プラスサイズモデルのパイオニア的存在としてモデル業界の多様性をけん引し、ボディポジティブなメッセージを発信しつづけるアシュリー・グラハム(35歳)。そんな彼女は先週、アメリカ・ワシントンD.C.の国立女性歴史博物館で開催された授賞式に登場し、近年多様性や包括的なキャスティングに対する意識が向上しつつあるなか、現状について「まだ足りていないと思う」と語りました。


2001年にモデルデビューし、「ドルチェ&ガッバーナ」や「トミー・ヒルフィガー」などのファッションショーに出演した経歴をもつアシュリー。20年以上モデルとして活躍しています。プライベートでは現在3人の子どもの母親でもあり、SNSでは産後のリアルな体型を投稿し、共感を呼びました。

そんなアシュリーは3月31日(現地時間)、女性の過去や現在、未来の功績を讃える「Women Making History Awards」に登場。イベント参加後には<PEOPLE>誌のインタビューで、ファッション業界でのサイズの多様性について言及し、「まだ完璧だとは感じられない」と明らかにしました。

「私は、まだやるべきことがたくさんあると思います。だからこそ若い女性や、自分が信じるもののために戦っている女性には、ただ進みつづけるようにと言いたい。戦い、自分が変えたいと思うことのために努力しつづけてほしい」
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またアシュリーは、不安を感じる日に自分とどう向き合っているかについても語りました。

「『大丈夫。私たちはみんな、不安を感じているの』と自分に言い聞かせています。私は不安な感情もごまかしません。これまではなんてことないように振る舞っていたこともあります。そういう瞬間があるのも自然なこと」
「でも自分を隠して、自分ではない何かになろうとする必要はないんです。そして最も重要だと思うのは、不安な感情を受け入れつつ、それに溺れないようにすること。その場その場でどう対処するのか。それがストレスへの対処法です」

2018年の<PEOPLE>誌のインタビューでは、ファッション業界におけるモデルの多様性について声を上げつづける理由を語ったアシュリー。

「私にとって美しさは、いつだってサイズに縛られたものではありませんでした。私たちは実際、すでにみんなそれぞれ違う。多様な女性を登場させて、その違いを称えるべき。みんな同じようにできていないということ自体が、美しいのです」

ありのままの姿を愛することを伝えるアシュリーのメッセージが多くの人に届くとともに、メディアやファッション業界における多様性や包括性への取り組みが今以上に進むといいですね。