10代でモデルデビューし、長年「ヴィクトリアズ・シークレット」のショーに出演してきたことで知られるモデルのリリー・オルドリッジ(34歳)。

現在はモデルの仕事に加え、昨年には自身でプロデュースした香水を発売するなど、実業家としても活躍しているリリーですが、そんな彼女が現地時間の2月3日(月)に、自身のYouTubeチャンネルにて駆け出し時代の苦労を明かしたと<People>が報じています。

Lily Aldridge Parfums Launch Event
Craig Barritt//Getty Images
2019年、リリーがプロデュースした香水のローンチパーティにて。

リリーがYouTubeにアップしたのは、約10分間の動画。その中で、モデル界の“裏の現実”を語ったリリー。彼女がまだ若手だったころ、不条理な理由で仕事をキャンセルされた経験が何度もあったのだとか。

まず 一つ目のエピソードは、ある有名デザイナーの撮影に参加したときに、「肌の状態が悪い」という理由で帰らされたこと。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
🚨CANCELLED | the other side of a modeling career | Lily Aldridge
🚨CANCELLED | the other side of a modeling career | Lily Aldridge thumnail
Watch onWatch on YouTube

「私たち(モデル)はセットに入って、カメラマンも待機してたんだけど…私が何かしたのかは分からない。ただ、そのカメラマンは私が気に入らなかったみたいなの。撮影の間中『肌が汚い』って責められたわ。確かに10代の頃、私の肌の状態は良くなかったし、別の薬を試さなきゃいけない状況ではあったんだけどね」

しかし、当日周りにいたスタッフに聞いてみたところ、彼女のその日の肌の状態は「それほど悪くない」と言われたとのこと。にもかかわらず、リリーがまだ現場で大勢のスタッフに囲まれているときに、エージェントから電話で「今回の仕事はキャンセルになった」と聞かされたのだとか。

自尊心をひどく傷つけられたリリーはその日、1人でディズニーランドに寄って気晴らしをしたそう。

instagramView full post on Instagram

次のエピソードは、彼女が初めてミラノでランウェイを歩くという大きな仕事を掴んだときのこと。ファーストクラスでミラノに向かい、5つ星ホテルにチェックインした直後、「身長が低すぎて衣装に合わないから、あなたはショーから外すことになった」と告げられたのだとか(ちなみに、リリーの身長はおよそ175cm)!

「すでに他国(イタリア)に移動済みだったのよ⁉ ホテルの部屋のベッドに座って、何度も目を剥いたわ」とリリー。

結局この日も、友人たちと下の階のバーに移動し、お酒を飲みながら愚痴を吐いて過ごしたそう。

さらに酷いのは、彼女がとある雑誌で、憧れのAリストセレブたちと一緒に撮影をしたときのこと。いざ仕上がった雑誌を見てみると、彼女が写っていたはずの部分だけ、すべてフォトショップで消されていたそう!

その他にも、「痩せすぎ」「太りすぎ」「綺麗すぎる」「美しさが足りない」「歯並びが良くない」などなど、現場によって様々な理由で不条理な目に遭ってきたというリリー。

しかしこうした経験が、彼女の強さを形成する源となった様子。モデルを辞めようと考えたこともあったけれど、リリーは自分を信じ抜くことを選んだのだとか。

「私は、“君は絶対にヴィクシーのランウェイを歩けない”と言われたし、“『スポーツ・イラストレイテッド』の表紙は飾れない”とも言われた。“君にハイブランドの仕事を得るのは無理だ”とも言われたわ」

ところがその後、彼女は自分を信じる力を武器に、これらのすべての仕事を掴むことに成功。そんなリリーは動画の終盤で、こんなメッセージを送っています。

「あなたの人生のストーリーを、誰かに決めさせてはいけないわ。あなたが自分で自分の物語を描くの。進み続けて、あがき続けて、大きな夢を持ち続けるのよ」

2016 Victoria's Secret Fashion Show in Paris - Show
Dimitrios Kambouris//Getty Images

「君には無理だ」と何度も言われ、数え切れないほどの悔しい思いをしながらも、決して夢を諦めなかったリリー。

あなたの夢は、あなたのもの。周りの言葉に惑わされず、目標に向かって真っ直ぐ突き進む勇気を、持ち続けていきたいですね。