人気モデル、イスクラ・ローレンスのインスタグラムにファンとしてコメントを書き込んだのがきっかけで、自分自身がプラスサイズモデルとしてモデル事務所にスカウトされたベラ・ゴールデンさん。その後、それまで勤めていたディズニーランドでのキャラクターパフォーマーの仕事を辞めて、見事モデルデビューを果たすことに。

現在は国際的なモデル事務所<ウィルヘルミーナ・モデルズ>と契約し、次世代のスターモデルになるべく日々活動中。インスタグラムに投稿されたその輝く笑顔は、ディズニープリンセスに負けないほどの愛らしさ!

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そんな注目モデルのベラさんが、華麗なるデビューを勝ち取った経緯と、「どんな体型でも、人に見られることを恐れなくていい」という彼女の信念を、コスモポリタン イギリス版に語ってくれました。日本の女性たちにも、彼女の素敵なメッセージが届きますように♡

デビューのきっかけ

「初めて所属することになった事務所が、私をインスタグラムで見つけてくれたのは本当にラッキーでした。きっかけは私がイスクラ・ローレンスのインスタグラム投稿に残したコメントでした。彼女のことはしばらくフォローしていて、彼女がボディ・ポジティブに関する投稿をしたのに対し、私が『あなたって相変わらず素敵!』といった内容をコメントしたら、事務所がそれを見てくれたんです。私のプロフィールは非公開だったんですけど、事務所の担当者さんが私をフォローしてくれて、翌日“モデルの仕事に興味ないか?”って直接メッセージを送ってくれました。はじめは正直いたずらだと思いました…だって、モデル発掘番組をよく見ていた程度で、これまでモデルの仕事なんて一切経験ありませんでしたから」

「そうしてスカウトされた当時、私はカリフォルニア州のディズニーランドでキャラクターパフォーマーとして働いていました。今振り返ってみると、あの仕事でもよくカメラの前でポージングしていたなって気づくんです。なんだか面白い繋がりですね。昔はディズニーランドで働いていると話すと、プリンセス役をやっているのかとよく聞かれましたが、残念ながらやったことはありません。私はむしろ、着ぐるみの中で汗だくになっていた方です(笑)」

万人に合うサイズなんてなくて当たり前

「よく周りから『あなたのどこがプラスサイズなの?』とか、『あなたがプラスサイズって言われちゃうなんてひどい』とか言われますが、別に傷ついてはいません。ファッション業界では、アメリカサイズ4(日本でいう7号)以上で、すでにプラスサイズ枠に入るんです。でも、それってちょっとおかしいですよね。私は一応サイズ12(15号)ですけど、ネットショッピングをしながらサイズ表を見ると、商品によって着られるものと着られないものがバラバラなんです。例えば私だったら、あるブランドではサイズ8(11号)が着られるのに、他のブランドだとサイズ14(17号)になったりして…きっとみんなこの手の悩みは経験したことがあると思います。デザイナーが決めたサイズ表記が、必ずしも正しいとは限りません。だから、私自身は“プラスサイズ”と言われることより、こういったサイズの概念が一人歩きして、人々の間に無意識に優劣を作っていることに問題があると思います」

「私は小さい頃から、自分の体になんとなく不満を抱いていました。それはぽっちゃりしていたからというより、背が非常に高くて、どこか居心地が悪かったからです。そのせいで中学校ではいじめられて、だいぶ自信も失いました。13歳になるとすぐに思春期が来て、周りの男子によく『おしりが大きい』といった発言をされ、長い間体型を隠すような服装ばかりしていました。よくティーンエイジャーの間でミニスカートや露出の多い服装が流行ったりする時期がありますが、私はそういうのは一切着ませんでしたね。自分の体に自信がなくて…。でも今思えば、周りの目を気にしたことで、人生の楽しい時期を損しながら過ごしてしまったなと感じます」

自分の領域から踏み出して、新たな世界へ

「自分自身を大切にできるようになるまでには時間がかかりました。だから私は“自分を愛せるようになるまで、そのフリをしてみる”ということを試してみたんです。仲間同士の間でも面倒見のいいタイプで、みんなにもこれまで『心配しないで、自分らしくいればいい』と諭してきたので、たまには私自身もそのアドバイスに従ってみようかなって」

「自分に対する自信を取り戻す上で、ソーシャルメディアも一役買ってくれました。他の人にもぜひ投稿して欲しいと思うような内容を、自分がまず恐れずに投稿するようになったんです。例えば私をフォローしてくれる14歳の女の子には、自分の体に自信を持ってもらいたいし、いろんな体型の人がいることを知ってほしい。だからあえて自らが安全圏から一歩踏み出し、思い切ってビーチで色々なポーズを撮ったりしています」

「私たちはみんな、身体的な面でも精神的な面においても、それぞれの旅路を歩んでいます。私も時に自分を卑下したり、自分が“完璧”でないことに落ち込んでしまうこともあります。でも、みんな違って当たり前だし、自分に1番厳しくしてしまうのは、いつも自分自身なんです

「私からアドバイスを贈るとすれば、実現したいことをどこかに書き記しておくといいと思います。イスクラ・ローレンスに会って、彼女と同じキャンペーンで共演し、ソーシャルメディアと彼女のおかげで人生が変わったことを直接伝えたいという夢も、私のリストには書いてあります。

いつか多様性が当たり前になって、サイズや人種、障がいのあるなしでレッテルを貼られずに済む時代が来て欲しいと切に願っています。そして若い女の子たちが将来自信を持って生きられるよう、今私たちが様々な体型を提示していくことが、本当に大事だと思います」

※この翻訳は、抄訳です。
Translation: 名和友梨香
COSMOPOLITAN UK