若者を中心に、世界的な人気を誇る動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」。今回は、そんなTikTokを駆使するデジタル・ネイティブ世代の人気クリエイター3名に、TikTokの魅力について詳しく聞いてみました! ヒット動画の秘訣や、Instagramとの違いについてご紹介します。

参加者プロフィール

■Asaka(19歳)

 
CEDRIC DIRADOURIAN
現役大学生のAsakaさん(19歳)。TikTokでは、独自の世界観とユーモアを交えつつ、海外のトレンドをいち早く取り入れた動画が話題に。

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Yaeko(24歳)

 
CEDRIC DIRADOURIAN  
現在、広告代理店で働いているYaekoさん(24歳)。実際によく使われる英語のフレーズや、海外に行ったときに知っておきたい豆知識などをTikTokで紹介しています。

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■Tomomi(24歳)

 
CEDRIC DIRADOURIAN  
歌ってみた動画の投稿から、TikTok上で“実写版モアナ”と親しまれているTomomiさん(24歳)。パーソナルトレーナーや体質改善デトックスのコーチとして活躍しているほか、マクロビ教室なども開催しています。


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【INDEX】


TikTokに投稿する動画のジャンルは?

Tomomi「去年、周りから勧められてとりあえずTikTokを始めてみたんです。ある日、映画『モアナと伝説の海』の主題歌を歌った動画を載せたらすごく反響が良くて、その日からは歌をメインに投稿するようになったんだ」

Asaka「私も去年、冗談半分で始めたんだけど、今は毎日投稿してるくらいハマってる! 特にジャンルが決まってるわけじゃないけど、海外でバズった動画を真似して投稿するのが好き。あとは、海外好きの人に共感してもらえるような、『洋楽好きなら知ってる曲〇選』とかも載せてるんだ」

Yaeko「海外系のコンテンツって結構見てくれるよね! 私も海外の豆知識と英語のフレーズについて投稿してる。もともと自分がネイティブスピーカーではないから、視聴者さんに教えると言うよりは、“シェア”する感覚。Netflixの洋画や海外ドラマでよく聞くフレーズやスラングを自分で調べて、わかりやすく説明してるんだ」

撮影するときの便利アイテムは?

Tomomi「私は歌の動画が多いから、マイクは必須! あとは、スマホホルダーも使ってるかな」

Yaeko「自分で持っていると手振れが目立つから、私もスマホホルダーは使ってる!」

Asaka「それはマストアイテムだよね。実はこの前、表情を明るく撮影できるスマホ用のリングライトを買ったんだけど、熱でこっちが暑くなっちゃって、なかなか使えてない(笑)」

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見てもらえるような工夫は?

Yaeko「TikTokってホーム画面で色々なジャンルのコンテンツが自動的に流れてくるから、最初の2~3秒で、自分の動画がどういう内容なのかをわかってもらえるように工夫してる。私の場合は、序盤にトピックを伝えたり、タイトルをわかりやすく書いたりとか!

一視聴者として感じるのは、タイトルに『〇選』などの数字がついていたり、最後まで観ないとオチがわからない映画のレビューとかは目に留まる」

Asaka「私は、顔の加工やフィルターをつけすぎないことが大事だと思う。自然光で撮ることを心がけてるよ」

Tomomi「明るさは本当に大事。暗いと観る気が無くなっちゃう。歌を載せるときに工夫していることは3つあって、まずは皆が知っている曲を選ぶことと、サビから歌い始めること。あとは、尺を短くするこでリピート再生してもらいやすくなる。320万回再生されたモアナの動画も、実は7秒しかないんだ!

あとは、自撮りよりも他撮りの方が人気ってことに気付いたよ。投稿するために撮った動画よりも、私が歌っているところをたまたま友達が撮った動画の方が反響が良いんだ」

 
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TikTokのフォロワー数を増やす方法って?

Asaka「フォロワー数はインスタほど気にしないけど、毎日投稿は効果がある気がする。溜め撮りができるから、そこまでハードルが高くないしね」

Tomomi「私は、プロフィールの自己紹介とフィードの統一感も意識してる。自分のページを見て、瞬時に何をしている人なのかをわかってもらうために。私の場合は、自分の一番バズった動画から派生して、プロフィール欄に『実写版モアナ』って書いてみたり!」

Yaeko「なるほどね。私は、フォロワー数が10万人行くまでは、コンテンツに統一感を出すようにしてるよ。ころころとジャンルを変えてしまうと、視聴者さんも困惑してしまううえに、離脱に繋がると思って。

ところで、フォロワーが増えて何か変化はあった? 私は、会社の人や親戚のオススメ動画に出てきたみたいで、『見たよ』って言われたときは恥ずかしかった(笑)」

Asaka「すごい! 私はこの間ディズニーランドに行ったときに、TikTokの視聴者さんから声をかけられたよ」

Tomomi「そんなことあるんだ! 私の場合は、一本の動画がきっかけでライブ配信の仕事のオファ―があったり、音楽関係の新しい事業に繋がったりした。誰にでもチャンスがあるTikTokの凄さを知ったよ」

インスタとの違いは?

Tomomi「とにかく、インスタより気軽に撮影できることがTikTokの魅力だな。インスタは、“おしゃれに撮らないといけない”と思ってしまったり、色々とキャプションを考えないといけないから、友達とも、『インスタ写真を撮ろう!』とはならないけど、TikTokは撮りやすいよね」

Asaka「わかる。友達と遊んでると、写真を撮る感覚で、自然とTikTokを撮影する流れになる。意外と男友達も楽しんでくれるし! 実際に投稿はせず、思い出として残すことが多いよ。

あとは、インスタとTikTokでは、見る投稿のジャンルも全然違う。インスタでは、ファッション系を見ることが多いけど、TikTokでは面白い動画にハマってるんだ」

Yaeko「私はファッション系の動画もたまに観るけど、あくまでもオススメ動画に出てきたものだけ。インスタと比べて、ハッシュタグをつける文化があまりないから、検索をかけることもほぼない。

発信する側としては、自分が投稿したものが比較的バズりやすいのも嬉しいポイント。あとは、インスタよりもコメントが多い分、視聴者さんと交流しやすくて、エンゲージメント率が高い気がする。アンチコメントを非表示にすることもできるから、ほかのSNSと比べて自分を守りやすいかな」

Tomomi「確かにインスタの場合は、投稿よりもストーリーを見る人の方が多いから、コメントも減ってきている気がする」

Yaeko「そうそう。それに、動画の方がコメントできる要素が多いよね。インスタってあくまでも画像だし、かなり“作られた”コンテンツだから、見てる側も『綺麗!』とかしか反応できず、コメントの幅が狭まると思う」

Tomomi「インスタでは、綺麗なモデルさんとか写真映えする投稿がヒットするけれど、TikTokはどんな人でもバズりやすいよね。編集のセンスも特に必要ないし。

あとは、動画の方が自分らしさを出しやすいから、視聴者さんにも親近感を抱いてもらいやすい。私はそのおかげでファンになってもらえたのかなって思う」

Asaka「それに、TikTokの方がバズったときの爆発力がすごいよね。『香水』とかもそうだけど、TikTokがきっかけで有名になった曲って多い気がする」

Tomomi「私も、気軽に投稿した動画一本で人生が変わったと言っても過言ではないよ。全国の人から連絡が来て、それがお仕事にも繋がった。成功するチャンスが誰にも平等に与えられているのはTikTokだと思う!」

Asaka「本当にすごいことだよね。あと最近、TikTok風の動画が撮れる、インスタの新機能の『Reels』がでたけど、これもこれから使っていきたい!」

 
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