毎年10月は、乳がんに関する正しい知識の普及や、検診による早期発見や治療の啓発する「ピンクリボン運動」が世界中で展開されています。俳優のドリュー・バリモア(48歳)は、自身がホストを務めるトーク番組でマンモグラフィーを受けた時の様子を公開し、検診を受けるよう勧めました。

現在、国が検診を推奨するがんの一つであり、日本女性の部位別がんの罹患数が一番多いとされる「乳がん」。しかし厚生労働省によると、日本人のがん検診の受診率は30~40%台なんだそう。それを踏まえ、2023年3月にがん検診受診率を60%以上にする目標を閣議決定しました。

アメリカでは近年、若年層の乳がん検診受診率が増加したことを受け、2021年5月に米国予防医療専門委員会が、乳がんスクリーニングの推奨年齢を引き下げ。こうした背景には、セレブや著名人たちのがんに対する啓発活動が影響しているのかもしれません。

トーク番組「ドリュー・バリモア・ショー」では先週、ホストのドリューが産婦人科医で乳がんサバイバーでもあるスザンヌ・ギルバーグ・レンツ氏を訪ね、女性や胸のある人は40歳になったら毎年マンモグラフィーを受けるべきだと強調しました。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Drew Barrymore Reacts to Real Mammogram Results | The Drew Barrymore Show
Drew Barrymore Reacts to Real Mammogram Results | The Drew Barrymore Show thumnail
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同番組では、実際に彼女がマンモグラフィーを受けているところを放送。 受診後、ドリューはそのプロセスについて「すごく早くて、痛みはなかった」と話しています。またもうすぐ49歳を迎える彼女は、2人の子どもの母親になったことで意識が変わったとも。

「もし痛かったとしても、それが命を助けるためのほんの数秒間だということを忘れないで」
2017 society of msk bunny hop
Gary Gershoff//Getty Images
次女のフランキーちゃん(左)とドリュー

後に、結果が「異状なし」だったと明らかにしたドリュー。そんな彼女は、改めて検診の大切さを訴えたと<PEOPLE>は報じました。

「私たちは自分の健康について、ついネガティブな思考を頭の中で、デニスの試合のようにいったりきたり巡らせているように思います。みなさんがどうかはわからないけど、私はよく自分で症状について一日中調べてしまって、怖くなるような結果ばかり見てしまいます。本来、そんな風に向き合うべきではありません」
「だからこそ、私はそれをなんとか変えたいなって思ってて。私も完璧じゃないから、みんなといっしょに立ち向かいたいんです。私も、“悪いお知らせ”に怯えているただひとりの人間にすぎません。でも、それに向き合うべきだと理解しています」

乳がんを発症する人は年々増加傾向にあるとのとこ。しかし、早期発見すれば完治する可能性が高く、定期的に検診を受けることがとても重要です。特に40歳からは2年に一回、問診とマンモグラフィ検査を受けるよう推奨されています。