ロイヤルファミリーが結婚すると必ず注目されるのが“指輪”。豪華な宝石がついた婚約指輪はもちろんだけど、結婚指輪にも興味がある人は多いはず。

ところで、日常的には結婚指輪をはめていない王室メンバーもいることをご存知ですか? 今回はイギリス王室の結婚指輪にまつわる豆知識を<Marie Claire>からご紹介。「誰がはめていて、誰がはめていないのか?」などなど、ロイヤルウォッチャーにとって興味深い情報をお届けします。

イギリス王室メンバーの結婚指輪は何でできている?

結婚指輪において、イギリス王室には独自の伝統が存在するそう。どんな婚約指輪にするかについてはカップルに選択の自由があるものの、結婚指輪はウェルシュ・ゴールド製(ウェールズ産の金)であることが慣わしなんだとか。

これは100年ほど前に生まれた慣例であり、長いイギリス王室の歴史を考えると比較的新しい伝統。エリザベス女王の母であるクイーン・マザー(故エリザベス皇太后)が後のジョージ6世と1923年に結婚した際、ウェルシュ・ゴールド製の結婚指輪を採用したのが始まりで、以来、エリザベス女王、マーガレット王女、ダイアナ妃などのロイヤル・ブライドたちの結婚指輪も、同じ金塊から製作されたとのこと。

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1985年のクイーン・マザー。

1981年以降には、新しい金塊が必要になったイギリス王室。そこで将来のロイヤルウェディングに備え、英国在郷軍人会連盟がエリザベス女王に36グラム、21カラットのウェルシュ・ゴールドを贈ったそう。この金塊を使い、サラ・ファーガソン(アンドルー王子の元妻)、カミラ夫人、キャサリン妃、メーガン妃、そして結婚したばかりのユージェニー王女のための結婚指輪が作られたんだとか。

現在ウェールズでは金の採掘は行われていないため、近い将来ウェルシュ・ゴールドがジュエリーに使用されることはなくなるかも。そんな背景も含め、ロイヤルたちのウェルシュ・ゴールド製の結婚指輪はより希少価値が高まることに。

女性ロイヤルたちは結婚指輪をいつもはめているの?

女性ロイヤルたちのほとんどは結婚指輪を常時はめているそう。彼女たちは豪華な婚約指輪も一緒にはめているので、結婚指輪はあまり目立たないかもしれないけれど、指元の写真をよく見ると確認できるはず。

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エリザベス女王
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故ダイアナ妃
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キャサリン妃
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メーガン妃
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2018年10月12日の挙式での、ユージェニー王女の指輪の交換。

男性ロイヤルたちは結婚指輪をいつもはめているの?

フィリップ殿下やウィリアム王子を含め、男性ロイヤルたちの多くは結婚指輪をいつもはめているわけではないそう。

「女性ロイヤルたちは婚約指輪と結婚指輪の両方を、いつも指にはめているのが伝統です。しかし男性ロイヤルたちが結婚指輪をいつもはめるという慣習はありません」と語るのは、王室コメンテーターであるエロイーズ・パーカーさん。「とはいえ、ロイヤルウェディングは世界中が注目する大イベントです。フィリップ殿下やウィリアム王子が指輪をはめていなくても、彼らが既婚者であることは周知の事実ですよね?」。

ユージェニー王女の夫ジャック・ブルックスバンク氏も、広報担当によれば「(普段は)結婚指輪をはめない予定」とのこと。そんな中、王室の伝統を打ち破ったのはヘンリー王子。彼は常に結婚指輪をはめているんだとか。

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結婚して以来、ヘンリー王子が自身の結婚指輪を(抜いたり、はめたりして)よくいじっている姿が目撃されているそう。ボディランゲージの専門家であるジュディ・ジェームスさんが<デイリー・エクスプレス>に語ったところによると、これは彼がいつもメーガン妃のことを考えているという気持ちの表れとのこと。

「男性が自分の結婚指輪をいじっている姿はよく見かけます。ヘンリー王子の場合、それはプレッシャーや孤独を感じているときに、自分を安心させるための儀式のようなものだと考えられます。指輪をいじる動作の最中は腕を張っているポーズになり、これは自分自身を守るバリアを意味します。また、指輪に触れることで、妻の支えやサポートが必要だという気持ちを表しているのです」

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またパーカーさんは、こんな風にもコメントしています。

「現在も同じウェルシュ・ゴールドの金塊から結婚指輪を製作しているロイヤルファミリーですが、金塊の残りは少ないはずです。なので1組のカップルに必要な指輪が1つであれば、(金塊の節約になって)好都合かもしれませんね」

この翻訳は、抄訳です。

Translation: 宮田華子

MARIE CLAIRE