Netflixで配信中の人気韓国ドラマ『私たちのブルース』。同作は、済州島で生きる人々の甘くも苦い人生の物語をリアルに描いたヒューマンドラマ。

イ・ビョンホン、シン・ミナら韓国を代表するトップ俳優たちが豪華共演する中、ハン・ジミン演じるヨンオクの姉ヨンヒ役を演じているチョン・ウネに注目が集まっている。

ダウン症候群を抱える画家という役どころを演じたチョン・ウネ。実際にダウン症とともに生き、カリカチュアアーティストとして活動している彼女の演技は、多くの視聴者を惹きつけ、大きな反響を呼んだ。

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ウネは2016年よりカリカチュアアーティストとして活動を始め、これまでに4,000人の似顔絵を描いてきたそう。

しかし、以前は家に引きこもり、家族とも目を合わせられないほどの「視線恐怖」に苦しんでいたと明かしている。

「なぜ私は周りの人と見た目が違うのだろう。私も魅力的な容姿だったらよかったのに」――ウネが幼少期に書いた詩より

ウネにとって、心の扉を開く鍵となったのが絵。人々と目を合わせて、たわいない会話を交わしながら似顔絵を描く作業は、ウネと社会を繋ぐ貴重なツールに。それからは恐怖の対象だった視線が、温かいものへと変わっていったのだとか。

絵を描いている時間が一番幸せだというウネ。顧客からの「きれいに描いてください」というリクエストには、こう答えるのだそう。

「美しくない顔なんてありません。今も十分に美しいです」

「同じダウン症の人々にも、周囲の視線に委縮せずに世界に飛び出してほしい」と話す彼女。ポジティブなパワーで自分らしく生きるウネの姿は、世界中の人々に勇気と希望を与えてくれるはず!