筆者がフランスで生活している中で驚くのが、「さりげなく」子どもがいるフランス人ママンが多いこと。少女のように好奇心旺盛で、お洒落を楽しんでいる美しい女性が実は3児の母! ということもよくある。
そんな、ママンになっても自分らしく人生を楽しんでいる3人のママたちに、美しさの秘密を伺ってみました!
オドレィ(36歳)
2児の母(7歳、5歳)
職業:ジャーナリスト
『Harper's Bazaar』、『LVMH』などのモードの第一線で活躍してきたオドレィ。2人の子どもに囲まれた現在は、自身のブログにて、ファッションについての記事を執筆している。
―子どもを育てながら、仕事をするのは難しい?
確かに予定の調整は難しくなったし、子どもが熱を出したり予想外の出来事が起こるから母として働くのは大変。時間管理がなにより大切だと思うわ。私はフリーランスとして自宅で働いているから、時間に関して融通が利く点は有利。子どもの成長を見ながら、働けるしね。でも、ベビーシッターにも手伝ってもらっているわ。
―ブログであなたがお洒落をしている写真がとても素敵だけど、ママンになっても美を保つ秘訣を教えて!
毎日のお手入れをきちんとすることに限るわ! 子どものお世話で忙しくて、ほったらかし…なんて、絶対にダメ。夜、テレビを見ながらマニュキュアを塗る、ということでもいいの。
そして3カ月に1度は、パリで1番技術が高い美容室に通って、お気に入りのスタイリストに手入れしてもらっているわ。
マチルド(28歳)
3児の母(3歳、2歳、3カ月)
職業: Jolie Box創設者、<Birchbox>編集ディレクター
美容ジャーナリストとして活躍した後、現在は3人の子どもを育てながら、ブログで美容やライフスタイルについて執筆をしている彼女。また、美容商品を販売するオンラインショップの創設者としても活動中。
―キャリアの面で、ママンになってから変わったことは?
仕事に対しての姿勢がポジティブになったと思う。子どものためにも仕事で活躍していたいと思っているし、彼らは、私がベストの力を出せるようにモチベーションをくれるの。仕事が終わったあとに、子どもたちに会うのが本当に幸せ!
働き方も、仕事に対して以前よりも程良い距離感ができたから、要点重視でムダがなくなったと思う。それに、キャリアは私自身の成長と繋がっていると思うんだけど、どんなときでも自分なら「できる」と信じて、立ち向かっていくことが大切だと思うの。
―美を保つ秘訣を教えて!
3人の子どもがいるから時間はないけど、外出するときはメイク、髪の毛のセット、香水は欠かさないようにしてるわ。それと、産後体型の改善のためと、明るい気持ちでいるためにも、エクササイズは欠かせない! イキイキとしているママは、子どものお手本になると思うの。
アメリ(33歳)
1児の母(5歳)
職業:公務員
3人目は、"ママンである前に、女の子"ということをモットーに、毎日を明るく過ごすママンの日常生活をブログに執筆しているアメリ。シングルマザーになった今も、笑顔で子育てに励み、自分の人生を楽しむ彼女の本音とは…?
―子どもができて、ライフスタイルはどう変わった?
娘の学校が終わる時間に合わせて退社したり、昼休みの間にスーパーで夕食の買い物をしたりしているから、自分の時間は娘が夜寝たあとだけになったわ。でも、今は夫と別居中だから、彼女がパパといるときは自分の趣味に使える時間が増えたの。
―キャリアの面で、ママンになってから変わったことは?
仕事は私自身の成長のために必要不可欠。母として仕事をするのは2種類の人生を生きてるような感じ。だって、仕事が終わって家に帰ると、娘との時間という2番目の1日がはじまるから。それと、ママンになると仕事上手になると思うわ! 母としての経験から、社交性、計画性も身につくし、必要なことに絞って仕事ができるようになると思う。
―美を保つ秘訣を教えて!
母が子どもに与えるイメージは、子ども達がその後そのまま見習ってしまうことだと思う。だから、美しくいるために自分磨きをして、幸せを感じることは大切。朝起きて、服を選ぶのにワクワクして、化粧して、髪の毛をセットすることを楽しんだりすることで、自信を持つきっかけになると思うの。だから、そういう意味でママンになって私はもっとセルフケアや美への自覚がでたわ。あと、大好きな友だちと会って、喜び、ツラさ、笑い話を分け合うことが、私にとってエネルギッシュで明るいママンでいる1番の秘訣だわ!
「イキイキとした美しい母」でいることが、自分自身にとっても、子どもにとっても良いこと、という考え方はフランス人ママンに根付いているよう。だからこそ、自分自身の女性らしさを大切にして、仕事で活躍することも楽しめるのかもしれませんね!