レイプ事件被害者の「その後」は?女性がネットで告白

​スタンフォード大学レイプ事件の被害者に宛てて、ある女性がSNSで"手紙"を公開

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2016年6月、アメリカの名門スタンフォード大学の元学生で、同大学の水泳チームに属していたブロック・ターナー被告に性的暴行の罪で"禁固6カ月"が言い渡された。彼は(2015年1月、酒に酔って)意識のない女子学生を大学構内にある大型ごみ箱の裏でレイプした罪に問われていたのだが、あまりにも寛大すぎるこの判決に人々は激怒。そんな中、<BuzzFeed>で被害女性の陳述書が公開され、大きな反響を呼んだ。

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多くの人が被害者に向けてサポートの声を挙げる中、同じく過去にレイプ被害を経験したデラニー・ヘンダーソンさん(21歳)がFacebookに公開した、スタンフォード大レイプ事件被害者へのメッセージを、コスモポリタン アメリカ版が紹介。デラニーさんはその中で、レイプの恐ろしさや社会に蔓延するレイプ問題の現実についても触れている。

「私には、あなたの戸惑いや不快感がわかります」という文で始まる彼女のメッセージ。

「あなたが怖がっていることも、あなたの怒りも私には理解できます。それに、この感情は誰にも拭い去ることはできない、と思ってしまうこともね」

デラニーさんは、自分が16歳のときに自宅のベッドで金持ちの上級生たちにレイプされたことを告白。彼女は当初、レイプされた事実を自分の胸にしまっておこうとしたそう。しかしそれから数カ月後、犯人が自分たちと同じ学校の女の子(14歳)をレイプしたことを知り、その女の子と一緒に警察で被害を訴えたのだ。

ところが、デラニーさんと14歳の女の子がその後数カ月にわたって受けたのは、屈辱や嫌がらせ、そしていじめだった。デラニーさんがレイプされたという事実は多くの人の知るところとなり、彼女の友人たちでさえ、デラニーさんと距離を置くようになったという。レイプされた事実だけでもショックなのに、さらにひどいことばかりが続き、耐えられなくなったデラニーさんは高校を中退。自分の人生を模索し始めた。そうしてやっと落ち着いたとき、自分のレイプ被害体験を公にすることを決意したのだが、事態は悪化するばかりだった。

今回のスタンフォード大学のレイプ被害者と同じく、デラニーさんは加害者の前で証言しなければいけないことのつらさを知っているという。そして、加害者に正当な判決が下されなかったときのショックについても…。

「私をレイプした犯人のうちの1人は、別の女の子への暴行で起訴され、私も証言しなければなりませんでした。法廷で、自分が必死に耐えている痛みや後遺症を与えた張本人と顔を突き合わせるとどんな気持ちになるか、私にはわかります。彼があなたの中に入り込み、すべてを奪い去ったのですから。嫌悪感で体がゾクッとすることも。自分自身を守ろうとしたことにより、他人からひどいことを言われ、自分の評判が地に落ちることも。あなたの証言を判断する赤の他人12人(陪審員)の前に立ち、ほとんど記憶がない出来事について証言するときの気持ちも痛いほど理解できます」

デラニーさんはまた、自分が受けたレイプ被害を通報することで、被害者自身が経験しなければならない悲劇についても告白。司法制度は自分を守ってくれず、それに追い打ちをかけるように、レイプという憎むべき犯罪に対する罰も十分でなかったと感じたそうだ。

「あなたの痛みが私にもわかることを伝えたくて、これを書いています。知らない人があなたを押さえつけ、あなたの体をガラクタ扱いするときの気持ち。あなたが戸惑うのも理解できるし、誰かと親しくなるのを恐れて、周囲の人と距離をとってしまうことも。病院の診察室で、医者が金属製の冷たい器具であなたの体を覗き込むのがどんな感じなのかも、理解できます。私の体は腫れていたし、痛みもあった。痛みはその後も時折、感じました。学校も、司法制度も被害者である自分を救ってはくれないと感じますよね。あなたの加害者と同じく、私をレイプした人たちも、驚くほど軽い罰で済んでいます。あなたをレイプした人があまりにも寛大な判決を言い渡されたことは、本当に不公平です。レイプ犯はあまりにも多くのものを私たちから奪いました。それなのに、私たちがこれからも毎日感じ続ける痛みにふさわしい"正義"は存在しないのです」

レイプというつらい経験をした後、デラニーさんは性暴力の被害者を支援する非営利団体PAVEの活動や、自分自身で"SafeBAE"という団体を立ち上げることで、再び生きる力をつけていったそう。とはいえ、どれほど行動を起こしたとしても、"他人から暴行を受けた"という事実から前に踏み出すのは至難の業。そのため、デラニーさんは今回のスタンフォード大学の被害者の行動が、今なお前に進めず苦しむ多くのレイプ被害者の支えになったと賞賛。

あなたは決して独りではない、ってことを伝えたいです。あなたが今、どんな状況にいるか私にもわかります。同じ道を歩いているからです。あなたは私だけでなく、世の中の多くのレイプ被害者を励ましているんです。(中略)あなたの毅然とした態度や発言は、素晴らしいと思います。そうしたあなたの行動が、希望を失っていた多くのレイプ被害者を力づけていることを知ってほしいです。あなたはすでに、その力強い発言で多くの被害者を救い、暗闇にいる私たちみんなを明るい未来へと導く存在になっているのですから」

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Captain & Me, Inc.

COSMOPOLITAN US

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