生活はますます多忙になり、社会情勢は激動し、生活コストは現在進行形で上昇するなか、質の高い睡眠を確保することは夢のようなことになりつつあります。世の中が混乱している今、「どうやったら十分な睡眠時間をとれるのか」と頭を悩ませている人も多いはず。
ダコタ・ジョンソンは、2023年12月11日に掲載された<ウォール・ストリート・ジャーナル>のインタビューで、一晩の睡眠時間が10時間未満のときは調子が良くないと明かしました。
また、彼女は14時間眠り続けることも簡単にできるそう。さらに、毎日の起床時間を決めていない代わりに、その日に合わせた睡眠ルーティンを定めていると言います。ダコタは「仕事のない日、たとえば月曜日がオフの日は、できるだけ長く寝ます」と語りました。
この話を聞いて、グウィネス・パルトロウのウェルネスブランド「グープ(Goop)」を思い浮かべた人もいるかもしれません。ダコタの現在のパートナー、クリス・マーティンの元妻であるグウィネス・パルトロウは、2016年に出版された自著『Goop Clean Beauty』のなかで、“クリーン・スリープ(クリーンな睡眠)”の概念について次のように記しています。
「私が心がけているライフスタイルでは、クリーンな食事をとるだけでなく、クリーンな睡眠をとることも重視しています。少なくとも7、8時間、できれば10時間は質の高い睡眠をとるようにしています」
質の高い睡眠に夢中になっているのは、彼女たちだけではありません。ハリウッドには睡眠を大切にする健康志向の人がたくさんいますが、そのために長時間睡眠に取り組むのは理にかなっているという見方も。というのも、英国王立公衆衛生協会は、18〜64歳の成人は一晩に7〜9時間の睡眠をとるよう推奨しています。
一方で最近の研究では、現代人は平均して一晩に1時間睡眠が足りていないことがわかっています。英国健康安全保障局の報告では、睡眠不足が、高血圧、心臓病、糖尿病につながることが明らかになりつつあるそう。また、睡眠不足は認知的同化能力やコミュニケーション能力、集中力の低下にもつながっています。
グウィネスは、前述の自著で「睡眠は、自分のエネルギーレベルを決定する上で非常に強力な役割を果たします。だからこそ、最優先事項として捉えるべきだと考えます」とアドバイス。
ここからは、人気セレブたちが自宅でどんなナイトルーティンを送っているのかをご紹介!
グウィネス・パルトロウ
「グープ」を立ち上げたグウィネス・パルトロウは、電話、パソコン、テレビをはじめとする電子機器を寝室から排除する“クリーン・スリープ”を実践。また、夜遅い時間の間食は、睡眠障害や体重増加につながり、消化を妨げるため避けているそう。
グウィネスは2016年に出演したシリウスXMラジオのインタビューで次のように語っています。
「私にとって睡眠はとても重要です。寝不足のときはいつも、トラックにひかれたような見た目になってしまうんです」
ベラ・ハディッド
2018年、モデルのベラ・ハディッドは<ハーパーズ バザーアメリカ版>のインタビューで次のように語っています。
「寝る前はメディテーション・ミュージック(瞑想音楽)を聴くのが好きで、そうするとたった4時間でも深い眠りにつくことができます。いつも4曲目にはウトウトしています」
ベラのお気に入りのプレイリストはApple Musicの『50 Best Meditation Songs Collection』。普段は午後10時にはベッドに入るようにしているそう。
ジェニファー・アニストン
ジェニファー・アニストンは2017年のインタビューで、効率よく眠りにつけるコツを明かしました。
「私が実践しているのは、スマホから5フィート(約1.5メートル)以上離れて寝ることです。あとはベッドに入る前に5分でもいいので簡単な瞑想をします。また、ダウンドッグなどの簡単なヨガのポーズやストレッチも、心をリラックスさせるのに効果を感じます。とはいえ、最も重要なのは電子機器をシャットアウトすることです。電気を消す1時間前には電子機器を使わないのが理想です」
多くの人がゆっくりお風呂に浸かることでリラックスできることを知っていますが、彼女にはこの方法が合っていないそう。「お風呂に入るとなぜかソワソワするのですが、シャワーはリラックスできます」と話しています。
ミシェル・オバマ
ミシェル・オバマは、大統領時代に夫が自分のところに来て、眠りにつかせてくれていたことを明かしました。<ピープル>誌に次のように話しています。
「(彼は)私のところに来て、電気を消してキスをしてくれます。しばらく話をして彼は『もう眠れるかな? 』と聞き、私は『ええ、眠れそう』と返していました」
ちなみに、元大統領のナイトルーティンはミシェルとは大違いだったもよう。<ニューヨーク・タイムズ>紙の報道によれば、彼はアメリカ大統領時代、深夜まで仕事をすることも多く、夕方6時半頃にミシェルや娘たちと夕食をとった後、オフィスに戻って4、5時間仕事をしていたと言います。
「夜11時半頃まで報告資料を読んだり事務仕事をしたり、原稿を書いたりしています。就寝時間は、夜12時半かそれより遅くなることもありますが、寝る前の30分ほどは読書に費やしています」(オバマ元大統領)
アシュリー・グラハム
モデルのアシュリー・グラハムは、2020年の<セルフ>のインタビューで、寝室にはスマホを絶対に持ち込まないというルールを守っていると明かしました。
「スマホはバスルームに置いておきます。だから寝る前にSNSは一切見ないのですが、それだけで本当に心がリラックスするのです」