役立つ情報を得たり、仲間を探したり、周りの友達の様子を知ったりするのに便利なSNS。なくてはならない存在になり、ついついチェックしてしまうという人も多くいるはず。

ところが、SNSで子育てに関するコンテンツを長く見ている親ほど、ストレスを感じやすいということがとある研究でわかりました。

他人と比べてしまうことがストレスの原因に

Biological Psychology」で発表された研究によると、親がSNSで子育てに関するコンテンツを見ている時間が長いと、体はストレス反応を起こし、体内のコルチゾール値が上昇することが判明。

主な理由は他人と自分を比べてしまい、それがネガティブな気持ちにつながってしまうから。ペパーダイン大学の准教授ナタリア・ジョセフさんはこう話します。

「社会的比較(自分と他者とを比較することの総称)は現代社会で大変よく起こりますし、他の人と関わる限り避けられません。初めて母親になるなど、人生で新しい役割と向き合っているときには、特に顕著です」
「社会的比較について話すことで、一人一人が立ち止まり、自分の社会的比較の傾向や、ネガティブな気持ちにならない健康的な比較の方法を見つけてほしいと願っています」
conceptual image of man using smartphone to view bar graph
We Are//Getty Images

SNSと健康的に向き合うには

またSNSとの健康的な付き合い方について、ジョセフ先生は次のように説明しました。

「SNSやウェブサイトなどと節度を持って関わる方法はあります。まず、こういったプラットフォームを使う際に、自分らしくあること。そうすれば自分に自信を持てるだけでなく、コミュニティを作ることができます。他の人も悩んでいて、誰しも欠点があるとわかるでしょう」
「次に、一人一人がネット上での自分の感情をしっかり観察すること。社会的比較が不健康になり始めたときに、自分で変化に気付きやすくなります」
役立つ情報を得たり、仲間を探したり、周りの友達の様子を知ったりするのに便利なsns。なくてはならない存在になり、ついついチェックしてしまうという人も多くいるはず。

ところが、snsで子育てに関するコンテンツを長く見ている親ほど、ストレスを感じやすいということがとある研究でわかりました。
We Are//Getty Images

SNSを使う“理由”を考える

そして重要なのは、そもそも“なぜSNSを使うのか”を意識すること。

「実用的な情報が欲しいとき、ネット上には知識とアドバイスが溢れているので、きちんと精査する必要があります」
「ネット上のコミュニティは、現実でもつながる友達を作れる素晴らしい場所でもありますし、そうでない場合もあります。関わる前にグループの雰囲気を探りましょう。なぜ、そして何を目的にしているのかを自分に常に問いかけることは大切です」

※この翻訳は抄訳です。
Translation: Haruka Thiel
COSMOPOLITAN UK