今月のコスモポリタンは「女たちのエンタメタイム」がテーマ。そんな特集に合わせて、世界の街角で、美女たちが感銘を受けた映画について調査! あなたの人生を変える出会いがあるかも♡
人生を変えた映画/『Der Himmel über Berlin(ベルリン・天使の詩)』
モンマルトル界隈のブティックでショッピングを楽しんでいたアレクシアさん。話しかけてみると、フレンチ・ポップのシンガーで、レコーディング前に時間をつぶしていたところだったんだとか。優しい笑顔が印象的な彼女の、お気に入りの映画とは?
「そうね、『Der Himmel über Berlin(ベルリン・天使の詩)』かしら。天使が人間の生活を観察するストーリーなんだけど、ある女性に恋をして、永遠の生命よりも彼女と一緒にいることを選ぶの。作品から伝わるピュアさに心が打たれたわ。毎日の生活の中で大変なことはあるけど、この映画で感じた"純粋さ"を心の中に保つようにしてるの」
人生を変えた映画/『Paris, Texas(パリ、テキサス)』
気持ちいい小春日和に、歩道橋の階段で読書をしていたエリゼさん。「オシャレなTシャツですね」と声をかけてみると、「自分が手がけているブランドのものなの!」と嬉しそうな笑顔で返答が! そんな、弾けるような明るさが印象的なエリゼさんが影響を受けた映画とは?
「80年代を代表するロードムービーの『Paris, Texas(パリ、テキサス)』は、私の心の中にクリエイティビティの種を植えてくれたような映画なの。荒涼なアメリカの大地を背景に映し出される主人公の美しさや登場人物の雰囲気、すべての要素が、私の"感覚"に訴えかけたわ。今、私がしているデザインへの情熱のきっかけになった作品だと思う」
人生を変えた映画/『Romeo + Juliet(ロミオ+ジュリエット)』
サン・マルタン運河沿いにあるカフェのテラスで、陽光をたのしみながらノートにデッサンをしていたモードさん。自身が創設した「SARENDIP」というブランドの商品デザインを考えていたところだったみたい! このブランドのほかにも、スポーツブランドのPRなどとしても働いている、というモードさん。行動的な彼女に影響を与えた映画は、レオ様出演のあの作品!
「シェイクスピアによる名作の時代設定を現代に変えてつくられた作品『Romeo+Juliet(ロミオ+ジュリエット)』は素敵な映画だと思うわ。クラシックなストーリーとカラフルな色彩など、すべての要素がミックスされているところが好きなの! これを見て、自分もなにか創作をしたいと思うようになったわ」
人生を変えた映画/『Planet Earth(プラネットアース)』
ヴァンドーム広場を颯爽と歩いていたオドレィさんをキャッチ! 聞くところによると、コスメブランド「エスティ ローダー」でデジタル部門の業務を担当してる上に、以前は<コスモポリタン フランス版>の編集部でアシスタントをしていたんだとか! プライベートでは旅が大好きという彼女を、インスパイアした映画とは?
「壮大で神秘的な自然についてのドキュメンタリー、『Planet Earth(プラネットアース)』かしら。山や砂漠、森林などが美しい映像で紹介されているんだけど、子どもに戻ったように素直に感動したわ。今は仕事で忙しいけれど、その中でできる限り素晴らしい風景を見る旅に行く! って決めたの」
人生を変えた映画/『Cléo de 5 à 7(5時から7時までのクレオ)』
リュクサンブーグ公園近くのオシャレなブティックを覗くと、服を整理していた美女を発見!デザイナーで創設者のカロリーヌさんは、パリジェンヌらしい遊び心の効いた服を創作されているとのこと。そんな彼女が大好きな映画とは?
「1960年代のフランス映画、『Cléo de 5 à 7(5時から7時までのクレオ)』は印象的だったわ。その名のとおり、5時から7時まで、精密検査の結果を待っているクレアという女性が病への恐怖を抱えながらパリをさまよう話なんだけど、『意味がある人生』について考えさせられた。その結果か、大好きな服を創るという仕事についたんだけど、いつも今ある幸せを大切にして生きてるわ!」
人生を変えた映画/『The Broken Circle Breakdown(オーバー・ザ・ブルースカイ)』
これから友だちとの待ち合わせに向かうところだったというマリオンさんをキャッチ! ファッションと音楽が大好きで、スタイリストとして活躍する彼女のInstagramはオシャレな投稿がいっぱい! 気さくな彼女を、新しい行動へと突き動かした映画とは…?
「『The Broken Circle Breakdown(オーバー・ザ・ブルースカイ)』かな。ベルギーの映画でミュージシャンのストーリーなんだけど、カップルの愛や悲しい出来事も描かれていて…。この映画を見た後に、実際にこの映画のバンドが演奏するコンサートに行っちゃったわ!」
人生を変えた映画/『À bout de souffle(勝手にしやがれ)』
ランチ休憩中に街をぶらり散策していたロリアンヌさんをキャッチ! フォトグラファーの彼女は持っていたカメラから、パリやフランス各地の街を切り取った美しい写真の数々を見せてくれました♡ そんな独自の世界観をロリアンヌさんが持つきっかけになった映画とは?
「ヌーベルバーグの旗手、ジャン=リュック・ゴダール監督の『À bout de souffle(勝手にしやがれ)』ね! 斬新な映像や撮影の手法を使っていて、素晴らしいの一言よ。この映画を観ればいつでも『新しいものを創り出したい』っていう思いに駆られるの。だから、自分の仕事へのモチベーションを上げるためにも大切な作品だわ」
人生を変えた映画/『L'Auberge Espagnole(スパニッシュ・アパートメント)』
休日にショッピングをしていたポーリーヌさん。南仏出身で、明るくチャーミングな魅力を持つ彼女は、ファッションに関する記事を雑誌に寄稿しているジャーナリストなんだとか! 海外も頻繁に訪れ、人生経験が豊富な彼女がインスパイアを受けたのは、ヨーロッパの若者の多くが青春を分かち合ったあの映画!
「そうね…。『L'Auberge Espagnole(スパニッシュ・アパートメント)』は、私が学生時代に観て共感した映画。バルセロナでヨーロッパ各国の留学生たちが共同生活をする青春ストーリーなんだけど、この映画を観ると、学生時代の自分の感情を思い出してパワーが沸いてくるの!」
人生を変えた映画/『Moonrise Kingdom(ムーンライズ・キングダム)』
ママンとショッピング中だったモルガンさんは、パリの百貨店でマーケティングの仕事をこなすキャリアウーマン。急な取材にも笑顔で応えてくれた彼女が「感銘を受けた映画」とは…?
「ウェス・アンダーソン監督の『Moonrise Kingdom(ムーンライズ・キングダム)』を観た時は、独特な世界観に驚いたわ。1960年代のアメリカが舞台で、10代前半の少女と少年が駆け落ちするストーリーなんだけど、この映画で描かれている"愛"が美しいの! 私自身も、日常の中で美しいものや出来事を見出す癖がついたし、自分の世界観を構築するきっかけになったわ」