、大ぶりなソーセージを入れてもおいしいけれど、今週はミートボールのみのレシピを紹介する。もちろん、ソーセージがある場合はそれも入れてみてください。

まず、ミートボールのタネを作る。要領はハンバーグとまったく同じだ。丸く成型しやすいように、少し固めのタネにしておくとつぶれたりせずきれいな丸い形になる。それを直径3センチほどの大きさに丸めて、オーブンシートの上に並べていく。すべて丸めて並べたら、180度のオーブンで20分ほど焼く(オーブンを使うのが面倒な人やオーブンがない人はもちろんフライパンでOK)。

ある程度火が通ったら、それをみじん切りにしたニンニクを炒めた鍋に入れ、トマト缶を加え、煮込んでいく。途中塩こしょうして味を整える。トマトペースト、ケチャップ少々、砂糖をひとつまみ加えて更に煮込み、いい感じで煮詰まったらできあがりだ。

パスタに合わせたい人はトマト缶の量を増やす。4人前のパスタソースにしたいと思ったら、トマト缶を2缶から3缶使えば、贅沢に食べることができる。仕上げにパセリを振ったらできあがりだ。

週末、赤ワインを飲みながら、映画を見つつ、ミートボールのたっぷり入ったパスタなんていかがですか?

材料 (4人分)

挽肉 約500グラム

たまねぎ 1/2

にんにく 一片

パン粉 適宜

卵 1

トマト缶(ダイスカット) 1缶から2缶(パスタソースにしたい人は適宜増やす)

トマトペースト 適宜

ケチャップ 適宜

【村井さんちの田舎ごはん】まとめはこちらでチェック