新婚カップルにとって、ハネムーンは結婚に伴うとっておきのイベント。愛する人とのロマンチックなバカンスは幸せの絶頂とも言える機会。とは言うものの、実は怖~いハネムーンの由来をコスモポリタンアメリカ版が教えてくれます。
ハネムーンが始まったのは19世紀のイギリスでのこと。でも今のようなロマンチックなものではなかったのだとか。新婚夫婦が旅をすることに変わりはないものの、本来は結婚式に出席できなかった親類や友人を訪ねて回る目的で、つまり2人だけのラブラブタイムなんて期待できない旅。オンラインウェディングレジストリサイトの<Honeyfund>のCEO、サラ・マルグリスによると、1880年代後半になって、ようやくハネムーンが今日のような意味合いを持つようになったという。
「ハネムーン」と呼ばれるようになった理由には諸説あるものの、ロマンチックな初のバカンスのイメージとは程遠いものも。1つの説は5世紀まで遡るという。当時、新婚夫婦は、夫婦として初めて「朔望月(月の満ち欠けが1周する期間)」を迎えた後にはちみつ酒を飲む習慣があったとか。はちみつ酒は結婚式の招待客からのギフトで、子作りの助けとなる媚薬的な効果があると信じられていた。
ハネムーンの語源は16世紀に活躍した作家のリチャード・フロエットとサミュエル・ジョンソンにまで遡り、彼らはこの伝統に懐疑的な見方をしていたそう。<WeddingWire>で活躍するウェディングトレンドエキスパートのキム・フォレストによると、とりわけリチャードはハネムーンを‟honymone(いずれは消えゆく愛)"と呼んだんだそう。
1552年、リチャードは「今は完璧な幸せに包まれていても、その愛は長続きしないであろう」と身も蓋もないことを書いている。さらに、キムはハネムーンの伝統について「この言葉は北欧の‟hjunottsmanathr"という言葉が語源である可能性があります。それは、新郎が花嫁を誘拐し、彼女の家族が捜索をやめるまで彼女を隠しておくということを意味します」と説明。
近年ではカップルの多忙なライフスタイルや金銭的な制約などが理由で、ハネムーンも様変わりしているみたい。結婚式を済ませた夫婦は、できるだけ豪華なハネムーンに行けるよう、暫くの間貯金をする人もいれば、結婚式直後の出費を節約するための近場に短期間行く「ミニムーン」で済ませたりする人も増えているよう。いろんな変遷をたどるハネムーン、これからどう変わっていくのやら。
※この翻訳は、抄訳です。
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