「SNSクレンジング」とは文字通りお使いのSNSの投稿から、TPOに応じて不適切と思われる内容を徹底洗浄、消去しておくこと

そんな大げさな…と思うかもしれないけど、海外や外資系の会社では採用に当たって「リンクドインはともかく、まずフェイスブックを見る」のは当たり前。そこにもしも、パーティーピーポー的な弾けまくった写真が公開されていたら、それは好印象になるでしょうか? と、言うことで、就職や恋愛、その他まで、人生のさまざまな局面でしておきたいクレンジング内容をご紹介。

【就職・転職編】

就職や転職活動をするとき、まず顔写真付各種応募書類を提出しますよね。そこに記載してあるのは当然、個人のメールアドレス。そのメールアドレスをSNSに使っている場合、少なくともフェイスブック、連動して公開設定している人はインスタグラムのアカウントまでバレてしまうことも。

私の周囲にも、「今転職活動中だから勝手に投稿しないで!」と連絡があったり、お堅い企業や職種の方の場合は偽アカウントを作ったり。とても難しいのですが、人によってはきれいサッパリ止めてしまう人も。まずはプライバシー設定から他の人が見られないようにし、タグ付け位置付け無断投稿癖がある友達には事情を説明するなり、会うのを控えるなりして、見られたくないプライベートに関しては漏れないようにしておくといいでしょう。

基本的なNG投稿として挙げられるものに、こういったものがあります。

1.就職を希望する会社の競合他社製品の投稿

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(こちらは人気ブロガーのクリスティーナ・バザン。ロレアルのアンバサダーに選ばれた彼女は、これからメイクアップ、ヘアケア製品いついて他のブランドの投稿はご法度)

これ、実は社会人の鉄則です。以前お目にかかったある時計ブランドPRの方は、「いつ、どなたがご覧になるかわからないから…」とプライベートはおろか海外旅行先でも自社ブランドの時計しか付けていませんでした。

2.弾けすぎたパーティーガール

(ブライズメイドとして参加した結婚式で、日本では違法なハッパをふかしていると話題になった歌手リアーナ)

アメリカでは各州でマリファナが合法化。また、最近では旅行者へ禁ずる動きはあるものの、基本合法なオランダのアムステルダム。例え、かの地でその行為が合法であったとしても、あなたの国籍が日本である以上、違法は違法です。旅行先ではっちゃけすぎて、その勢いで投稿しないように。

それ以外にも、「あまりにも夜遊びの画像が多い」だけで悪印象を与えてしまうことも。アメリカのティーンを中心に、フィクショナルやフェイクの頭文字を取った「フィンスタ」、リアルの頭文字を取った「リンスタ」を使い分けている人もいます。どちらをフェイクで、どちらをリアルとするかは利用者によって異なるのですが、「ママに見られても大丈夫」なアカウントと未成年飲酒などの「他人に見られてはいけないもの」を使い分けていることは明らか。どれもこれも推奨できないけれど、大人の女性ならまず常識をわきまえて。

3.面接の行き返りをライブ中継しない

似たように見えるオフィスビルでもオフィス街でも、わかる人にはわかってしまうもの。そもそも採用活動自体、企業によってはコンフィデンシャルな情報。「今終わった」と報告することもあり得ないと心得て。

4.高価過ぎる持ち物の掲載

(ご存知お騒がせセレブのカイリー・ジェンナー。家にある靴の数の多さったら…)

もちろん、応募先企業が華やな企業であっても、若い女性が過去の職歴に見合わぬ物を持っていると、あらぬ疑いをかけられてしまうことも。世知辛い世の中ですが、ここはプライドという小さなかけらを飲み込んで、削除をおすすめします。

5.あまりにもセクシーな写真の投稿

(期待を裏切らないキム・カーダシアンの「安心してください、履いています」写真)

雇われる前から採用担当者の頭の中が混乱します。

6.ネガティブなコンテンツの安易な転載

人気のコンテンツに適当なポエムをつけて転載。しかし、いくら素敵な言葉を添えたとしても、そのコンテンツの内容自体が他人のご病気やご不幸に関係するものはどう転がってもネガティブ。採用担当者も人間です。中には他人事ではない人もいます。

7.宗教や政治信条に関する安易な投稿

宗教に関して、日本では無関心な人が多いものの、「そもそも宗教とは何か」を知らない部分があります。各種宗教において、それを生きる人にとって、その宗教は非常に重要な意味を持ちます。聖地や聖具、各種シンボルなど、意味をわからずにただ「かっこいいから」「xxが載せてたから」と投稿するのは控えたいもの。

【恋愛編】

1.前カレ問題

(こちらは削除しない派女子代表、ジジ・ハディッド。前の前のカレの写真も削除しません!)

女子の永遠の悩み、前カレ問題。そのままにしておく人もいれば、速攻削除の人もいます。ここでご提案したいのはカップルアカウントを作ること。こうすればカップル解消後も自分のSNSにダメージは無くなると信じたい。

2.前カレからのプレゼント問題

(婚約したのでは?と騒がれているカイリー・ジェンナーの指に輝く指輪)

プレゼントに害はありません。これも削除派と放置派どちらもあります。いくら本人が「気にしない」と言っても、新しい彼とのケンカになった時に持ちだされる可能性は残ります。

3.あまりにもセクシーな写真

(夫婦円満、二児の母、お仕事安泰のドウツェン・クロースだからこそ掲載できるこのカット)

リベンジポルノ防止のために、撮らせない、送らない、掲載しないと割り切る方法もアリ。撮るなら相手のではなく自分の携帯やカメラでせめて撮って。

【プライベート編】

一番避けたいのは「海外旅行のライブ中継」

(年商約9.5億円を弾き出す人気ファッションブロガー、キアラ・フェラーニの旅の個人情報投稿)

海外旅行は誰にとっても楽しいイベントのひとつ。ついつい投稿過剰になり、ライブ中継状態になってしまうのもわかります。ですが、そのSNSへの投稿で帰りには自分の個人情報が丸裸になる可能性も。

参考までにあげたキアラは、出発空港、高価なラゲージ、行き先、フライトチケット。おまけにスマホを使ったセルフィーというフル個人情報完備投稿。幸いにもチケットの席番号やパスポートナンバーが隠れているからいいようなものの、席番号や登場便が明らかになるとスリや窃盗などの被害にあうことも。

実はこれ、海外の空港でよく起こっていること。特に女性の一人旅や女性だけの旅行の場合、ホテルの場所をSNS上にリアルタイムでチェックインするのは避けて。海外旅行中は目の前の光景やその瞬間に没頭して、帰国してからゆっくり投稿しましょう。

人生の節目で消すことにならないよう、最初から頭に入れて行動するといいかも。