リビングルームの中心であり、家にいる間の多くの時間を過ごすソファー。ソファーはデザインに加え、座ったときに心地よいものを選ぶことが大切。そして、ソファーにいる時間が快適になるかどうかは、最後の仕上げ、スタイリングが決め手に。

ソファー周りに物を全く置かないと素っ気なくなり過ぎてしまうし、かといって雑貨や小物が多すぎると、ごちゃごちゃとした印象になってしまうもの。完璧なバランスを見つけるには、スローケットやクッション、そして小物を吟味することから始めるのがおすすめ。

この記事では、ソファー周りを垢抜けてみせるインテリアコーディネートのコツを<ハウス・ビューティフル>からご紹介。植物やフロアランプ、ラグなどを上手に取り入れながら、まとまりのある快適な空間に仕上げてみて。

1.スローケット

スローケットやブランケットは、ソファーに掛けるだけでがらりと雰囲気を変えるアイテム。部屋全体の差し色になったり、逆に空間をやわらげる効果も。春夏には柄や色のある薄手のもの、秋冬にはウール素材のものなど、季節に合わせたものを取り入れるのがコツ。

インテリアデザイナーのバネッサ・アーバスノットさんは、スローケットの効果を「ソファーの上やアームに掛けることで、暖かな質感をプラスし、“居心地の良さ”を演出することができます」とコメント。

また、シートクッションの上にスローケットを置くと、クッション生地の保護になるのでおすすめ。ペットや子どもがソファーで遊んでも、生地に傷がつくのを防いだり、汚れてもスローケットを洗えば済むので安心。

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DFS

2.クッション

<ハウス・ビューティフル>のスタイルディレクターであるサラ・キーディさんは、「新しいクッションを置くだけで、ソファーを変身させることができます」と、アドバイス。

「ソファーと異なる質感の生地でできたクッションと小物を上手に組み合わせてみましょう。ソファーが映えるだけでなく、手触りも楽しめます。柄物のクッションを選ぶなら、たとえば、幾何学模様の小さめなクッションを無地のクッションに合わせると奥行が生まれます」
「いろんな形のクッションを置くと、視覚効果が楽しめます。置き方次第なので工夫すると楽しいはずです。また、強い色味のクッションがあると、パッと部屋が明るくなったように見えますよ」

3.観葉植物

ソファーの横に大きめの観葉植物を置くと、空間のバランスが取れるうえに、自然で明るい雰囲気に。「鮮やかなオールグリーンの植物を選ぶと目が落ち着きます。モダンでありながらバランスの取れた雰囲気になるんです」と、バネッサさん。

空間にメリハリをつけたいなら、背の高い植物を置いてみて。モンステラ、ケンチャヤシ、アレカヤシなどは、比較的手入れが楽な品種なのでおすすめ。

観葉植物専門ショップ「Leaf Envy」のスタッフは「部屋に高さと広さを加えるために、背の高い植物を置くとよいでしょう」とアドバイス。

「たとえば、ケンチャヤシやカシワバゴムノキなどは、ソファーの後ろや光が当たるコーナーによく合います。もっと特徴を出したい場合は、高さの異なる植物を集めてみましょう。フィロデンドロンやモンステラは一緒に育つのを好む植物なので、並べて置いてくださいね」
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Rachel Whiting

4.照明

照明は空間の印象を変えるもの。フロアランプで高さを出し、暖色系の電球を選ぶと居心地良さが増加するそう。ソファーがニュートラルな色の場合、明るい色のランプシェードが似合うのだとか。

「リビングルームでは照明がとても重要です。タスクライトを使い、読書コーナーを居心地よくレイアウトしてみてください」と、サラさん。

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Nest

5.サイドテーブル

寝室にベッドサイドテーブルを置くように、エンドテーブルやサイドテーブルをソファーの横に置いてみて。

「(サイドテーブルがあれば)くつろぐとき必要なものを、手の届く範囲にものを置いておけます。大きなものである必要はありません。コップやリモコンなどの必需品を置けるぐらいのサイズで十分ですよ」
 
Cuckooland

6.コーヒーテーブル

コーヒーテーブルとはソファーの正面に置かれるテーブルであり、リビングルームの必需品。本を並べたり、花を飾ったり、リモコンや新聞、雑誌を置くにも便利。サイドテーブルを併用する場合は、スペースが散らかりすぎないように注意して。

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Arteriors

7.ラグ

ラグは空間に質感やパターンをプラスし、家具とのバランスを整えてくれるもの。ソファーの前に、華やかでやわらかな感触のラグを敷くと、1日の終わりに疲れたあなたを癒してくれるはず。

ただし、家具の少ないシンプルな部屋の真ん中に小さなラグを敷くと、ラグが“浮いてしまう”ので注意して。大きなラグを選べばソファーの下に敷くことができ、部屋にも馴染むはず。

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Ligne Roset

8.フットスツール

フットスツール、プーフ、オットマンは、(ソファーとおそろいの場合は特に)ソファーを引き立てる存在。サイズによってはゲスト用チェアとしても使えるすぐれもの。フットスツールの中には収納機能が付いているものもあり、雑誌やスローケット、ブランケットなどを収納するのにも便利。

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DFS

9.ウォールアート

「ソファーの上の壁にスペースがあれば、最大限に活用しましょう。視線をソファーに集めるフォーカルポイントになります」と、バネッサさんは解説。

「お気に入りのアート作品や写真を飾るのもよいでしょう。木製のフレームに、ソファーの色と合う大胆な色のアートを入れたり、テーマに沿って合わせると引き立ちます」

「どんな部屋であってもシンメトリーかつ視覚的に、魅力的な配置にすることが大切です」とアドバイスするのは、アオンラインギャラリー<DegreeArt.com>の共同創業者のエリナー・オリサ・バリコーさん。

「当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、作品をどのフレームに入れどのように額装するか、そしてディスプレイするかで、作品の見え方が変わります。作品そのものサイズは小さくても、額装の仕方やモダンなフレームを使うだけで、2倍の大きさになるのです」
「また、正方形や長方形を壁に直接ペイントして描くのも楽しいですよ。ペンキはサンプルポットのようなごく少量で十分。描いたカラーブロックの上に作品を吊るすと、ポップな作品に変身します」
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Sofa.com

この翻訳は、抄訳です。
Translation: 宮田華子
HOUSE BEAUTIFUL