コーヒー豆の旨味が濃縮された深い味わいと豊かな風味が特徴的な、イタリア発祥の「エスプレッソ」。ミルクを入れればまろやかなラテやカプチーノになり、眠気覚ましにも一役買ってくれるエスプレッソをもっと気軽に飲みたいと思ったことはありませんか?
そこで本記事では、自宅でエスプレッソを作る方法をご紹介。エスプレッソマシンを使った抽出方法から、専用のマシン以外を使ってエスプレッソ風のコーヒーを淹れるコツを、機種別にお届けします!
【INDEX】
- 自宅でエスプレッソを作ることは可能?
- オートエスプレッソマシンでエスプレッソを作る方法
1.豆を挽いて量る
2.ポーターフィルターにコーヒー粉を詰める
3.タンパーで圧迫する
4.エスプレッソを抽出する - エスプレッソマシンを使わずに作るエスプレッソを作ることは可能?
モカエキスプレスを使った方法
エアロプレスを使った方法
フレンチプレスを使った方法
インスタントの場合 - 美味しいエスプレッソを作るときのコツ
マシンを洗浄する
ろ過した水を使用する
ダークローストコーヒー豆を、淹れる直前に極細挽きする
細かく、均一に粉砕する
自宅でエスプレッソを作ることは可能?
結論から言うと、カフェの本格的なエスプレッソに匹敵する、本物のイタリアンエスプレッソを自宅で再現するには、やはりエスプレッソマシンが必須。とはいえ、全手動のマニュアルタイプや、自動で完成するオートタイプなどと種類が多く、自分に合ったエスプレッソマシンを見つけるのは至難の業ですよね。
コーヒーに精通している人や専門家の多くは、手動で微調整しながら抽出するマニュアルタイプを好む一方で、初心者には使い勝手が良くて、安定した美味しさが楽しめる自動のタイプがオススメです。
オートエスプレッソマシンでエスプレッソを淹れる方法
1.豆を量り、挽く
1〜2杯程のエスプレッソショットが作れる量のダークロースト(深い焙煎度合い)のコーヒー豆を、グラインダーを使って挽きましょう。1杯で平均6〜8グラム、ダブルショットの場合は約15グラムのコーヒー粉が必要です。
2.ポーターフィルターにコーヒー粉を詰める
ポーターフィルターにコーヒー粉を詰めたら、手の平や指で表面を均等な状態に整えます。その際、フォルダーやリングの縁の部分の粉も取り除きましょう。
3.タンパーで圧迫する
タンパーを使って、ポーターフィルター内の粉を均一な力で圧迫し、押し固めます。傾かず、水平になるように注意しましょう。
4.エスプレッソを抽出する
ポーターフィルターをマシンにセットする前に、お湯を一度空出しして、抽出口を綺麗な状態にしておくことが大切です。
次に、ポーターフィルターとエスプレッソカップを設置し、抽出を開始します。あくまでも目安ですが、抽出時間は大体25〜30秒に設定するのがオススメ。
ちなみに、理想のエスプレッソは、明るすぎず、暗すぎず、酸味が強すぎず、苦すぎず、キャラメル色の泡の層を指す「クレマ」が表面に浮かび上がる状態を指すそう!
本格的なマシンを使わずにエスプレッソを作る方法
本格的なエスプレッソを作るには、やはりエスプレッソマシンが必要ではあるものの、自宅のコーヒーメーカーやインスタントエスプレッソを使って、「エスプレッソ風コーヒー」を淹れることは可能。
ここからは、エスプレッソマシンを使わずにエスプレッソ風コーヒーを作る方法をご紹介します。
モカエキスプレスを使った方法
イタリアで発明された、直火式エスプレッソメーカーとも呼ばれるモカエキスプレスは、沸騰した水の蒸気圧で、エスプレッソのように濃くて深みのあるコーヒーを抽出できる優れもの。
お手頃価格であるため、気軽にエスプレッソ風コーヒーが楽しめる人気アイテムです。
淹れ方
- チャンバーの既定の線まで、沸騰したお湯を入れる
- フィルターバスケットにコーヒー粉を均一に入れる
※エスプレッソと同様、コーヒーと水の比率は約1:2を保ちましょう。また、フィルターバスケットの端にコーヒー粉が残らないよう要注意。 - チャンバーにセットし、5分ほど中火にかける
- コポコポと音がしてきたら、火を止めて完成!
エアロプレスを使った方法
2005年に登場したばかりの、軽くて持ち運びが便利なエアロプレス。プランジャーを押し下げしたときのピストンで空気圧が生まれ、それによってコーヒーを抽出するというあまり見慣れない淹れ方ではあるものの、 細挽きのコーヒー粉と相性が良く、フレンチプレスよりもエスプレッソに近い、風味豊かで強力なコーヒーが楽しめます。
淹れ方
- キャップに紙フィルターをセットする
- 少量のお湯をかけてフィルターを温めたら、そのお湯を捨てる
- 中細~細挽きのコーヒー粉をエアロプレスに入れる
- お湯をチャンバーに数回に分けて入れる
- プランジャーを差し込み、ゆっくりと粉の部分に到達するまで押し出す
- マグカップに注ぎ、お好みで湯量を調整して完成!
フレンチプレスを使った方法
フレンチプレスとは、挽いたコーヒー粉とお湯を入れて、フィルターを押し沈めたら完成する、最もシンプルな抽出法の一つ。
ただし、 細挽きのコーヒー粉と相性が悪く、これまで紹介した2つのマシンと比べると圧力が足りないことから、本物のエスプレッソに近づけたいという人にはオススメできないとのこと。
とは言え、フレンチプレスならではのまろやかな風味が楽しめるので、自宅にある人はぜひ試してみて!
淹れ方
- 蓋を取り、大さじ2杯の中細挽きコーヒー粉をポットに入れる
※エスプレッソに適しているのは細挽きですが、フレンチプレスだと抽出が難しいため、中細挽きを使用しましょう。 - 約90℃のお湯を少量、ぐるぐる回すように注ぎ、30秒蒸らす
- プランジャーを完全に上げた状態で、フレンチプレスの蓋をシリンダーに固定する
- 残りのお湯をすべて注ぎ、4分置いて抽出する
※さらに時間をかけることもできますが、長く置きすぎると苦味が増すので要注意。 - プランジャーを均等な圧力でゆっくりと押し下げる
※シリンダーの半分まで押し込んだら、プランジャーを上に引いて、もう一度下まで押し込みます。 - プランジャーを底まで下したら、マグカップに注いで完成!
インスタントの場合
インスタントコーヒーと同様に、インスタントエスプレッソは淹れたてのコーヒーを脱水して粉末にしたもの。エスプレッソマシンを買わずに手軽に楽しみたいという人は、インスタントのものを購入するのも手!
美味しいエスプレッソを作るコツ
マシンを洗浄する
初めて使用するときや、1カ月以上使わずに放置してしまっていた場合は、コーヒーマシンの内部にほこりや残留物が蓄積している可能性が。
マシンの電源を入れて、水や洗浄液を内部に浸透させ、流してすすぐことを繰り返せば、内部までしっかりと掃除ができるはず!
ろ過した水を使用する
コーヒーを抽出する際は、ろ過した水を使用すべきとのこと。その理由は、硬水にはミネラルが多く含まれているため、マシン内に石灰が残ってしまう可能性があるから。
一部の自動・全自動コーヒーマシンには、水の硬度を測定できる水硬度チェッカーが付属しているので、ぜひチェックしてみて。
ダークローストコーヒー豆を、淹れる直前に極細挽きする
挽きたてであればあるほど香りや風味が強くなるうえに、苦味とコクが特徴的なダークローストのコーヒー豆は、エスプレッソにぴったり!
細かく、均一に粉砕する
理想的な挽き目(粒度)は、コーヒー豆が水にさらされる時間によって異なります。エスプレッソは迅速かつ高圧で調製されるため、水が適切な速度で流れやすい「細挽き」が好相性とのこと。コーヒーを淹れる直前にグラインダーを使って適切なサイズに調整してみて!
※この翻訳は抄訳です。
Translation:YUUMI IKEUCHI