アメリカ・カルフォルニア州に住むモデルで経営者のエミリー・アドナさんが、TikTokに「“美しい”ことは特権だ。誰もができることならそうなりたいと思っている」というコメントに対して反論する動画を投稿。ハラスメントを受けるなど嫌な思いをした経験を明かしながら、“美人”と外見で判断されることの「不利益」について語った内容が議論を呼んでいます。

エミリーさんは「いわゆる“美人の特権”と言われるものは存在すると思うし、それを否定するつもりはない」としながらも、他人から“若く美しい”と外見で判断されることによって、逆に不利益を被ることが少なくないことを強調します。

これはtiktokの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
「これまで働いたすべての職場でハラスメントを受けた経験があります」
「(ハラスメントをする人たちは)私のことを“所有するもの”だと思っているようで、人々は私が『ノー』と言ってもそれを無視するのです」

無断で体を触られ不快な思いをすることも珍しくないと、エミリーさんは続けます。

「公共の場で誰かから許可なく体に触られることは少なくありません。つかまれることや、知らない人から嫌がらせを受けることはしょっちゅうです」

また、仕事関係の相手から外見で判断され、ビジネスのチャンスを逃したことがあることも明かしました。

「“若くて綺麗”な私がいると、他の人の気が散ると思ったようです」
これはtiktokの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

エミリーさんは化粧をしてドレスアップしているときとカジュアルなスタイルでいるときとでは、人からの扱いが大きく違うことに気づいたそう。また、自身の意思と関係なく性的な目で見られていると感じることが多いと言います。

「ラフな格好をしていれば人前に出ても触れくる人はいないし、“所有する対象”として見られているように感じることもありません」
「“見た目が良い”というだけで“所有できるもの”と思われたり、自動的に性的な事柄に関連づけられたりするんです」

彼女はさらに、これまでハラスメントを受けたことを周囲に打ち明けたときに「あなたは“綺麗”だから…」と、容姿に関するイメージのせいで被害について真剣に受け止めてもらえなかった事実も指摘。

これはtiktokの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
「私が自分に起きたネガティブな経験について話したときにいつも言われるのが、『あなたは“美しい女性”だからね』『“かわいい”から気をつけないとね』『何を着ていたの? 素敵すぎたんじゃない?』『どうして一人でいたの?』『あなたはとても“綺麗”なのに優しくしすぎたんじゃないの?』というようなことです」
「『モデルなんだから注目されたいんじゃないの? そのためにその仕事をしているんじゃないの?』と言われます」

エミリーさんは、鼻にピアスをしたり体にタトゥーを入れたりしたのは「“綺麗”でいることに疲れた」からだと語ります。

「“美人”でいることにうんざりしています。顔にピアスをし、“美しさ”を壊すために手にタトゥーを入れました」

「あるとき私が見知らぬ相手から性的暴行を受けたとき、人は『あなたはとても“美しい”から、気をつけないと。なぜ一人で旅行をしたの?』と言ったけれど、(本来、一人での旅行は)私にできるはずのことです」と彼女は熱く語った。

「見た目がどうであれ、そんな不自由さを感じることはあってはいけません」