毎年、世界中から注目が集まる、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の優勝決定戦「スーパーボウル」。そこで試合結果と同様に見逃せないのが、人気アーティストによるハーフタイムショー。これまでにも、ビヨンセやレディー・ガガ、マドンナ、ブルーノ・マーズ、ジャネット・ジャクソンなど、錚々たるアーティストが登場してきた。 そこで、2月3日(現地時間)に終了したばかりのスーパーボウルから、アダム・レヴィーン率いる「マルーン5」によるハーフタイムショーの様子をお届け!

パフォーマンスはCMから始まっている…!?

スーパーボウルのテレビ中継は、毎年高い視聴率を誇ることでも知られている。そのため、この時のためだけに流されるプレミアムなCMも見どころの一つ。今年は、ハーフタイムショーを担当するマルーン5のアダムと、歌手のジョン・レジェンドがオムツのCMでコラボ! ジョンが「クチャいおしり~♪」と美声を披露すると、最後に「パパが綺麗にしてあげるからね」とアダムが登場。

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自身のInstagramにてCMをシェアしたアダムは、「オムツ替えはパパの通過儀礼である」とコメント。アダムもジョンも、お互いに2児の父とあって子どもをあやす姿が様になってる♡

13分間にわたって、次々とヒット曲を熱唱

CMが終わると、いよいよハーフタイムショー本番! 公開されたメイキング映像によると、現在まわっているツアーの傍らでパフォーマンスを作り上げていったよう。ショーでは、デビューソング「ハーダー・トゥ・ブリーズ」から始まり、昨年ヒットした「ガールズ・ライク・ユー」などが続いた。

少しずつ脱いでいくアダムは、色気たっぷり♡

ショーが進み盛り上がるにつれ、コートやジャケットなどを次々と観客席へ向かって脱ぎ捨て、最終的に上半身裸になったアダム。セクシーなパフォーマンスに、会場では黄色い声援が飛び交う結果に♡

Pepsi Super Bowl LIII Halftime Show
Jeff Kravitz//Getty Images
Pepsi Super Bowl LIII Halftime Show
Al Bello//Getty Images

ドローンでメッセージを届けた

ハーフタイムショーの出演が決定して真っ先にバンドが行ったことは、頭に浮かんだ言葉のリストアップだったそう。ショーでは、その中から「ONE(一つになる)」や「LOVE(愛)」などをドローンで表現。

トラヴィス・スコットがゲスト出演

カイリー・ジェンナーのパートナーとしても知られるラッパーのトラヴィスが、ショーの前半にゲスト出演。噂されていたトラヴィスからカイリー・ジェンナーへの公開プロポーズはなかったけれど、ヒット曲の「SICKO MODE」を披露し、会場は大盛り上がり! その間、隣で曲に乗り踊っていたアダムのダンスがコミカルだとSNSでは話題に。

「アダムが踊ろうとしている姿は、白人パパそのもの」

スポンジ・ボブが登場

昨年、人気アニメの生みの親であるステファン・ヒーレンバーグの他界をうけて、ファンによる署名運動が開始。その内容は、アニメの中でスポンジ・ボブがハーフタイムショーに出演し披露した歌を、実際のアーティストにカバーしてもらおうというもの。残念ながらマルーン5が歌うことはなかったけれど、なんとトラヴィスが登場する際のイントロにスポンジ・ボブの姿が!

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
「スポンジ・ボブがハーフタイムショーに!? 超光栄です。ファンのみんな、それとトラヴィス・スコット、ありがとう」と、公式アカウントも感謝のコメント。

アダムの妻も全力で応援!

ヴィクトリアズ・シークレットのエンジェルであるベハティ・プリンスルーは、 前日からSNSに「マルーン5を誇りに思う」などと投稿し、応援を開始。当日は、Instagramストーリーに「私の方が緊張してきた」と書いたり、ショー開始前に興奮している様子などを投稿していた。

バックステージパスを見せるベハティ。

批判を覚悟していたアダム

実はハーフタイムショーへの出演が決定した頃に、批判を浴びていたマルーン5。その理由は、1人の選手に対するNFLの待遇にある。2016年に、警察による黒人への暴力に抗議するため、NFLのコリン・キャパニック選手が国歌斉唱中に起立を拒否したことから始まった。その後NFLが起立を強制するルールを作ったり、フリーエージェントとなったキャパニック選手にどのチームもオファーをしなかったことなどから、人々はキャパニック選手をサポートするために今年のスーパーボウルをボイコットすると宣言するまでに。そして、多くのアーティストもキャパニック選手をサポートするため、ハーフタイムショー出演を断っていた。そんな背景があった中、マルーン5があえて出演。ショー直前にインタビューでこのように語っていた。

「今年のこのショーに出ることを、僕以上に真剣に向き合った人は他にいないはずだ。多くの人に話を聞いて、最終的には雑音を消して、自分の声に耳を傾けて決断したよ」
「僕がもし、ちょっとした批判にも耐えられない性格なのであれば、違う職業を選ぶべきだろうね。そういう仕事なんだ。僕たちは前に進み、音楽を通してメッセージを伝えたい」

また、ショーの開始直後に、「今日はジョーディに捧げるよ!」と叫んでいたアダム。ジョーディは2017年に突然死してしまった、マルーン5の元マネージャー。彼のおかげでアダムは人気オーディション番組『The Voice』にコーチとして出演できているとも言われ、公私ともにアダムが頼っていた人物だったそう。


様々な想いの詰まったハーフタイムショー。現在Youtubeでフルパフォーマンスが投稿されているので、是非チェックしてみて!

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Maroon 5 (feat. Travis Scott & Big Boi) | Pepsi Super Bowl LIII Halftime Show
Maroon 5 (feat. Travis Scott & Big Boi) | Pepsi Super Bowl LIII Halftime Show thumnail
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