新型コロナウイルスのパンデミックが続くなか、米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミー(AMPAS=Academy of Motion Picture Arts and Sciences)が、2021年2月28日に予定されている「第93回アカデミー賞」授賞式の延期を視野に入れていることわかった。複数の関係者が、『ヴァラエティ』誌に対して明らかにした


現時点では何も決定していないというものの、ある関係筋の話では、延期の「可能性は高い」とのこと。ただ、関係者の一人は同誌に対し、延期後の日程はまだ提案もされていないと述べている。

また別の関係者によれば、授賞式を中継するアメリカの放送局ABCは今のところ、放送予定を変更していないとのこと。アカデミー側はコメントの要請に応じておらず、正確なところはわかっていない。

アカデミー賞 オスカー 授賞式
Eric McCandless//Getty Images
2月に行われた第92回アカデミー賞では、『パラサイト』が歴史的快挙を達成した

パンデミックが続くなか、外出が規制されていることや社会的距離(ソーシャル・ディスタンス)の確保が必要とされていることから、アカデミーはすでに、エンターテインメントを取り巻く新たな環境に合わせた変更を行っている。

アカデミーは、映画館に行く人が減っていることを受け、映画スタジオが劇場での公開のかわりにストリーミング配信などに変更した作品についても、審査の対象とすることを決定。つまり、これまでは「LA郡内の劇場で7日間以上上映されたもの」が審査対象とする条件だったが、今回はNYやシカゴ、マイアミ、アトランタ、ベイエリア(サンフランシスコ)の劇場で公開予定だった作品にも、受賞の可能性があるということ。

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AMPASのデビッド・ルービン会長は4月下旬、2021年の授賞式について『ヴァラエティ』に対し、「どのような状況になっているか予想ができない」として、「開催するかどうか決定するのは時期尚早」と発言。また、「映画を称える機会は持ちたいですが、どのような形をとるのか、具体的にはまだわかりません」とも述べていた。

開催日時もさることながら、どんな作品が賞レースに加わるのか、その行方も今から気になるところ!

※この翻訳は抄訳です。

Translation:Hearst Contents Hub


From: Harper's BAZAAR JP