18歳のときに、初めてストレッチマークが出来ていることに気付いたという、ボディポジティブインフルエンサーで、モデルのフェリシティー・ヘイワード。ストレッチマークを受け入れられなかった彼女が自分を愛せるようになったのは、ある人の言葉がきっかけだったという。

2007年、当時18歳だったフェリシティーは、ボーイフレンドの家に滞在しているときにお腹にできた“跡”を発見。履いていたジーンズの跡がついたのだと思い、消そうと最善を尽くしたという。

「最初はジーンズで肌が汚れてしまったと思い、洗って落とそうとしたんです。でも2分ほどこすっているうちに、その跡が何なのか理解できました。そして、“永遠に自分の体を台無しにしてしまった”と感じたのです」
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それまでは、セレブが載っているゴシップ雑誌でしかストレッチマークを見たことがなかったというフェリシティー。多くの雑誌ではセルライトの部分が修正されていたため、彼女はそれを“恥じるべきこと”だと考えていたそう。

イギリスのベリー・セント・エドマンズで育った彼女は、<The Sun>のインタビューで「子どもの頃は、いつもクラスで一番大きな女の子でした」と語った。

「10歳のとき、女の子用の体操着が入らず、男の子用の大き目の体操着を渡されたことがあります。友達も私もブリトニー・スピアーズのような腹筋に憧れていたので、とても恥ずかしかったです」

「中学生時代、私はずっとサイズ16(XL)でした。もともとお尻も太もももお腹も大きくて、生まれつきこの体型なんです。10代の頃は、テレビや映画で自分の体型に似た人を見ることがなかったので、孤独を感じていました」

イギリスでは、サイズ16は平均的であるものの、小柄な体型の友人たちと同じように買い物を楽しむことができなかった彼女は、アイスキャンディーだけを食べるダイエットに挑戦。しかし、全く続かなかったそう。

食べることが大好きで、ダイエットは諦めたけれど、体型に悩む日々…。そんなフェリシティーを救ったのは、彼女の祖母だったという。

「92歳になる祖母の話を聞いて、“自分の体は祝福すべきもの”だと学んだんです。サイズ6(XXS)の祖母は私に、『あなたの大きな胸はとても素敵だね。私はずっと胸が小さかったから』と言いました。そのおかげで私は幼い頃に、誰もが“自分にはないものを欲しがる”のだと学びました」

街のアパレルショップで自分に合う服が見つからないときは、祖母がチャリティーショップやガレージセールに連れて行ってくれたと語ったフェリシティー。10代後半になると、彼女は「派手なドレスを着た女の子」として知られるようになり、ファッションから自信をもらえると実感したそう。

そんな彼女に人生の転機が訪れたのは、2011年。ロンドンで写真の勉強をしていた彼女は、パブでダイアナ・ロスの曲に合わせて踊っていたところ、ファッション写真家のマイルズ・オールドリッジにモデルのスカウトをされたという。

「当時はまだケイト・モスが多くの広告に起用されていたような時代。モデルなんて考えたこともなかったし、信じられませんでした」

2012年には、デパートチェーン「TK Maxx」のキャンペーン広告を初めて飾り、モデルの道を歩んでいくことに。その後、当時学校でからかってきた女の子たちから声をかけられることがあったという彼女は、当時のことを振り返り次のようにコメント。

「彼女たちも学生時代、ボディイメージの悪魔と闘っていたと思います」

今はありのままの姿を愛し、自信をつけたフェリシティーは、Instagramに投稿したヌード写真とともに、ここ数年のボディイメージの変化についても語っている。

「10年足らずでボディイメージが変化したのは驚くべきことで、今後数年でどうなっていくのかがとても楽しみです。私たちはみな平等であり、すべての体型が美しいと考えるのは、決して難しくはなく、非常に簡単なこと」

「美はあらゆる形で存在します。すべての人がその権利を持っていると知るために、これからも声を上げ続けましょう。たとえ時間がかかったとしても、友人や見知らぬ人にも愛を送り、サポートしてみてください」

他人と比べることなく、自分を大切にすることを学んだフェリシティー。そんな彼女の姿からは、自分を愛するヒントをもらえるのでは?