今年1月、ジャマイカとインドのルーツを持つ女性としてアメリカ史上初めての副大統領となったカマラ・ハリス氏。
ハリス氏は、元々民主党の大統領候補として出馬していたものの、キャンペーンを続けるための「資金集めが難しくなった」ことを理由に、2019年12月に大統領選から撤退。
しかし<The New York Times>によると、それでもハリス氏は民主党候補の中でも資産はトップ層の一人なんだそう。その根拠となっているのが、2019年4月に民主党の予備選挙に出馬した際に自身が公開した「納税記録」。過去15年分を公開したことで、最も透明性のある候補者とも言われていました。
本記事では、そんなカマラ・ハリス氏の総資産を分析してお届けします。
政治キャリア
ハリス氏は、ハワード大学とカリフォルニア大学ヘイスティングス法科大学院を卒業後、1990年にアラメダ群地方検事局でキャリアをスタート。
2003年には、サンフランシスコ地方検事に選出され、その年の年収は140,000ドル(約1,500万円)以上だったとのこと。その後6年間、毎年年収は上がり、2010年のピーク時は202,000ドル(約2,200万円)以上。<ウィメンズ・ヘルス アメリカ版>によると、この時点でハリス氏の年金受給額は少なくとも250,000ドル(約2,700万円)だそう。
一方で、<The New York Times>が入手した納税記録によると、2010年にカリフォルニア州司法長官に選出されてからは、以前と比べて大きく年収が下がり160,000ドル(約1,700万円)に。
その7年後、カリフォルニア州選出連邦上院議員に就任してからは、年収は174,000ドル(約1,900万円)にアップ。2009年以来、このポジションの年収は変わっていないのだとか。
現在の副大統領としての年収は235,100ドル(約2,600万円)。これに加えて、家賃は無料、副大統領の経費として100,000ドル(約1,100万円)までなら支給されるそう。ちなみに大統領の年収は400,000ドル(約4,400万円)と言われています。
印税収入
これまで3冊の本を執筆しているハリス氏。2009年には『Smart on Crime(原題)』、2019年には子ども向けの本『SUPERHEROES ARE EVERYWHERE(原題)』と自伝『私たちの真実 アメリカン・ジャーニー』も出版。
2018年の納税記録によると、自伝からは320,125ドル(約3,500万円)の収入があり、2019年にも277,763ドル(約3,100万円)の収入を申告しているハリス氏。今後も再び本を出版する可能性は高いはず!
共同資産
ハリス氏は、2014年に弁護士のダグラス・エムホフ氏と結婚し、共同資産として、ロサンゼルス、ワシントンDC、サンフランシスコに住宅を所有。<Forbes>によると、これらの資産は合わせて250万ドル(約2億7,000万円)相当。さらに、6年間で二人が稼いだ金額は820万ドル(約9億円)だと推定されているそう。
2018年の二人の総収入は190万ドル(約2億1,000万円)。そのうちの37%を税金として納めており、これは民主党候補で最も高い納税率なんだとか。
さらに、2020年の納税記録も提出しているハリス氏。二人の総収入は1,695,225ドル(約1億9,000万円)で、税金として621,893ドル(約6,900万円)納め、27,006ドル(約300万円)を寄付。
そんな二人の合わせた総資産は630万ドル(約7億円)と考えられていて、エムホフ氏の資産を除いても、ハリス氏だけで170万ドル(約1億9,000万円)はあるとのこと。
透明性のある政治家として知られるハリス氏。今後も彼女の活躍に注目したい!
※この翻訳は抄訳です。
Translation: Haruka Thiel