女子会を開けば、必ず誰かひとりが言う「出会いがない…」。「私も!」と共感したアナタ、もしかしたら目の前にある出会いのチャンスを見逃しているだけかも? 「そんな出会い方、アリ⁉」とアッと驚くような、リアルエピソードを10話ご紹介。

エピソード第8弾はズバリ、ナンパ! 巷で"ナンパされる率100%"と悪名高きバーへ、自らダイブ。そしてしっかり"お持ち帰り"されたエピソードをあっけらかんと語ってくれたのは、Y.T.さん(29歳、S.E.)。彼氏いない歴8年(現在も記録更新中!)にストップをかけるべく、果敢に出会いを求め歩く彼女の行動力に、出会いの極意を学ぶべし!

-バーを知ったキッカケは?

あまりの出会いのなさに、1年ほど前から"真剣にヤバイ!"と焦り始めて。実は私、前の大学時代の彼と別れてから、8年間も彼氏ができないんですよ…。25歳くらいまでは仕事も友達との付き合いも充実してるから焦りは全くなかったけど、気を抜いていたらあっという間に28歳になっちゃってた。

焦りを覚えてからは友人の伝手を頼りに、ほぼ毎週末、合コンに参加。だけどあまりの長いブランクに、恋の始め方すらわからなくなってしまって…。全然ときめかないんです。ひたすら合コンに参加するのも疲れてしまって意気消沈していた時、都内随一のおしゃれタウンにある"絶対にナンパされる"というバーの存在を耳にして。"こりゃ、行くっきゃない!"と、最後のヤル気を振り絞って足を運びました。

-そのバーは、どんな雰囲気だった?

金曜日ということもあって、店内は激混み。しかも客の割合は7割男性と、ナンパ待ちの私としてはかなり好都合なシチュエーション。足を踏み入れた瞬間から、すれ違う男性たちを品定めしながら、ウキウキとバーカンターヘ。そのバーの売りは、豊富な日本酒のストック。もともと根っからの酒好きということもあり、美味しい日本酒たちを目の前にした途端、酒豪スイッチがロックオン!

一緒に行った女友達とともに日本酒を飲みつつ、近くにいたイギリス人男性のグループとの会話がスタート。実は私、かなりの人見知りで…緊張を紛らわせようと1杯、また1杯とグラスを空けていくうちに、ほろ酔いどころかベロベロ状態に(汗)。酔っている私をよそに、友達はひとりの男性といい感じになってる!

そしてハッと時計を見ると、終電ギリギリの時間。"帰らなきゃ…"と思うにも、まっすぐ歩くことすらできないほど泥酔していたんです。そんな私の異変に気づかない様子で「彼がタクシーで送ってくれるって♡」と、颯爽と店を出て行ってしまった友人。絶体絶命!と愕然としながらも、"こうなったら飲むっきゃない!"と割り切り、新しいドリンクをオーダー。

-どうやって声を掛けられたの?

カウンターでヤケ酒を飲んでいると、ふと背後から肩を叩かれたんです。パッと振り向くとそこには、肌がいい具合に焼けた爽やかな男性が。「すごい酔ってるよね? 大丈夫?」とフレンドリーに話しかけられた瞬間、直感で"この人、めっちゃ遊んでそうだな…危険!"と悟った私。「はあ…」と言いつつ適当にあしらおうとした瞬間、足元がもつれ、転びそうに。すると彼が私の腕をつかみグッと引き寄せてくれ、間一髪転倒を免れました。

助けてもらった恩を感じて、逃げるに逃げられなくなり(笑)。そのまま彼と会話をすることに。話を聞くと、彼は26歳の年下ボーイ。大手メーカー勤務で青山に1人暮らしと、想定外の高スペック。会話もそこそこ弾み、気づけばすでに3時過ぎ。そろそろ帰ろうということで店を出ようとするも、さらにひどい泥酔具合となった私はフラフラと千鳥足。見かねた彼は笑いながら私の肩を支えてくれ、一緒に店を出ることに。

タクシーを道端で待つも、なかなか来ない。やっと捕まった1台にふたりで乗ると、彼はごく自然な流れで「うち、来る?」と聞いてきたんです。"デター‼"と、頭の中で危険信号がガンガン作動。でも車に揺られるうち、気分が悪くなってきて…。家まで自分のチカラで辿り着く自信もなく、気付けば彼の肩にぐったりともたれかかりながら「行く」と答えていました。

-一晩を共にした感想は?

彼のマンションに着くと、ソッコーでトイレへ駆け込み、リバースしてしまった私(笑)。初対面の人の家で吐くなんて最悪…と恐る恐るトイレを出ると、「大丈夫?」と心配しながらきちんと畳まれたタオルを手渡ししてくれたんです。久しぶりに触れた男性の優しさが、心に沁みるのなんの。その瞬間に警戒心は消え去り、彼にリードされるままにベッドイン。

-その後の進展を教えてください。

翌日目を覚ますと、隣にはぐっすりと眠る彼の姿が。改めて顔を眺めてみると、昨夜思ったほどのイケメンでもなく、少々ガッカリ(笑)。それでも"男性と一緒に寝るなんて何年ぶりだろう…"と、久しぶりのシチュエーションにドキドキしちゃった。でもこの日は昼から予定があり、いそいそと身支度をスタート。

メイクを仕上げていると、彼が起床。眠そうに目をこすりながら「もう帰るの?」と聞かれ、「うん。昨日は、本当にありがとう」とお礼の言葉を伝えました。"そういえば連絡先、まだ知らなかったな…"と考えたけど、夜の失態を思い出したら聞く勇気は出ず。「そろそろ行かなきゃ」と立ち上がって玄関へ向かおうとした時、彼から「また会いたいんだけど…よかったら、連絡先教えてもらえないかな」という言葉が!

それから彼に誘われ、2回ほど食事へ行きました。結論から言うと、うまくいかなかったんです。彼が自分のタイプじゃなかったこともあって、なんとなく前に進めなくなっちゃって。でもこの出会いをきっかけに、自分の中で何かが吹っ切れたみたいで…それまでは苦手意識しかなかった恋愛に対して、すごくポジティブに考えられるようになれたんです!

泥酔という失態は反省しつつも、時には大胆になることの大切さを痛感。男性に断られることばかりを心配しても、何も始まらないですからね。失われた恋愛脳が目覚めたせいか、つい先日出会った男子に、珍しくロックオン! 自分からデートに誘い、来週初デートを控えているところです♡

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