大統領とともにあらゆる言動が注目される、ファーストレディ。歴代ファーストレディはファッションでもメッセージを伝えてきたが、時にそれがうまくいかず、ファッションの選択について批判を受けることも決して少なくなかった模様。そこで今回は「Hearst Contents Hub」から、世間を騒がせてきたファーストレディのファッションの数々を振り返り!
メラニア・トランプ(Melania Trump)
アフリカを訪れた初めての外遊で、“ピスヘルメット”を指摘されたこともある。ピスヘルメットは植民地時代を象徴するものとされる歴史があり、米国大統領夫人がこのような場で被るには不適切だと批判されたのだ。
この帽子についてインタビューで尋ねられたメラニア夫人は、「私は自分が着ているものではなく、自分の旅について話したいのです。私が何をしているのか、私たちがUSAID(米国国際開発局)と何をしているのか、私が自分のイニシアチブで何をしているのかが非常に重要であり、私が着ているものではなく、私がしていることにフォーカスしてほしいと思います」と冷静に対処した。
メラニア・トランプ(Melania Trump)
おそらく、こちらは最も物議を醸したファーストレディのファッションと言っても過言ではない。2018年6月、メラニアは、メキシコ国境近くの移民収容施設を訪問したときに、「ザラ」の背中に「どうでもいい」と書かれたジャケットを着用した。
とんでもないミスだと考えた人たちもいたようだが、トランプ大統領はTwitterで「故意に着用した」ものだと言及している。(当時、トランプ氏の女性問題に関して多くの報道がなされていたため、トランプ氏はフェイクニュースへの対抗としてこのジャケットを着たと説明)
メラニア・トランプ(Melania Trump)
2017年の一般教書演説、ヒラリー・クリントンと民主党の女性議員たちは、サフラジェット(19世紀末から20世紀初頭に、女性の参政権を主張するために活動した人々)に敬意を表し、女性蔑視の発言を繰り返すトランプ大統領への反発を示すため、白のジャケットで揃えて参加。
それから1年後の2018年の一般教書演説で、メラニアが白の「ディオール」のパンツスーツと、「ドルチェ&ガッバーナ」のブラウスを着用したことで、多くの人は「彼女の夫への抗議に賛同したということ?」と困惑した。
メラニア・トランプ(Melania Trump)
大統領就任の日、ファーストレディがどのデザイナーのドレスを着るかは常に議論の的になるが、メラニア夫人に与えられた選択肢はあまり多くなかったよう(反トランプのデザイナーが多かったため)。
結果的に「ラルフ ローレン」のドレスが選ばれたわけだが、「ザック ポーゼン」が否定の意を示したように、ファッションコミュニティでは多くの議論がなされた。
淡青色のドレスは、ジョン・F・ケネディ元大統領夫人のジャクリーン・ケネディ・オナシスを彷彿とさせるという意見も上がったが、ファッションアイコンとして名高いファーストレディと比較することにも様々な意見が寄せられた。
ミシェル・オバマ(Michelle Obama)
2009年に、ワシントンD.C.で開催されたフードバンクのイベント。前ファーストレディのミシェル・オバマは540ドル(約5万7000円)の「ランバン」のスニーカーで参加し、物議を醸した。
記者に靴について尋ねられたミシェルは、「ただの靴ですよ」と返したという。