現役の大統領も!?ホワイトハウスで行われた歴代の豪華ウェディング

ジョー・バイデン大統領の孫娘であるナオミ・バイデンとパートナーのピーター・ニールは、ホワイトハウスの庭園、サウス・ローンでの挙式の様子。ナオミは、「ラルフ ローレン」のドレスをまとい、「ティファニー」のジュエリーを身につけていました。

式自体は非公開でしたが、夕方にはレセプションが催され、家族や友人が新郎新婦を祝福しました。

1971年6月には、リチャード・ニクソン元大統領とパトリシア夫人の娘トリシアが、法人財務弁護士のエドワード・フィンチ・コックスと結婚式を挙げています。式はホワイトハウスのローズガーデンで行われました。

出席したゲスト約400名のなかには、セオドア・ルーズベルトの娘で、1906年に同じくホワイトハウスで結婚式を挙げたアリス・ルーズベルト・ロングワースの姿もありました。

なお、これまでもホワイトハウスで結婚式が行われることはありましたが、屋外での挙式はトリシアが初めてだったそう。

バージンロードでトリシアをエスコートしたニクソン元大統領は、当日、娘に心温まるメッセージを送っています。

「今日は、長く、ワクワクするような旅が始まる日です。私が伝えたいのは、これまでどれほどあなたを誇りに思っていたかということ。非常に困難なときもあったと思いますが、これからの日々は、あなたの手によって幸せなものになるはずです」

ホワイトハウスのフローリストであるドッティ・テンプルは、「ニクソン氏の結婚式は、20世紀のここでのウエディングの壮大な伝統に幕を下ろしました」と振り返っています。

ホワイトハウスの公式ポートレート。左からパトリシア夫人、ニクソン元大統領、新婦のトリシア、新郎のエドワード。

挙式は屋外でしたが、ディナーとダンスはホワイトハウス内のステートダイニングルームとイースト・ルームで行われました。

6段重ねのゴージャスなウエディングケーキが用意されたのも有名な話。

このケーキについて、リチャード・ニクソン大統領図書館は次のように話しています。

「高さ6フィート10インチ（約208センチメートル）、直径64インチ（約162センチメートル）のベース層を含む6層で、ホワイトハウスのペストリーシェフを務めるハインツ・ベンダーが数日かけて焼き上げ、デコレーションを施しました」

ケーキを食べながら楽しそうに見つめ合う二人。トリシアは夫について「最初で最後の愛する人」と表現しています。

リンダ・バード・ジョンソンは、第36代大統領リンドン・ジョンソンと、“レディ・バード”ことクラウディア夫人の娘。ホワイトハウスのイースト・ルームで、チャールズ・S・ロブと結婚しました。

ホワイトハウスで結婚式が行われたのは、このときが15回目だったそう。

ステートダイニングルームで行われたレセプションの様子。

ジョンソン元大統領とレディ・バードは、夜通しでダンスを楽しみました。

海兵隊大尉だったロブに合わせ、剣でケーキ入刀する二人。

ロブはこのあとベトナムへ出征することが決まっていたため、結婚式の日取りは二人が少なくとも数週間は夫婦として過ごせるように調整されたそうです。

この写真のオリジナルのキャプションには、次のように綴られています。

「イースト・ルームでの結婚式を終え、ホワイトハウスのイエロー・オーバル・ルームで撮影する新婚夫婦チャールズとリンダの姿は、まさに幸せを絵に描いたようです」

ルーシーとパトリックは、ワシントンD.C.にあるローマカトリック教会、無原罪の御宿りの聖母教会で挙式。

リンダとルーシーは米国聖公会で育ちましたが、ルーシーは18歳になったときにカトリックに改宗しています。