10代の頃から胸の大きさにコンプレックスを抱えており、過去には豊胸手術も考えたというオーストラリア・シドニー在住のリサ・バンクスさん。

現在は自分と同じ悩みを持った人に向けたアパレルブランドを始めたという彼女が、自身の体を受け入れるまでのストーリーとは――。

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リサさんは10代の頃、自分のAAカップの胸とほかの生徒の胸の大きさを比べて、恥ずかしく、不安な気持ちになっていたそう。<デイリー・メール>のインタビューでは、当時についてこう振り返りました。

「学生時代はずっと苦労していました。舞台芸術の学校に通っていましたが、体育の授業が怖くてたまりませんでした。ダンスの授業は好きだったけれど、パッド入りのブラジャーをつけられず、レオタードの姿になるのが嫌だったんです。10代だったし、ほかの子と胸の大きさを比べたりして1番小さいことにコンプレックスを感じていました。着替えのときは気づかれないよう、隅で隠れるようにしていましたね」

学校では胸を隠すためにぶかぶかの服を着て、パッド入りのブラジャーを着用していたというリサさん。15歳の時、母親に豊胸手術の相談に連れて行ってくれるように頼み、そのためのお金を貯めようとしていました。

「母は手術にリスクを感じたようで、許してくれませんでした。その頃の私がSNSでフォローしていたのは、バービー人形のような“完璧な体”の女の子ばかり。今考えると有害だったと思います。胸を大きくするために、雑誌やメディアで見たものはすべて試しました」

10~20代にかけて、サプリや漢方などを試したものの、効果はなく、むしろ肌荒れや体の不調に悩んだことも。その後もリサさんは「女性らしくない体つきの自分はダメだ」と思い続けていたそう。

そんなリサさんは、あるときSNSのハッシュタグ「#IttyBittyTittyCommittee」を発見。そのコミュニティで同じ悩みを抱えている女性を見て、自身の身体を受け入れることに決め、自らもSNSでボディ・ポジティブなコンテンツをアップするように。

その後はファッションの専門学校に通い、2019年に「Itty Bitty」というブランドを設立。胸の小さい人のための服やニップルカバーを販売しています。

「さまざまな女性をエンパワーすることに注力している今、とても気分がいいです。年齢を重ねていくうちに、“ユニークで人と違う”ことは、誇りに思うべきだと気が付きました」

今では自分の体を受け入れて、愛しているというリサさん。彼女が発信するメッセージは多くの人に届いているはず――。