6月9日は女優ナタリー・ポートマンの39歳の誕生日！ 医師の父とアーティストの母の間に生まれ、ハーバード大学では心理学を専攻。さらに6カ国語を操る彼女は、スクリーンでも類まれな演技力と気品溢れる美貌で圧倒的な存在感を放つ知性派女優。『スター・ウォーズ』シリーズの女王パドメ・アミダラ役からストリッパー、ファーストレディ、宇宙飛行士まで、ハリウッドの第一線を走り続けるナタリーの女優人生を一挙プレイバック。
Photo: Aflo, Instagram
『レオン』（1994）
リュック・ベンソン初監督作品『レオン』で、2000人以上の候補者の中から、ジャン・レノ演じる殺し屋レオンの相棒、マチルダ役に大抜擢され、映画デビュー。13歳とは思えないその高い演技力と表現力は国際的に称賛され、『ハリウッド・リポーター』誌が後援するヤング・スター賞のドラマ部門最優秀女優賞を受賞。
『ビューティフル・ガールズ』（1996）
同窓会を機に再開した20代後半の男たち5人と、彼らを取り巻く女性たちを描いたラブコメ。主人公が恋人と距離を置いている間、ひそかに思いを寄せる、おませで利発な13歳の美少女マーティ役を好演。一気に注目を集め、さまざまな役のオファーが殺到！
『マーズ・アタック！』（1996）
火星人来襲に大わらわする地球人たちをコミカルに描く、ティム・バートン監督によるSFコメディ。ジャック・ニコルソン扮する大統領の娘役で出演。サラ・ジェシカ・パーカーなどの豪華キャストに加え、そのユニークさと滑稽さでカルト的な人気を誇った作品。
『世界中がアイ・ラヴ・ユー』（1996）
ラブコメの鬼才、ウディ・アレン監督によるミュージカル・コメディ映画。ジュリア・ロバーツ他、豪華俳優陣がほぼ吹き替えなしで歌とダンスを披露したのが話題を呼んだ作品。街でよく見かける男の子に胸をときめかせるドリュー・バリモアの妹役として出演。
『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』（1999）
ハリウッドを代表する大ヒットSF映画『スター・ウォーズ』シリーズ。アナキン・スカイウォーカーを主人公とする3部作（1999年、2002年、2005年公開）に、ヒロインのパドメ・アミダラ役で初出演。
Courtesy of Star Wars via Instagram
『地上より何処かで』（1999）
スーザン・サランドン＆ナタリー・ポートマン共演のヒューマンドラマ。スーザン演じる母アデルとナタリー演じる娘アンが葛藤しながらお互いに通じあってゆく姿を、ユーモアや涙を交えながら感動的に描いた作品。ナタリーは今作で、ゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネート。
『あなたのために』（2000）
全米ベストセラー小説を映画化した作品。ナタリーは17歳の妊婦ノヴァリー役で主演。ノヴァリーはボーイフレンドのウィリーと駆け落ちするが、トイレ休憩で立ち寄った見知らぬ町のスーパーに置き去りにされ、その後さまざまな出会いを通して人間として成長していくストーリー。
『コールド マウンテン』（2003）
チャールズ・フレイジャーの同名小説をもとにしたアメリカ南北戦争が舞台の純愛映画。主演のニコール・キッドマンとジュード・ロウ、そして本作でアカデミー助演女優賞を受賞したレネー・ゼルウィガーとともに出演。戦争に夫を奪われた若き妻の孤独と不安を、絶妙なバランスで演じた。
『終わりで始まりの4日間』（2004）
母の死をきっかけに久々に故郷へと戻った青年が、ナタリー演じる天真爛漫な少女との交流を通じて自らの人生を見つめ直していく姿をオフビートなタッチで綴るインディーズ映画。
『クローサー』（2004）
ロンドンで巡り会った4人の男女のすれ違いや恋愛模様を描いたラブストーリー。驚きのストリッパー役を見事に演じ、ゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞し、アカデミー助演女優賞にもノミネート。
『Vフォー・ヴェンデッタ』（2006）
第三次大戦後のイギリスを舞台に、『ムーラン・ルージュ』や『マトリックス』三部作の助監督、ジェームズ・マクティーグ監督が手がけたSF映画。ナタリーは役柄に合わせて、なんと髪型を坊主に！ そのプロ魂に、世界中から拍手喝采。
『宮廷画家ゴヤは見た』（2006）
1792年マドリッドを舞台に、スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤが活躍した時代を描いた歴史映画。富裕な商人ビルバトゥア家の美しい娘で、ゴヤの絵のモデルのイネスを演じたナタリー。その美貌にうっとりする。
『マイ・ブルーベリー・ナイツ』（2007）
ウォン・カーウァイ監督作品。主演のノラ・ジョーンズとジュード・ロウが紡ぐ甘酸っぱいラブ・ストーリー。ナタリーは、失恋を機にニューヨークを離れた主人公エリザベスが旅先で出会ったギャンブラーのレスリー役。
『ホテル・シュヴァリエ』（2007）
ウェス・アンダーソンの同年公開映画『ダージリン急行』のプロローグ的作品。フランス・パリのホテルに宿泊しているジャックのもとに、彼の居場所を聞きつけたナタリー扮するガールフレンドが訪れ…。13分の短編で描かれる2人のミステリアスな関係性に、好奇心を掻き立てられる。
『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』（2007）
創業113年を誇るおもちゃ屋さんは、商品のおもちゃ達が命を吹き込まれたように動き回る夢のようなお店。ナタリーはオーナーのマゴリアムおじさんのもとで働く、23歳の雇われ支配人モリーを演じた。
『ブーリン家の姉妹』（2008）
16世紀のイギリスを舞台に、後にヘンリー8世の寵愛を受けることになるアン・ブーリンとその妹メアリー・ブーリンの姉妹を巡る歴史劇。アン・ブーリンを演じ、同年の第61回カンヌ国際映画祭で審査員に抜擢。
『ニューヨーク、アイラブユー』（2009）
『パリ、ジュテーム』（2006年）のプロデューサー、エマニュエル・ベンビイが、都市をテーマに描くオムニバス映画の第2弾。ニューヨークを舞台に、愛をテーマにした珠玉のアンサンブル・ムービー。ナタリーは「ミーラー・ナーイル監督のダイヤモンド街」という作品で、47丁目ダイヤモンド取引所のジャイナ教徒のインド人ダイヤモンド商マンスークバイのもとへ訪れる、結婚間近の厳格なユダヤ教徒の仲買人リフカ（ナタリー）役を好演。
『マイ・ブラザー』（2009）
正義感溢れる優しい米軍大尉のサムと2人の娘に恵まれたグレースは、幸せな家庭を築いていたが、ある日戦地への出征でサムが亡くなったという知らせが舞い込む。悲しみにくれるも、家族のサポートで徐々に立ち直ってきていたとき、パニック障害を患い別人になってしまったサムが戻ってくる。最愛の人を亡くし、その運命に翻弄されるヒロイン、グレース役を演じたナタリー。
『メタルヘッド』（2010）
ナタリー出演作の中でも異彩を放った作品が、自身が初プロデュース＆助演した『メタルヘッド』。アナーキーで変わり者の青年ヘッシャーの出現に影響される人々を、ヘビーメタルの爆音サウンドと共に描いたヒューマンドラマ、ブラックコメディ。ナタリーはスーパーマーケットの冴えないレジ係・ニコール役。真面目だけが取り柄の、おブスなキャラクターになりきった姿は、もはやナタリーとは思えないほど。
『ブラック・スワン』（2010）
ダーレン・アロノフスキー監督作の主演映画。次第に精神が壊れていくバレリーナ役を9キロ減量して演じ、第83回アカデミー主演女優賞に輝いたほか、さまざまな賞を総なめ。この受賞が大きな話題となり、2011年の日本での公開時には、それまでの出演作品の中では『スター・ウォーズ』シリーズ以来の大ヒットとなった。また同年12月、共演したフランス人ダンサー兼振付師のバンジャマン・ミルピエとの婚約・妊娠を発表と、公私においてターニングポイントとなった作品。
