生まれたばかりのかわいい我が子。大切に育てたいと思うけれど、どうしていいか分からず、悩んでしまう新米ママは多いはず。生活環境が多様化した上に情報過多な現代では、子育てについて検索すると誰かのオススメする方法は誰かにとってのNGだったりと、何が正解か分からないから! 

"母乳・粉ミルク論争"もその1つと言えるはず。母乳と粉ミルク、それぞれにメリットがあるものの、「母乳で育てるのが1番」という考え方も根強く残っているよう。

そんな"母乳神話"の1つ「母乳で育った赤ちゃんは賢く育つ」について、コスモポリタン アメリカ版が新しい研究結果を紹介。

過去に「母乳で育てた赤ちゃんの方が賢く育つ」と結論づけた研究はあるものの、アメリカ小児科学会の学術誌『Pediatrics』に掲載された最新の研究によると、母乳が脳の発育に効果を及ぼすのは5歳までなんだそう。

研究グループはアイルランドに住む幼児7,478人の親に対して調査を実施し、子どもたちの3歳および5歳における語彙力、問題行動、認知能力について質問。それによると、3歳児の場合、6カ月以上母乳を飲んだ子の方が粉ミルクで育った子に比べて高い能力を確認できたものの、5歳児にはその差が見られなくなるという結果に。

母乳をあげたくても出ない、粉ミルク以外の選択肢がない場合など、母親と授乳を取り巻く状況はさまざま。しかし「母乳育児と子どもの知能の関係性」を支持する専門家は多数存在し、母乳をあげられないことで罪悪感にさいなまれる母親も多いよう。しかし今回の研究ではこういった意見を覆し、「母乳で育ったか、否か」のみならず「母親の社会的地位や教育水準も、子どもの発達や行動に大きな影響を与えない」と結論づける展開に。この結果によって、胸を撫でおろすお母さんたちも大勢いるはず。

医学的視点も含め母乳で育てることのメリットはあるものの、大切なのは子どもたちが幸せに育つこと。"母乳神話"に惑わされすぎることなく、赤ちゃんと一緒に笑顔で暮らすことを最優先していきたいものですね。

この翻訳は、抄訳です。

Translation: 宮田華子

COSMOPOLITAN US