オプラ・ウィンフリーやペネロペ・クルスがローマに行きたくなった時、真っ先に連絡する相手は、シモーヌ・アモリーコさん(37歳)。彼女は、ローマを拠点とする<Access Italy>の共同経営者で、同社はセレブや富裕層を対象に、特別な経験を提供するラグジュアリーツアー専門の旅行会社なのだとか。
20年前に会社を創業したのは、シモーヌさんの父であるアンジェロー・アモリーコさん。息子たちを含む家族経営により、イタリアのことなら何でもお任せの専門家として有名なのだそう。同社ではプーリア州やピエモンテ州などの旅行プランも用意しているけれど、最も得意とするのはやはり首都ローマ。そのツアーはとても評判で、アンジェローさんは1年先まで予約がいっぱい、ということもしばしばなのだとか。
人気の秘密の1つは、地元民でさえできないような経験をさせてくれること。特別に許可された、公開時間終了後のバチカン市国およびシスティーナ礼拝堂ツアーがその一例。
ということで、<TOWN&COUNTRY>が、地元の人のようにローマを楽しむ方法や、<Access Italy>の看板商品であるバチカンツアーの詳細を、シモーヌさんに教えてもらいました。
1. コーヒーショップ:カーサ&ボッテガ
「元々アンティークショップだったのですが、最高のエスプレッソ、カプチーノ、ペストリーを出す、居心地のいい素敵なバーになりました。とても地元向けのお店です。近くに学校があるので、子どもを見送った後のお母さんたちが立ち寄ったりしています。値段も高くないですし、地元の住民のような経験ができますよ」
2. ピザ:ダ・フランチェスコ
「一番おいしいローマ風の薄いクラスト生地のピザを作っているお店で、通常のピザ屋さんより変わった味が楽しめます。例えば、水牛のモッツァレラチーズ&ポルチーニ&トリュフとか、水牛のモッツァレラチーズ&白トリュフとかね」
3. 正統派のローマ風レストラン:タベルナ・トリルッサ
「ローマでももっとも古い地域に位置するこのレストランは、今でもお皿ではなく、伝統的なフライパンにパスタをよそう、数少ない店の1つです。テニス選手のロジャー・フェデラーやラファエル・ナダルのお気に入りスポットで、ローマを訪れたときはここへ来るんですよ。壁には彼らのテニスラケットがかかっています。おすすめはラビオリ・ミモザ。おいしくてクリーミーなピンクのソースなのですが、私にさえレシピを教えてくれないんです…。私、オーナーの知り合いなのに!」
4. ジェラート:ジェラテリア・デル・テアトロ
「父が15年前にこのツアーを始めました。最近ではあまりに大勢の人々が行列をなしていて、中に入るのも大変ですが、私たちは午後6時に門が閉まった後で、クライアントを連れて行きます。付き添いは、プライベートツアーガイドとバチカンの警備員と私たちだけです。誰もいないバチカン美術館に入り、最後のシスティーナ礼拝堂では30分間完全に貸切状態にすることができます。通常は明かりが消えていて、写真を撮ることができませんが、私たちのツアーでは明かりをつけてくれて、写真も撮らせてもらえます。その後は、礼拝堂の外でアペリティフと軽食をとります。少なくとも1カ月前に知らせてもらえれば、大方なんとか手配できます。私たちはしかるべき人と知り合いですから」
料金:6,000ユーロ(約81万円)/6人まで
6. 眺めの良さ&カクテル:ズマ・ローマ
「フェンディのビルにある素晴らしいルーフトップのレストランです。眺望が見事で、カクテルも最高です」
7. 家族向けホテル:ホテル・デ・ルシー
[instagram ]https://instagram.com/p/BdvUzYJn_dr/ [/instagram]「ローマのセントラルパーク、ボルゲーゼ公園のすぐそばにあります。街中どこへでも歩いて行けるので、ロケーションは最高です。しかも、子どもと一緒にできるアクティビティもたくさんあります。自転車を借りたり、ベスパ(スクーター)でツアーに出たり、近くにある動物園に行くこともできます」
8. ホテル・バー:ル・ジャルダン・デ・ルシー
「ホテル・デ・ルシー内の、ボルゲーゼ公園に面した中庭にあります。ここのマティーニは最高です」
9. カップル向けのロマンチックなホテル:ホテル・エデン
「ローマで最高の眺めを楽しめます。2年間リノベーションのために休業していましたが、最近ちょうど再開しました」
10. お土産:フラネッラ・グリージャ
「オーダーメイドのシャツが秀逸です。男性にぜひ贈りたいですね」
※この翻訳は、抄訳です。
Translation:mayuko akimoto