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祐真キキ

この運命的な出会いがなければ"今の祐真キキは存在しない"といっても過言ではない⁉︎ 人との出会いをきっかけに自身が変わったこと、気付いたことを語ってくれました。

――最も印象的な出会いはありますか?

殺陣クラスの友達のお母さんが『HEROES Reborn/ヒーローズ・リボーン』のオーディションを教えてくれた

アメリカのドラマ『HEROES Reborn/ヒーローズ・リボーン』のキャスティングディレクターが、私が通っていた殺陣クラスの友達のお母さんと知り合いだったんです。「日本人で殺陣ができる子、いない?」って、そのお母さんに相談したみたいで。この役が刀ガール(ミコ)なんですけど、探していたのは殺陣ができて、10代後半から二十歳ぐらいの子。それでいてアニメのキャラクターっぽい子(笑)だったみたいです。

――この殺陣クラスで日本人の女の子は祐真さんだけだったのですか?

殺陣クラスには他にも日本人の女の子が45人いたんですけど、そのお母さんは「キキがいる!」って私を推薦してくれて…ホント、ラッキーですよね(笑)。これをきっかけにオーディションを受けて合格し、刀ガールを演じることになりました。

――『HEROES Reborn/ヒーローズ・リボーン』の共演者で影響を受けた人はいますか?

ジャックのおかげで改めて「人として助け合う」という当たり前のことに気づけた

共演者はみんな刺激的でしたね。でも主役のジャック・コールマンの行動が特に衝撃的で。みんな仲が良かったので、結構プライベートでも遊んでいたんです。毎回トロントのダウンタウンをバーからバーへ歩いて移動するときに、ジャックは絶対、小銭を全部ポケットに入れていて…。

なぜかというと、すぐホームレスに渡せるから。小銭はホームレスのために全部とってあるんですよ。それは「さすがやな」って思いました。見習いたいなって。

――日本だとなかなか想像できないんですけど…小銭を渡すというのはどんな感覚なんでしょうか?

きっとジャック的には「これでコーヒー飲んで」みたいな感覚だと思いますよ。人として助け合うっていう、当たり前のことを身をもって感じることができましたね。大きな心の変化っていうよりも、自分が忘れかけているタイミングで、そういう行動をしている人がいたっていう驚きがありました。

――その他に影響を受けた方はいますか?

反面教師として「英語が話せない人」ですね

2030年もアメリカに住んでいて、英語が一切話せない日本人って多いんです。それを見て、アタシは絶対こうはなりたくないって思いましたね。日本の企業で就職をして、周りは日本人だらけだと、ただ場所が変わっただけなんですよね。英語の勉強をするっていうのも大事ですけど、私の場合は日本人と行動を共にしてたらダメだなって。日本人同士でいると、グループができて、その中で成り立っちゃうから。"自分の選択の1つ"という意味では、この考え方で人生が変わったのかなと思いますね。

誰にでも出会った人がきっかけで影響を受け、人生が変わることってあるはず。"類は友を呼ぶ"や"友達は自分の鏡"だなんていうけれど、イイ出会いがあると今までの自分の生き方が肯定されたような気もするし…。

インタビュー中の祐真さんは笑顔がキュートでとってもフレンドリー。社交的なのに、友達とベタベタつるむことはせず、どこか一匹オオカミ気質なところもあって祐真さんの周りにいる身近な人たちも、きっと魅力的なんだろうなと思ってしまう♡