フレグランスは何を使っていますか? 時間帯や場所によってお気に入りを使い分ける上級者もいるかもしれませんが、出会いの場面をつくるコツのひとつに「同じ香りを使い続けること」があります。

これは私の体験ですが、気に入っていた香水(正確にはオードパルファムですが)、を長く使い続けていたら、持っているワードローブにもその香りが徐々に移って、なおかつ毎日出かける前に膝の裏や肘の内側、あとボトムスあたりに軽くシュッと吹きかけていたら、数ヶ月でその香りは完全に私と一体化していました。すると、その香り=私という認識が無意識に周りにも浸透したようで、匂いで認識してもらえるようになりました。しかも、その香水は男性にも女性にもウケがよく、女性のほぼ全員が「その香りとっても素敵。何をつかっているの?」と聞かれるように。そして、ほぼ全員が同じものを購入したようなのですが、どうやら私とは同じ匂いにならない、といわれました。どうしてなんだろう?と思ったら、香水ってその人の体臭と溶け合って、体温に熱せられて発する香りが人によって個体差が出るみたいなのです。もともと好きな香りに巡り合って、それを愛用していただけなのに、思わぬ副産物。

女性に人気がある香りは、どういうわけか男性にもウケがよく、この香水を使っていた10年くらいは本当に出会いがたくさんありました。かつてセックスシンボルとして一斉を風靡したマリリン・モンローは、シャネルのNo.5だけを纏って寝ていたなんていうエピソードがありますが、この体験でなるほど、と腑に落ちました。

それは恋愛対象の相手だけじゃなくて、ある時横断歩道で信号待ちしていたら後ろから声をかけられました。「あ、この匂いがするからそうだと思ったら、やっぱりそうだった!」と。仕事先の男性の方でしたが、匂いで私を無意識に認識してくれたようです。

それだけ香りの記憶というのは印象的というわけです。自分にぴったりの香りと出会って、しかもたくさんの人から「いい香りだね!」って言われるのなら、それは紛れもなく自分だけの香りになっているはず。

たとえば、合コンやパーティなど、出会いのシーンで無意識で相手を印象付ける武器にもなります。香りの質は価格と比例しているので、ちゃんとしたブランドの香水から選び、くれぐれもつけすぎには注意。ほんのり体臭と相まって香らせるくらいをキープするのがコツです。

そもそも、香水の香料は、合成香料も使われているとはいえ、天然香料は植物や花の成分。花を咲かせて子孫を残すために香りを使って昆虫や動物、そして人間をも夢中にさせて花粉や種を運ばせるのですから(もちろん全部ではないけれど)、誘惑する、という意味でも香りの魔力は相当なものです。

ちなみに、私の愛用の香りは写真の中央にあるオードパルファムです。女友達や知人に100本以上は確実に買わせてしまっていると思いますが(笑)、中には私のように体臭とマッチして、男性受けが抜群だったという報告もちらほら。恋を呼び込む香りだと勝手に思っています! 最近では、右側のものもお気に入り。ちょっぴり大人の香りです。