どこか懐かしい音がするアナログレコード。今その魅力が見直され、レコードプレーヤーを求める人が増えています。
この記事では、インテリアとしてもおしゃれなレコードプレーヤーのおすすめをご紹介! スピーカー内蔵タイプのものや持ち運び可能なアイテムもラインアップ。専門用語や購入時のチェックポイントについても解説します。
【INDEX】
レコードプレーヤーの購入時のチェックポイント
おしゃれなレコードプレーヤーがほしいと思って調べはじめたけれど、「どれを選べばいいの?」という人は多いはず。ここでは、購入時のチェックポイントをご紹介します!
回転方式
ベルトドライブ式
多くのレコードプレーヤーで採用され、一般的な回転方式として知られているベルトドライブ式。その仕組みは、モーターの動力をゴムベルトによってターンテーブル(レコードを置くところ)に伝え、回転させるというもの。
メリットとしては、周囲の振動など置き場所による環境の影響を受けにくいため、回転が安定しムラが発生しづらいことが挙げられます。また、リーズナブルなタイプから音質の良さが追求された高級品まで選択肢が豊富なので、自分に合ったものを選ぶことが可能。
ゴムベルトはプレーヤーを使用しなくても経年劣化してしまいますが、交換が簡単で価格も比較的安価なので安心です。
ダイレクトドライブ式
一方のダイレクトドライブ式は、モーターとターンテーブルが直接繋がっているタイプのレコードプレーヤー。ピッチコントロール(回転数の微調整)に対応しているほか、ターンテーブルを逆回転させるスクラッチプレイができるので、DJプレイをしたい人は、こちらのタイプを選んで。
スムーズな動作が魅力で、ベルトドライブ式のようにゴムベルトといった消耗する部品がなく、特別なメンテナンスが不要なところも嬉しいポイント。
しかし、低速で回転させると「コギンス(コキング)」という音がカクカクする現象が発生しやすいというデメリットも。
記録時間が短い「SP」対応かどうか
レコードには、1分間の回転数によって「LP」(33回転)「EP」(45回転)「SP」(78回転)の3種類があります。レコードを再生する際には、そのレコードの回転数に合わせてプレイヤーを設定しなければいけません。レコードプレイヤーを選ぶときは、対応しているレコードのタイプ(回転数)を確認しましょう。
SPは、レコードが誕生してから1960年代まで生産されていた古いタイプ。現在ではほとんど作られていませんが、古いレコードを聴きたいと思っている人はSPが再生できるプレイヤーかどうかをチェックして!
カートリッジとは
カートリッジとは、アーム先端のレコード針が取りつけられた装置のこと。針がレコード表面の溝に触れることで生じる振幅を電気信号に変換するもので、代表的なものにMM型(ムービングマグネット型)とMC型(ムービングコイル型)の2種類があります。
MM型は、レコード針の交換も比較的簡単にできるので、初心者にもおすすめ。一方、MC型は主に中上級者向けモデルに採用されており、より高音質な再生が可能。しかし出力が低く音量が小さいため、昇圧トランスやヘッドアンプなどの機材と合わせて使いましょう。
トーンアーム
トーンアームは、カートリッジをとりつけたヘッドシェルという部品を固定するためのパーツで、針が正確に溝をなぞるようにする重要な部分。その種類には、インテグレーテッドタイプとユニバーサルタイプがあります。
初心者におすすめなのが、トーンアームとヘッドシェルが一体化されているインテグレーテッドタイプ。カートリッジ交換などのカスタマイズはできませんが、価格が安いことが特徴です。
一方のユニバーサルタイプは、ヘッドシェルやカートリッジをトーンアームから取り外すことが可能。同じレコードプレーヤーでもカートリッジを交換するだけで音の雰囲気が変わるため、カスタマイズして音の違いを楽しみたい人にはもってこい!
レコードをデジタル化する「フォノイコライザー」
レコードプレーヤーの針が読み取った信号は、そのままの状態では音楽として聴くことができません。そのため、出力を上げレコードに記録された元の音に変換するための装置である「フォノイコライザー」が必要です。
価格を抑えたい人や初心者の人には、フォノイコライザーが内蔵されているものがおすすめ。自分流の楽しみ方にこだわりたい人や中級者、上級者の人には、フォノイコライザー非内蔵のタイプやフォノイコライザー機能のオン・オフが切り替えられるものが人気です。
スピーカー内蔵かどうか
初心者の人や手頃なものを探している人は、アンプやフォノイコライザーの接続が不要ですぐに使えるスピーカー内蔵タイプが良いでしょう。
また、別途スピーカーやアンプを置くためのスペースを考慮しなくていいので、一人暮らしの部屋にも嬉しい!
USBやBluetoothに対応しているか
USB対応
USBポートが搭載されているレコードプレーヤーであれば、PCやスマホと接続しデジタルデータとして保存することができるため、場所を選ばずレコードの音声を楽しみたい人はチェックして。
Bluetooth対応
ワイヤレスのイヤホンやスピーカーなどを持っているなら、Bluetooth送信機能があるレコードプレーヤーを検討してみましょう。同じくBluetooth対応のイヤホンやスピーカーと接続させれば、レコードの音を家の様々な場所からワイヤレスで聴くことができます。
一方、Bluetoothの受信機能がありスピーカーを内蔵している製品であれば、スマホなどから送信された音楽データをレコードプレーヤーのスピーカーで再生できるため、ホームオーディオのように使えて便利。
価格で選ぶ
高額なイメージをもっている人もいるかもしれないレコードプレーヤー。実際には、1万円以下で手に入るものから3万円を超える高価なものまで種類が豊富! 予算に合わせて選びましょう。
ポータブルかどうか
なかには持ち運びが可能なポータブルタイプのレコードプレーヤーも。アウトドアなど外出先でもレコードの音楽を楽しみたいと思っている人には必須の項目!
編集部おすすめのレコードプレーヤー
ここからは、編集部おすすめのレコードプレーヤーをご紹介! 自分にぴったりのアイテムを探してみて♡
SONY(ソニー)
- 回転方式:ベルトドライブ方式
- 対応レコード盤:LP、EP
- カートリッジ:MM型
- トーンアーム:ヘッドシェル交換不可
- フォノイコライザー内蔵:〇
- スピーカー内蔵:×
- USB:〇
- Bluetooth:〇
- ポータブル:×
「ソニー」のステレオレコードプレーヤーは、クリアな中高音とパワフルな低音が特徴で、シンプルな見た目は部屋のテイストを選びません。操作も簡単で、スタートボタンを押すだけで自動再生・停止されるフルオートプレイ機能を搭載。
USBだけでなくBluetoothにも対応しているところも◎。ほこりの付着を防ぐダストカバーは取り外しも可能です。
オーディオテクニカ
- 回転方式:ベルトドライブ式
- 対応レコード盤:LP、EP
- カートリッジ:MM型(VM型)
- トーンアーム:-
- フォノイコライザー内蔵:〇
- スピーカー内蔵:×
- USB :×
- Bluetooth:〇
- ポータブル:×
シンプルな操作で、機械が苦手な人でも使いやすい「オーディオテクニカ」のフルオートレコードプレーヤー。プラッター(レコードを回転させる部分)にはアルミニウム合金ダイキャストが採用され、クリアな音で音楽を楽しめます。
専用のトーンアームベースとヘッドシェルにより不要な振動を抑制するところも優秀!
Denon(デノン)
- 回転方式:ベルトドライブ式
- 対応レコード盤:LP、EP
- カートリッジ:MM型
- トーンアーム:-
- フォノイコライザー内蔵:〇
- スピーカー内蔵の有無:無
- USB:×
- Bluetooth:×
- ポータブル:×
こちらもレコードを傷つける心配がないフルオートシステムを搭載。再生が終了するとアームが元の位置に戻ってくれます。アルミダイキャストが使用されたターンテーブルは、回転も安定的。
スッキリとしたデザインはインテリアに馴染みそう。
ION(アイオン)
- 回転方式:-
- 対応レコード盤:LP、EP、SP※
- カートリッジ:セラミック
- トーンアーム:カートリッジ交換可
- フォノイコライザー内蔵:〇
- スピーカー内蔵:〇
- USB:×
- Bluetooth:×
- ポータブル:〇
初めは価格を抑えたいという方は、「アイオン」のポータブルレコードプレーヤーをチェックしてみて。他のものに比べて手頃な価格にもかかわらず、SP方式に対応しているところもポイント! 古いレコードを聴くことができます。
また、電源アダプターのほか単三電池でも稼働するから、どんな場所でもレコードの音楽を楽しむことが可能です。
※SP用の針は別売。
House of Marley(ハウス・オブ・マーリー)
- 回転方式:ベルトドライブ式
- 対応レコード盤:LP、EP
- カートリッジ:MM型
- トーンアーム:カートリッジ交換可
- フォノイコライザー内蔵:〇
- スピーカー内蔵の有無:無
- USB:〇
- Bluetooth:〇
- ポータブル:×
「ハウス・オブ・マーリー」のレコードプレーヤーは、周りと差がつくこと間違いなしなデザインが魅力的。
ボディに使用された天然竹は、伐採してもすぐに回復するほど成長速度が早く、プラスチックや合成素材と比べても頑丈なのが特色。そのため、製品寿命も長くサステナブル性にも優れたアイテムです。スリップマットにも、リサイクル加工で作られたシリコンマットが使用されています。
CICONIA(チコニア)
- 回転方式:ベルトドライブ式
- 対応レコード盤:LP、EP、SP
- カートリッジ:セラミック圧電方式
- トーンアーム:-
- フォノイコライザー内蔵:〇
- スピーカー内蔵の有無:〇
- USB:〇
- Bluetooth:〇
- ポータブル:〇
「チコニア」のレコードプレーヤーは、重さわずか3キロとポータブルタイプのなかでも軽量なタイプ。価格は比較的抑えめながら、しっかりオートストップ機能も搭載されています。
また、他のレコードプレーヤーにはあまりないFMラジオを聴けるFMアンテナ付き。さらに、SPに対応しているところも音楽好きには嬉しい! レトロさがかわいいオレンジのほか、落ち着いたブラウンもぜひチェックを。
ANABAS(アナバス)
- 回転方式:ベルトドライブ式
- 対応レコード盤:LP、EP
- カートリッジ:MM型(VM型)
- トーンアーム:カートリッジ交換可
- フォノイコライザー内蔵:〇
- スピーカー内蔵:〇
- USB:×
- Bluetooth:×
- ポータブル:〇
一人暮らしなどで部屋のスペースが限られているという人には、壁に立てかけても使える「アナバス」のポータブルレコードプレーヤーがおすすめ。
アナログレコードが最盛期時代に大ヒットしたモデルの小型版として復活したデザインで、アイボリーとレッドの組み合わせがとってもレトロ♡ アウトドアでの使用にも便利な電池式で、最大約150時間もの駆動が可能です。