インテリアの参考にするため、SNSなどでさまざまな国の部屋をチェックする人もいるかもしれません。そんな中、SNSなどの検索結果から「2022年にインテリアデザインに影響を与えた国」のランキングが発表に。
トップ10にランクインした国・地域と、その特徴とは?
このランキングは「Secret Linen Store」がSNSとグーグル検索を分析したもの。150カ国以上のインテリアデザインに関わるTikTokの視聴履歴、Instagramのハッシュタグ、グーグル検索、Pinterestのボードのデータから算出しているとのこと。
トップ10の国・地域
- 日本
- フランス
- ドイツ
- ブラジル
- メキシコ
- カリフォルニア
- オーストラリア
- マレーシア
- モロッコ
- スウェーデン
「Secret Linen Store」の共同創設者モリー・フレッシュウォーターさんは、日本がトップとなった理由について次のようにコメントしています。
「世界のインテリアに見られるパターン、色、家具は、人々に時と場所を呼び起こします。そのスタイルを自分の家に取り入れることで、大事な思い出を振り返ったり、旅の夢を見させてくれたりします」
「日本のインテリアの基本は、多くの人の家の理想に沿っています。明るく、軽やか、シンプルで散らかっていない。その真逆のデザインが人々に影響を与えているのも面白いですね。ワクワクする色やパターンが特徴的なモロッコやメキシコもトップ10入りしています」
トップ3の国のインテリアの特徴
日本
日本のインテリアはミニマム、シンプル、ナチュラル。部屋の内と外のバランスも重要です。ニュートラルな色使いや、天然素材から静けさも感じられます。
落ち着いた色合い、ウッディな家具、自然光を取り入れるのも特徴のひとつ。日本の家では整理整頓も重要なことから、派手なデコレーションを避ける傾向にあります。
フランス
大胆なファッションと斬新なアートで知られるフランス。最新のデザインと素朴なファームハウススタイルが合わさったインテリアが多くみられます。また折衷という言葉がぴったりで、インテリアの色にも遊び心があり、自分らしく装飾しようというマインドセットがあります。
フランスのインテリアが美しい理由はさまざまなピースや、新しいもの、古いものなどがミックスされているから。
たとえばアンティークなベッドに新品の白のリネンが使われていたり、何世代にも渡って使われてきた椅子がモダンなネオンの壁のアートの下に置かれていたり。自分らしいインテリアが人気の秘密です。
ドイツ
機能的でシンプル、スペースを最大限に活用していることがドイツのインテリアが長年にわたって世界に影響を及ぼしている理由。
北欧のヒュッゲ(デンマーク語で「居心地がいい空間」や「楽しい時間」のことを指し、大切な価値観やマインドセットのひとつ)のコンセプトもその核心。ドイツのインテリアは人を暖かく迎え入れるような空間で、ゆっくり家でくつろぐのにぴったりです。
曲線的でシンプルなデザインはドイツのデザインである目印。時代を越えて受け継がれる価値があります。木製家具も大きなポイントで、素朴な質感でニュートラルなトーンも、節度のあるスペース作りのヒントに。大胆なデコレーションや色を取り入れ、自分好みにアレンジもできます。
※この翻訳は抄訳です。
Translation: Haruka Thiel
HOUSE BEAUTIFUL