夜中に、自分の寝言で起きてしまった、なんてことない? あるいは、そんなことはいつものことで、毎回、訳の分からない寝言を言っていて、その意味を知りたいと思っているという人は? そんなあなたのために、コスモポリタン アメリカ版が、寝言に潜む意味を睡眠の専門家に聞いてみました。


【INDEX】

  • 寝言を言うのはなぜ?
  • 寝言を止めたい時の対処法

寝言を言うのはなぜ?

「寝ている間にしゃべること(寝言)は、睡眠時随伴症と呼ばれる睡眠時異常行動の1つです」と話すのは、『ぐっすり眠って、起きたまま(原題:Fast Asleep Wide Awake)』の著者、ネリーナ・ラムラカムさん。

寝言は誰にでも起こりうるし、かなり一般的に見られるもの。ストレスがたまったり、不安や緊張が強まったりすることによって寝言を言う人もいるのだとか。

でも、ラムラカムさんによると、もしあなたが常に寝言を言っているとしたら、それは覚醒している間には言えないけれど、意識下に潜在していることを表出する必要があるからだと考えられるそう。

「こういった傾向は、言わなければいけないことを口に出さない、強迫的なまでに気を遣う人々に見られます」
「また、絵を描いたり、本を書いたり、歌を歌ったりすることで表現せずにはいられない、クリエイティブな人々にもよく見られる傾向です」

もっとも、もしあなたが寝ている間に常に口から音を出しているという場合は、心配には及ばないかも。「私はこれを医学的な問題や障害とは見なしません。ただし、あごの緊張や歯ぎしりと関わっていることがあり得ます」と、ラムラカムさん。

寝言を止めたい時の対処法

では、寝言を止めたい場合は…? それは起きている間に、自分が安全だと感じられる方法で、考えていることや気持ちを表現する方法を見つけること。

ラムラカムさんが提案するのは、歌う、日記をつける、ヨガの教室に通う等の発散方法。また、あなたの寝言が歯ぎしりと関わっているとしたら、「ライオン・ポーズ」と呼ばれるあごの運動によってこれを緩和することもできるとのこと。

「鼻から大きく息を吸い、口から強く息を吐く時に口を大きく開きながらアアアアという音を出します。そのままの状態で数秒間キープしてから口を閉じて繰り返します。そして次は、舌を出して、下げます。毎回口が少しずつ大きく開くようにしましょう」
これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Lion's Breath - Foundations of Yoga
Lion's Breath - Foundations of Yoga thumnail
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こうした運動は症状の緩和や安定した睡眠に役立つものの、寝言のための決まった「治療」は存在しないのだとか。というのも、大抵の場合、寝言は無害なので、治療の必要がないからなのだそう。

でも、もしもあなたの寝言がパートナーに迷惑をかけていたり、自分自身の眠りを妨げたりしているとしたら、専門家に相談してみるのも手かも。寝言は治療を要する「病」ではないけれど、安らかな睡眠を得るための方法を一緒に探してくれるはず。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

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