多くの食品が「ナチュラル(自然)」をうたって売られている今、消費者である私たちはなぜか、その言葉だけで「健康に良い食品」と思ってしまいがち。だけど「自然食品イコール健康に良い食品」っていうのは、100%正しいわけじゃないらしい。

コスモポリタン フィリピン版によると、アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration、以下FDA)がウェブサイトで、「食品化学の観点からいうと、特定の食品が"ナチュラル(自然)"だと決めるのは難しい。食品には大抵、何らかの加工がなされていて、もはや自然が生んだ食品とはいえないからだ」と述べている。つまり、食品にはいろいろなものが加えられているから、(パッケージに書いてある)"ナチュラル"という言葉は無意味だ、ってことらしい。そもそもFDA自体も、"ナチュラル"な食品が私たちの健康に与えるこれといった効果を把握できていない模様

しかしFDAは、着色料や人工の香味料が使われていない食品であれば、"ナチュラル"という言葉を使うことに反対はしていない。それが現時点でのレギュレーション(規定)だからなのだが、それでは物足りないと考えている人もいる。そういった人たちはFDAに対して、("ナチュラル"という言葉を使うには)食品の製造過程を考慮に入れてほしいと思っているらしい。例えば食品に農薬が使われていたり、低温殺菌がされていたりするかというような類のこと。

FDAは"ナチュラル"という言葉を使う際には、"情報やただし書きを明記する"よう求めているが、今のところは"ナチュラル"をうたっている食品を手に入れようとやっきにならないほうがよさそう。それからもし将来、FDAが低温殺菌した食品は"ナチュラルじゃない"と宣言したとして、「やっぱり食品はナチュラルじゃないと!」なんて思って、生乳や生チーズを買うのも早とちり。低温殺菌のような特定の製造法は病気を引き起こす原因物質を減らすので、むしろ体に良いことなんだとか。そういった処理を施されない"ナチュラル"な食品を食べて病気になるなんて、本末転倒でしょ?

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Captain & Me, Inc.

COSMOPOLITAN PH