Mila Suminokuraモデル
佐々木友一

初めまして。ミラです。

私は現在カナダで、オーガニック・エコライフな毎日を過ごしながら、新しい夢の実現のために着々と準備を進めています!この連載では、私が経験した、オーストラリアやヨーロッパでの海外生活と今いるカナダでの体験をもとに、毎日がもっと楽しくなるアイディアやナチュラルな暮らしについて書いていこうと思っています。

都会生活の中で私が失いかけていたもの

10代の頃から、東京でモデルを始めました。

美容や健康にとても興味があり、オーガニックのスキンケア、パーソナルトレーナーをつけて、身体造りをするなど、いかにもモデルな生活をしてきました。

スキンケアはもちろん、メイク用品も全てオーガニック・ナチュラルコスメ。オーガニック食品を食べ、筋トレ後のプロテインもオーガニックにする程のこだわりようでした。

でもある時、世の中のオーガニックの概念や健康意識に疑問を感じ始めたんです。あやふやなオーガニックの定義、理想の体型を追い求め、ジムでひたすらトレーニング、モデル撮影でいつも目にする溢れかえる洋服、自分が今までやってきたこと、魅力的だったことが本当に正しいことなのか自信がなくなっていました。

海外で得たもの、失ったもの

モデルを5年間続けた節目で、オーストラリアのメルボルンで新しい生活を始めました。そこでモデルをしながらローカルライフを満喫し、食の楽しさや新しいフィットネスのあり方を知り、「人生ってこんなに楽しいんだ!」と感じたのをきっかけに、ライフスタイルの研究を始めることになりました。

オーストラリアから帰国後、憧れのイタリアに行くことを決意しミラノでモデルに挑戦するも散々な目に。

なんだかいつも地に足がつかない状態で、仕事は少なく生活費がかさむあげくに、洋服などのお買い物を我慢できなかったため途中から貧乏生活をするはめに。

その経験が自分にとって本当に必要なものを知るきっかけとなり、今までの生活や考え方を見直すこととなりました。

さらに、当時膝の腫瘍をほったらかしたまま2年以上過ごしていた私は、ついに膝が曲げられない状態に。イタリアから帰国後、日本で手術をして長いベッド・松葉杖生活を経験したことで、健康であることの大切さを深く考えさせられることになりました。

体型が戻らないままモデルに復帰し、戻らない体型とそのプロ意識の低さに自分への苛立ちを感じるも、改善できなかった…。まさにモデルの危機でした。

エコに興味をもったきっかけ

オーストラリアでの経験を思い出し、その時の充実した生活を取り戻したいとずっと感じていました。やはりオーガニック・ナチュラルを趣味ではなくきちんと学びたいと思い、やっと辿り着いたのがホールフードスクールでした。

マクロビやグルテンフリーなど色々な食事法を試してきたのですが、「単純に縛りのないナチュラルで美味しい食事法を」と思うようになり、探しに探したところ、タカコナカムラさんのホールフードスクールに辿り着きました。

長年探してやっと出会えた理想のクッキングクラス、ホールフードスクールでナチュラルな食と環境について学んだことがきっけで、サステナブルな(Sastainable:環境に配慮した持続可能な)暮らしに興味を持った私は、大好きなモデルの仕事と友達とも別れ、はるばるカナダの島にやってきました。これが今です。

カナダでのナチュラルライフ

ブリティッシュコロンビアに位置するガブリオラアイランド(Gabriola Island)は、まだ自然が多く残り、アーティストや技術者、ファーマーの多く住む島。コンポスティング(生ゴミの肥料化)を積極的に行い、ほとんどの家が家庭菜園をしているようなエコなライフスタイルが成立しています。

そこで実際にサステナブルな生活を体験したことで、都会での生活の中で忘れかけていた大切なことに気付かされ、自分の信じたものに確信を持つことができました。

そしてこれから

オーストラリアでの素敵な出会いから学んだこと、日本でいつも力になってくれる人、尊敬する人たちから学んだこと。そしてこれから新しい経験を積んでいくカナダ。

失敗したり遠回りしながら少しずつ成長していったからこそわかったこと、実際に体験した、自分が使った、リアルなコト、モノだけにこだわって、情報をお届けできれば、と思っています。

Mila Suminokuraモデルの未来
Shun Takano

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