生理の際、経血の量がどのくらいなのか疑問に思ったことはありませんか?
生理が軽い・重いにかかわらず、体感では毎月すごい量の血が出ていく気がしている人も多いのではないでしょうか。吸水ショーツや月経カップに「○○リットルまで吸水できる」と書かれていても、経血量について考えたことがないと参考にしづらいという点も。
実際に自分の経血量を知ることは、年齢に合わせた変化を感じ取ったり、病気のサインに気が付けるなど、健康面でも大切なこと。 本記事では、専門家のンシソン・アサンガ先生に平均的な経血量、医者に相談した方が良いとされる事例などを聞きました。
生理の血(経血)の正体
アサンガ先生によれば“月経血”は、子宮内膜がはがれ落ちたときの血液と、体液と粘液の混合物とされています。この混合物が100mlだとすれば、その内の36mlほどが実際の血液とされているそう。でも、少ないときは100mlのうちの2ml、多ければ80ml以上になることもあるそう。
“平均的”な出血量は一日12ml
生理中の平均的と言われる出血量は、約30〜60mlです。また平均的な生理の期間は3〜7日間なので、5日間で計算すると1日の血の量は12ml(ティースプーン2.5杯)ほど)になるのだとか。
これは、1年間では360〜720mlにのぼります。39年間、生理を経験するとすれば、人生でなんと14〜28リットルもの血を排出ことになります。ただし、妊娠や避妊などで生理がない、または少ない期間があるので、目安として考えられるものだとアサンガ先生。
生理が重い人は経血量も多い?
その通りで、毎月80ml以上出血する場合は「重めの生理」とされています。そして、生理を経験する8〜14%の人がこれに当てはまるとのこと。軽めの人は2mlほどの場合もあり、個人差はかなり大きいので、人それぞれ状況や経験は違うことを覚えておきましよう。
はじめての生理の場合
はじめての生理の出血量は人それぞれです。最初から重めの人もいれば、軽めの人もいます。アサンガ先生によると36〜60mlが平均的だそうです。
出血量に変化がでる要因
生理の出血量は人生のさまざまな理由で変化します。妊娠中は出血が止まることがほとんどですが、生理が再開した際に、生理期間は短くなる一方で出血が多くなる場合も。
避妊の方法によっては、出血量に影響を及ぼす場合もあります。ピルなどのホルモン性避妊薬を使用している場合は出血が減り、IUD(子宮内避妊用具)を使っている場合は多くなることも。子宮筋腫などの症状で出血が増えるといった事例もあります。
コロナ禍で出血量に変化を感じた人も…
実際イギリスの研究では、パンデミック中に経血量の変化を感じたというケースが報告されているそう! アサンガ先生によれば、多くの人が過去数年の間に経血量の変化を感じたというデータが寄せられているとのことですが、まだ小規模なので因果関係を結論づけることはできていないそうです。
場合によっては医師に相談を!
生理の重さに程度があることは自然なこととも言えますが、中には注意すべきケースもあります。アサンガ先生は下記のケースに当てはまる場合は、医者や医療機関に相談することをおすすめしています。
- 生理が7日以上続いている
- ナプキンやタンポンが2時間もたない
- 力がでない、疲労感や倦怠感を感じる
- 固形物や血のかたまりが出てくる
この記事は、医学的な診断や診察を意図したものではありません。もし疑問や症状がある場合は、医者や専門家に相談しましょう。
※この翻訳は、抄訳です。
Translation:佐立武士
COSMOPOLITAN UK