アメリカでは「National Breastfeeding Awareness Month(授乳啓蒙月間)」となっている、8月。また、「世界母乳育児週間」も重なったことで、今月に入って多くのセレブが授乳にまつわる想いを投稿している。

そんな中、モデルでボディポジティブを推奨するイスクラ・ローレンス(30歳)も、最近まで続いていた授乳への想いを告白。


2020年4月に長男を出産した、イスクラ・ローレンス。産後の体型の変化生理の再開、さらに母親のメンタルヘルスや授乳についてなど、様々なメッセージを発信し続けてきた彼女が新たに投稿したのは、授乳を終えた現在の心境や我が子との絆について。

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ダメな母親だと感じた過去も

自身のInstagramに、「世界母乳育児週間」のハッシュタグをつけて投稿したのは、息子へ授乳していた頃の写真や映像。同投稿でイスクラは、思うように授乳ができなかった時期の葛藤などについて告白。

「1年にわたる授乳時間は、フルタイムで働くのと同じ時間だと言われています。私は母乳の量を増やそうとしたこともあり大変でしたが、一瞬一瞬を大切にしていました。そして、この“授乳”という仕事を辞めたいと思ってはいませんでした」
「一方で、私自身、授乳というものに対して非現実的な期待をしてしまっていました。それは、私の母があまり無理することもなく、4年にわたって私に授乳をしたことを知っていたから。だから、授乳を開始してから数週間で母乳の出が悪くなったとき、理解ができなかったし、ダメな母親だと感じてしまいました」

粉ミルクの存在に助けられた

そこで、母乳と粉ミルクを併用する混合育児をはじめたというイスクラ。

実は以前にも、当初は粉ミルクを使うことに躊躇していたことや、粉ミルクを受け入れられるようになってからは気持ちが楽になったことを明かしたことも。そんな自身の経験から、「どのような形でも、赤ちゃんがお腹を空かせないことが一番」と何度も発信してきた。

そして今回も、粉ミルクを併用したことについて言及。

「粉ミルクの存在には本当に感謝しています。おかげで『母乳が一番』というプレッシャーに押し潰されることもなかったし、混合で育てることが悪いと思わなくて済みました。私には粉ミルクを足す必要があったし、私たちにはこの方法が合っていたから」


母親に寄せられる“過剰な期待”

長男の授乳が生後13カ月で終了したというイスクラは、授乳生活を終えた今、ときどき当時を恋しく思うこともあるんだそう。時には、「母乳をもう一度出す方法」や「薬局で購入できる母乳を増やす薬」についてインターネットで調べることもあったという。

「たしかに授乳は、子どものためだけのものとは限りません。でも、卒乳すると子どもとの絆を失うんじゃないかと不安になる人がいたり、授乳ができないと周囲から『(授乳なしでは)子どもと絆を築けない』と言われて苦しんだり…。これってとてつもないプレッシャーだし、世間が母親たちに過剰な期待をしすぎていると思うんです」
「授乳をしていてもしていなくても、子どもとの絆は築くことができるし、母親たちはそれだけで素晴らしいんです」
「多くの母親や父親たちに会えば会うほど、本当に育児は人それぞれなんだと知ることができます。それに、他人の経験と自分の経験を比べてはいけないんだと感じます」

同投稿には、「励みになる」などとコメントする人も多く、勇気づけられた女性も多い様子。また、イスクラと同じような経験をした母親たちからも多数の体験談が寄せられていて、イスクラはそんな状況に「仲間がいると感じさせてくれてありがとう」と感謝のコメントを投稿している。