ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続くなか、デビッド・ベッカムはウクライナ東部のハリコフにある周産期医療部門で働くウクライナ人医師に、自身のInstagramのストーリー欄を委譲。

ベッカムは先週末、小児麻酔科医であり、ハリコフ市内の地域周産期センターで責任者を務めるウクライナ人医師のイリーナに、自身のInstagramを委ねた。

彼女はベッカムから引き継いだストーリー欄を利用し、戦争の只中で出産する妊婦や、生まれてきた新生児の状況を記録するために、世界中のフォロワーに向けて発信。

イリーナはこのアカウントで、「私は毎日24時間体制で働いていて、1日中ここにいます」と自身の労働環境についてコメント。

デヴィッド・ベッカム、ウクライナの妊婦の現状を伝えるためにsnsアカウントを活用
Courtesy of David Beckham//Instagram

また、ベッカムの7178万人(3月22日時点)ものフォロワーに向けて、先月のロシア侵攻初日に妊産婦が避難し、混み合った地下室の様子を公開しました。

「侵攻初日、妊産婦たちは全員地下室に避難させられました。私たちは本当に恐ろしい3時間を共に過ごしたのです」
デヴィッド・ベッカム、ウクライナの妊婦の現状を伝えるためにsnsアカウントを活用
Courtesy of David Beckham//Instagram

イリーナはまた、ユニセフから寄贈された酸素発生器に頼る、集中治療室の新生児の写真をシェア。そこには、集中治療室にいる赤ちゃんは救命機器を必要としているため、地下室に運ぶことができないという説明が添えられています。

デヴィッド・ベッカム、ウクライナの妊婦の現状を伝えるためにsnsアカウントを活用
Courtesy of David Beckham//Instagram

別の投稿では、地下室にいるヤーナという母親と彼女が産んだばかりの赤ちゃん、ミハイロの写真をシェアし、戦争勃発時の彼らの苦悩を説明。

「こちらはヤーナと、彼女の赤ちゃんのミハイロです。戦争が始まった2日目に生まれたミハイロには呼吸器障害がありました。今は良くなりましたが、彼らの家は破壊されてしまったため、帰る場所がありません」
デヴィッド・ベッカム、ウクライナの妊婦の現状を伝えるためにsnsアカウントを活用
Courtesy of David Beckham//Instagram

イリーナは、「最初の数日間が最も大変でした。私たちは、爆撃や攻撃のなかでどのように働くのかを学ばなければならなかったのです」と話している。

ベッカムは、イリーナに自身のInstagramアカウントを委ねたと発表した際、彼女が母親たちの出産をサポートしていることを強調。

デヴィッド・ベッカム、ウクライナの妊婦の現状を伝えるためにsnsアカウントを活用
Courtesy of David Beckham//Instagram

4人の子を持つベッカムは、ウクライナで人々の命を救うために、イリーナや医療従事者たちがどんな任務に当たっているのかを、人々に知ってほしいと訴えている。

ベッカムは2005年、子どものための慈善団体であるユニセフの親善大使に就任。ウクライナの子どもたちに水や、健康サービス、教育サービスを提供しているユニセフは、ベッカムの投稿に対し、次のようにコメントしています。

「アカウントを譲ってくださったデヴィッド・ベッカムさん、勇敢な活動を続けているイリーナさん、そして子供たちを助けるために寄付をしてくださった全てのみなさまに感謝します」
デヴィッド・ベッカム、ウクライナの妊婦の現状を伝えるためにsnsアカウントを活用
Courtesy of David Beckham//Instagram

今月初め、デビッド&ヴィクトリア・ベッカム夫妻はウクライナを支援するために、ユニセフを通じて100万ポンド(約1億5700万円)を寄付したことが明らかに。

デヴィッド・ベッカム、ウクライナの妊婦の現状を伝えるためにsnsアカウントを活用
Courtesy of David Beckham//Instagram
デヴィッド・ベッカム、ウクライナの妊婦の現状を伝えるためにsnsアカウントを活用
Courtesy of David Beckham//Instagram
デヴィッド・ベッカム、ウクライナの妊婦の現状を伝えるためにsnsアカウントを活用
Courtesy of David Beckham//Instagram

※この翻訳は抄訳です。
Translation: Masayo Fukaya


From: ELLE JP