あなたが日頃からInstagramでかわいいワンちゃんたちをチェックしているのなら、その写真はパートナーといっしょに見るべきかも! 子犬のかわいい写真をいっしょに見ると2人の絆が強くなるという、すてきな研究結果を<TOWN&COUNTRY>からご紹介します。

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『サイコロジカル・サイエンス』誌に掲載された新しい研究によると、結婚しているカップルに、3日おきに6分間、子犬赤ちゃん、ピザの画像をパートナーの写真と合わせて見てもらったところ、6週間後により大きなしあわせを結婚生活に感じるようになったという報告があったとのこと。

ジェームズ・マクナルティ氏をリーダーとするこの研究チームは、さまざまな条件のもと、配偶者に対する感情の基準値を変化させることができるかどうかを調査。マクナルティ氏は「人々が直感的に抱くパートナーに対する感情は、とても重要なのです」と『タイム』誌で語っています

ただし、直感的な感情をとらえるのは簡単なことではないそう。ましてや、ネガティブな感情ならばなおさら。「誰しも(パートナーに)否定的な感情を抱いていることを認めようとはしたがりません。みんな、自分は正しい相手と結婚したのだと信じたいからです。ですが、私たちの研究から、もしこの直感的な感情をコントロールできたら、今後の2人の関係に重要な影響をもたらしてくれるのではないかと思っています」とマクナルティ氏。

私たちは特定の記憶に基づいて、何が好きで何が嫌いかを区別することがよくありますが、区別された物事は、私たちの脳によって、ポジティブな感情やネガティブな感情と結びつけられるのだそう。そしてこれは、人間関係においても言えること。

「人間関係において、いっしょに何度もすばらしい経験を積み重ねた場合、そのすばらしい体験とパートナーを頭の中で結びつけるようになり、パートナーを見るたび、よい気分になるのです」とマクナルティ氏。

そこで研究チームは、人間の脳に、ポジティブな感情と配偶者を結びつける仕掛けをしてみることに。その内容は144組の結婚しているカップルに、6週間3日おきにネット上に流す画像を見てもらい、結婚式やツーショットといった参加者と配偶者の"ロマンチックな"写真が出てきたときに、その時の気持ちを記録してもらうというもの。

参加者たちの配偶者が写っている写真のすぐ隣には、中立的な画像(ボタンの画像など)、ふわふわした毛並みの動物が楽しそうにしている画像、かわいらしい子どもやおいしそうな食べ物の画像、「すばらしい」という文字の画像などを流すという仕組み。

参加者は前述のとおり、配偶者の写真に抱く感情を自己申告したわけですが、そのとき写真の隣に出ていた画像が中立的だったら中立的な内容に、ポジティブな画像ならポジティブな内容にと、感情と画像のイメージが一致することが多かったのだとか。そして、ポジティブな画像と配偶者を結びつけることが多かった人は、実験が行われている間、ずっと肯定的な目で配偶者を見ていたということがわかったそう。さらに言うと、配偶者を肯定的に見るだけでなく、自分たちの結婚自体も肯定的にとらえていたことが判明したとのこと。

研究チームは、私たちの脳は配偶者への好意を学んでいる(特に、自分たちの結婚式の写真の隣にかわいい写真があったりしたときには、効果もアップ!)ということを突き止めたものの、マクナルティ氏は、この脳の学習には長期的な効果はないことも認めているよう。『タイム』誌によると、研究チームは目下、どの程度の期間この効果を維持できるのかを調査するために、研究費の申請を行っているとのこと。研究が継続できれば、効果を長持ちさせる方法が見つかるのかもしれません。

でも、効果が長持ちしないなら、何度も見続ければいいのでは!? 今すぐかわいい子犬ちゃんたちの写真で試してみて!

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:中尾眞樹(Office Miyazaki Inc.)

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